コロナ禍で際立つ海外セレブの「ワークアウト着」のスゴい魅力
着るだけでスタイルアップ!? ジム通いに熱心な欧米セレブたちのトレンドを写真でチェック
海外セレブのストレス解消法といえば、ナイトクラブやパーティーなどのナイトアウト(夜遊び)が定番だったが、コロナ禍により事情が変化。今では、ジム通いが最大の気張らしとなっているようだ。
そこで注目したいのが、彼女たちのワークアウトルックだ。ここ数年、スポーツテイストのトレンドが流行した影響で、味気なかったジム着もファッション性が高まり、私服と兼用するセレブも少なくない。
主流なのはフィット感のあるボトムスだ。ボディラインがくっきり出るレギンスは、腰まわりを隠さずに穿くのが鉄則。
日本では長めのトップスやショートパンツを重ねてしまいがちだが、欧米ではヒップラインを完全に見せる着こなしが長年親しまれている。加えて、近年はサポート力の強い素材が用いられ、しばしばゴシップ記事でネタ扱いされていた“キャメルトゥ(=股の割れ目を示す隠語で、ラクダのツメの意)”も目立たなくなった。セレブに限らず、一般にもすっかり浸透しているのだ。
そもそも、かつてはXLサイズ以上の展開がなかったが、近年のボディポジティブ志向が功を奏し、アシュリー・グラハムのようなプラスサイズ体型にも適したサイズも続々登場している。

また、ピタピタのワークアウトルックはスタイルに自信がなければ着られないと思われがちだが、実は身体のラインを隠すようなゆるっとしたトラックスーツよりもすっきりキレイに見える。
身に着けるだけで緊張感を得られるうえ、ボディラインのチェックもしやすい。理想の体型を目指すにあたり、自信がない人ほどチャレンジする価値があるといえそうだ。


前置きが長くなってしまったが、ここからは真似するべきセレブのスナップをご紹介しよう。まずはボディラインを強調した着こなしからスタートし、気になるパーツをカモフラージュする着こなしへと順に並べたので、ぜひ参考にしてほしい。
★ボディラインを見せてスッキリと
ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(以下、VS)」の看板モデルを長年務めたアレッサンドラ・アンブロジオは、エメラルドカラーのセットアップでジムへ。斜めにしばった長袖のTシャツは、ジムに到着するときに着用していたもの。

こちらは「VS」の現役エンジェル(=選抜看板モデルのこと)で、ポスト・ミランダ・カーと呼ばれたテイラー・ヒル。淡いグレーで統一しつつ、「BOYY(ボーイ)」のレザーバッグで締めた。

朝のピラティスを終えたばかりのケンダル・ジェンナーは、ミントカラーに白を効かせたコーディネイトを披露。レギンスにかぶせた白のソックスやスライダーにトレンド感が漂う。

★トップスとボトムスの組み合わせで一味ちがうコーデに
ゆるめのトップスにフィットボトムという組み合わせがお好みのカイア・ガーバー。すそに絞りの入ったクロップ丈のプルオーバースウェットを合わせたことで、もともと長い脚がさらに長く見える。

40歳の俳優クリステン・ベルのワークアウト帰りをパパラッチ! ショート丈のキャミソールとレギンスを青みの強い白でそろえつつ、腰まわりにスウェットを巻いてパステルグリーンを挿し色に。

上半身の露出度を調整するため、ビッグサイズのカーディガンをラフに羽織った、モデルのヘイリー・ビーバー。鮮やかなピンクのスライダーをアクセントにしたクールな着こなし。

★ルーズ&フィットで気になる部分をカバー
オレンジをキーカラーにした現役VSエンジェルのサラ・サンパイオ。レギンスの丈感、トップスのサイズ選び、ひとつにまとめたアップヘアなど、真似しやすいポイントがいっぱい!

長年、ランニングを日課にしている俳優のリース・ウィザースプーン。かつてはショートパンツやフレアシルエットのジャージパンツが定番だったが、最近はトレンドを取り入れてレギンスを愛用中。

ピラティスに激ハマり中の娘ルーマー・ウィリスに付き合い、ワークアウトセッションに参加した母のデミ・ムーア。いずれも、やや光沢のあるレギンスにお尻が隠れない程度のトップスを合わせ、ルーズ×フィットのバランスを調整。

以上のセレブたちの着こなしから、今時のワークアウトルックを取り入れるコツをまとめてみた。
1.キャメルトゥ対策がしっかりしたレギンスを選ぶ
2.ラインが響きにくいインナーを穿く
3.おへそまで隠れるハイウエストが便利
4.サポート力の強い素材は絶対
5.鮮やかな色を取り入れる
6.スポーツバッグではなく、レザーなどかっちりしたバッグを持つ
「ピタピタは気恥ずかしい」という人も、自宅でのワークアウトでトライするといい。まだまだ続きそうな自粛生活。運動不足を解消するきっかけとして、まずはカタチから入ってみるのも一案である。
文:原西香(はら あきか)
海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中