落語家・瀧川鯉斗が失言「報道素人」が情報番組で重宝されるワケ | FRIDAYデジタル

落語家・瀧川鯉斗が失言「報道素人」が情報番組で重宝されるワケ

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10日放送の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』は、関東エリアの個人視聴率が3.0%で、同時間帯1位をマーク。注目が高まっている(公式ホームページより)
10日放送の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』は、関東エリアの個人視聴率が3.0%で、同時間帯1位をマーク。注目が高まっている(公式ホームページより)

4月29日に放送された情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)で、視聴者が驚くような発言が、生放送中に飛び出した。

それが起こったのは、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家・野崎幸助さんの死亡事件を取り上げた際だ。木曜コメンテーターの落語家・瀧川鯉斗が、野崎さんの元妻で逮捕された須藤早貴容疑者に対して放った発言が物議を醸している。

「本当に卑劣な事件だと思いますし、お金目当てでの殺人だと思います」
「本当に一人で、覚醒剤とかやっているなら」

とコメントしたのだ。これらの発言について、ワイドショー関係者に話を聞くと、“ありえないことだ”と断言する。

「まず瀧川さんは、“推定無罪”ついて理解をしなければなりません。容疑者は有罪が確定するまではあくまで容疑者であり、犯人と決めつけてはいけません。報道する側は、それを踏まえたうえで、周縁の取材や状況についての報道をしている。それを“お金目的の殺人だ”と言ってしまった。しかも推測とはいえ、公共の電波で“一人で覚醒剤をやっているのか”というのも言語道断です。現時点では、須藤容疑者が覚醒剤をやっていたという証拠は出てきていない。発言が完全に素人ですね」

かつて朝の報道番組で、ある大物司会者がとある人物を犯人と決めつけるような発言をしたが、結局、別の人物が逮捕。疑いをかけられた人物は怒り心頭でその司会者を名指しで“俺が殺したんか?”と反論したことがあった。

「“ドン・ファン事件”は状況証拠の積み上げなので、裁判になったとしても須藤容疑者が黙秘を続けた場合、長引く可能性があります。それに、現時点では検察側は起訴していない状況です(5月10日現在)。

ですからワイドショーは、出演者の発言やVTRの演出も非常に慎重に扱っている事件です。うちの番組では通常、コメンテーターの発言もなにを言うか事前に打ち合わせします。『ゴゴスマ』は瀧川さんにそのあたりのことを伝えていたのでしょうかね…」(同・ワイドショー関係者)

瀧川といえば、若かりし頃には名古屋で暴走族の総長を務めていたという“異色の経歴”の持ち主。本人いわく前科としては“少年A”止まり、すなわち成人してからは事件を起こしていないようだ。

過去に『ワイドナショー』(フジテレビ系)に初出演した際、手越祐也の退所会見のVTRを見て開口一番に「ブン殴りたいですね」と元総長らしい歯に衣着せぬコメントをしたことが話題になった。しかも、甘いルックスから、女性ファンも多いという。

もうひとつ、瀧川の発言の中には、病に苦しんでいる人への偏見を生んでしまうおそれのある部分もあった。『ゴゴスマ』および瀧川は番組の終わりに、一連の発言について謝罪したが、本人も今回の発言については大いに反省しているところだろう。

それにしても近年、情報番組において瀧川のような芸人やギャルモデルなど、専門家ではない“報道素人”タレントの起用が目に付く。なぜここまで彼らに依頼があるのだろうか。

「やはりCMのメイン購買層である、女性視聴者層に受けるキャスティングを意識しているのでしょうね。専門家ばかりだと堅苦しくなり、華が足りない場合があります。スタジオを華やかにするためにポップなテイストを入れたいのでしょう。

しかし一方で、的外れな発言や見識が不足した言動で番組が謝罪に至ることもある。特に今回の彼の発言は、BPOなどの審査に引っかかる可能性も十分あります」(芸能レポーター)

『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)の裏という午後の“ワイドショー激戦区”に参入した『ゴゴスマ』。番組の質を高めるためには、コメンテーターの“質”も考えなければならないだろう。

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