14時間殴打に骨折はウソ…?韓国バレー選手「暴力告発」の深層 | FRIDAYデジタル

14時間殴打に骨折はウソ…?韓国バレー選手「暴力告発」の深層

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一度は謝罪し引退にまで追い込まれたパク氏だがイジメ告発者への逆提訴に踏み切った(画像:アフロ)
一度は謝罪し引退にまで追い込まれたパク氏だがイジメ告発者への逆提訴に踏み切った(画像:アフロ)

韓国で告発が続出する、有名人による過去のイジメ。多くの加害者が謝罪や番組降板に追い込まれているが、今回スポーツ界で起きた騒動を知ると、何が真実で何がウソなのかわからなくなる。4月20日に、加害者とされる男子有名バレーボール選手の代理人が「被害者とされる人物の流した疑惑はすべて虚偽だった」と発表したのだ……。

「加害者とされたのは、元韓国男子バレー代表のパク・サンハ氏(35)です。中学時代の同級生だというA氏が、2月19日にネット上でイジメを匿名告発。内容は壮絶なモノでした」(韓国紙記者)

告発によると――。下校時にバス停にいると拉致され、マンションの一室で制服を脱がされ集団暴行された。多い時には、14時間も殴打された。夕方6時から翌朝4時まで殴られ続けた際には気絶。前歯2本が抜け、鼻を骨折、肋骨にヒビが入り1ヵ月入院したこともある。恐怖は現在でも消えず、A氏のトラウマになった。

暴力は認めるも告発には猛反発

「ネット上ではパク氏へのバッシングが高まり、告発の3日後には所属するプロリーグの三星火災が声明を発表。〈パク・サンハ選手が学生時代に暴力事件に関与していたことを認め引退する旨を伝えてきた〉としたんです。パク氏自身も次のような謝罪文を出しています。〈中学時代に友人を殴った事実があり、高校時代にも宿舎で殴った。ぬぐえない痛みを与えたことに対する責任を痛感し、引退し反省します〉と。

ただパク氏は、具体的な内容には納得いかなかったのでしょう。確かに学生時代に暴力をふるっていたのは事実で謝罪はしましたが、告発事例の多くに身に覚えがなかったようなんです。『14時間におよぶ暴行』『拉致・監禁』など、自身が関知していない内容だと主張。暴力については認める一方で、A氏の告発は虚偽だと名誉棄損で訴えました」(同前)

だが、世間の批判はやまない。精神的に疲弊したパク氏が医者の診療を受けると、パニック障害が対人恐怖症の傾向があると診断される。パク氏は故郷に戻り、寺にこもる静かな生活を送ることになった。

「事態が急変したのは、告発から2ヵ月後のことです。全国紙『中央日報』が、イジメ告発そのものが捏造だったと報じたんです。パク氏の代理人によると、主張と矛盾する客観的証拠が複数見つかり、A氏は『イジメの内容はすべてウソだった』と自白したとか。パク氏からいかなる暴力も受けたことがないうえ、中学時代に面識はなく、彼の名前を利用しただけと話したとされます」(韓国在住ライター)

A氏はイジメが虚偽であった認める文書を代理人にわたし、パク氏にも直接謝罪した。だが引退に追い込まれ、精神的に大きなダメージを受けたパク氏が納得するはずがない。今後もA氏の法的責任を追及することになりそうだ。

「『被害者』を逆提訴したのは、パク氏だけではありません。学生時代のイジメをネット上に明かされた元女子バレーボール代表の姉妹は、内容の一部訂正を求め告発者を提訴する構えをみせています」(同前)

「学暴Mee Too」と呼ばれる韓国のイジメ告発は、真偽がないまぜだ。世論に弱いタレントやアスリートの立場を利用した悪意に対して、有名人が「No」を訴え始めている。

  • 写真アフロ

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