打率1割台で事実上の戦力外 筒香嘉智の「結構ヤバい未来」 | FRIDAYデジタル

打率1割台で事実上の戦力外 筒香嘉智の「結構ヤバい未来」

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5月5日のエンゼルス戦で三振した筒香。三振の多さも気になる(画像:共同通信社)
5月5日のエンゼルス戦で三振した筒香。三振の多さも気になる(画像:共同通信社)

海をわたり、今季もメジャーの大舞台で活躍する日本人選手たち。

大谷翔平(エンゼルス)が投打で存在感を示し、ダルビッシュ有(パドレス)は最多勝のタイトルを狙う勢い。前田健太(ツインズ)、菊池雄星(マリナーズ)、有原航平(レンジャーズ)は先発の一角を担い、澤村拓一(レッドソックス)も中継ぎとして役割を果たしている。

そんな中、戦力外の危機にひんしているドン底の選手がいる。レイズの筒香嘉智(29)だ。DeNAでは10年間で通算205本塁打を放った大砲として期待され、2年総額1200万ドル(約13億1000万円)で20年からレイズに加入。だが今季は5月11日現在、打率.167、本塁打0とまったく振るわない(成績は同日現在、以下同)。

「メジャーリーガーの豪速球に、押されているんです。筒香は日本にいた時から、変化球や相手の失投狙いの打者でした。タイミングが合わず、三振率は3割を超えます。たまにイイ当たりがあっても、ライトへ引っ張るクセのある筒香に対し、相手チームは右方向へ特別なシフトをしているので簡単に捕られてしまう。

もちろんレイズの首脳陣も、筒香の弱点が速球だと理解はしていました。ただ、日本の一流打者なので、アジャストできるだろうと期待していたんです。さすがに、ここまでヒドいとは……。筒香も必死だと思いますが、マジメな性格なため思い悩み、スランプに拍車がかかっている状態です」(スポーツ紙担当記者)

ベンチでポツン

筒香獲得に関しては、レイズ以上の好条件を提示した球団が複数あったと言われる。

「レイズは資金面で他球団に劣りますが、GMや監督が熱心にラブコールを送ったんです。長打力はさることながら、高く評価されたのがコミュニケーション能力。DeNA時代からロペスやソトなど外国人選手と片言のスペイン語で話し、英語も日常会話なら問題ない。横浜高時代から主軸としてチームを引っ張り、リーダーシップもありますからね。いくら実績があっても、言葉の壁でチームに溶け込めない日本人選手は大勢いるんですよ。

ラブコールを送ってまで獲得した選手です。球団としては、成績が悪くても使わざるをえない。ただ、結果がすべてのメジャーはシビアです。ここまで打てないと、さすがに浮いてしまいます。筒香はベンチで一人ポツンとしていますよ」(同前)

筒香は現在一塁を守っている。さらにマイナス要素となるのが、本来一塁のレギュラーの崔志万(チェ・ジマン)がケガから復帰することだ。メジャーリーグに詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏は、「地元紙も筒香の苦境を報じ始めた」と語る。

「崔は今春のキャンプでヒザを痛め、内視鏡手術を受けました。術後の経過は良く、すでに5月上旬から3Aで調整しています。中旬にはメジャーに復帰するでしょう。崔が昇格すれが、代わりに一人ベンチから外れることになる。その有力候補が筒香だと、地元紙『タンパベイタイムズ』(4月17日付け)は報じているんです(5月12日にメジャー出場の前提となるロースターから外れ事実上の戦力外に)。

筒香の年俸は、チームで2番目に高い。その割に貢献度は低く、マイナーに降格させられる可能性があると指摘しています。本人が不服なら自由契約を要求し、レイズは年俸の一部を負担したうえで他球団にトレードへ出すことになると。しかし今季の成績では、たとえ年俸の8割を負担しても獲得に名乗りをあげる球団はないでしょう。筒香の立場は、かなり厳しいです」

メジャーでの移籍が不可能なら、残る選択肢は一つしかない。日本球界への復帰だ。

「復帰となれが、入団するのは古巣DeNAでしょう。長年4番を担った大打者ですから、DeNAも拒否はしないハズです。ただベイスターズの一塁は、ブレイク中のルーキー牧秀悟やソトで固定され、筒香の入る余地がない。日本に帰ってきても、ベンチを温めることになると思います」(前出・記者)

メジャーでも日本でも、居場所が見当たらない筒香。これまでの評価を一変させるほどの活躍をしなければ、活路を見出せない状況に追い込まれている。

  • 写真共同通信社

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