コブクロ黒田 不倫報道以上に尾を引きそうな「出版差し止め請求」 | FRIDAYデジタル

コブクロ黒田 不倫報道以上に尾を引きそうな「出版差し止め請求」

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不倫報道が飛び出した「コブクロ」黒田(右)。彼らは大阪万博のテーマソングを担当する予定だが…
不倫報道が飛び出した「コブクロ」黒田(右)。彼らは大阪万博のテーマソングを担当する予定だが…

「蕾(つぼみ)」「桜」などのヒット曲で知られる人気デュオ「コブクロ」の黒田俊介氏に不倫報道が飛び出しました。

スクープした週刊文春によれば、お相手は出会った当時に20代後半だったA子さん。多いときには週に3回も彼女の部屋を訪れる関係で、黒田氏は1日に400通もLINEをやり取りし、彼女にクレジットカードを渡すほどのゾッコンぶりでした。

ここまでなら、よくある有名人の不倫スキャンダル。ですが、“普通”でなかった2つの理由がありました。

1つは、A子さんが別れた後、自殺未遂をするほどに憔悴しきっていることです。記事によれば、今年4月に大量の抗うつ薬と睡眠薬を服用してしまったそうです。「単なる不倫スキャンダル」とはいえません。

そしてもう1つは、黒田氏が週刊文春に対して出版差し止めの仮処分を裁判所に申し立てをしたことです。

「週刊文春によれば、黒田氏側が“報道はストーカーを助長する行為にあたる”として、5月10日に出版差し止めの仮処分を請求。しかし翌日、東京地裁は仮処分申請を『差し止めの要件を充足しない』と却下した。A子さんの自殺未遂についても、『虚偽であるとまで認めることはできない』と判断されたのです」(スポーツ紙記者)

大きなスキャンダル記事を掲載する前、どの編集部も本人や所属事務所に事実確認をします。その際には、恫喝や泣き落とし、または“法的手段を匂わす”など、それこそ「記事を何とかできないか」と右往左往されるものです。

それでも、実際に裁判所に出版差し止め請求を起こす芸能人というのは、かなり珍しいです。そして、訴えた側ではなく、訴えられた文春側が公にするというのもレアケースでしょう。

「文春側としては、A子さんやその周辺を丁寧に取材しており、事実関係には絶対の自信を持っていた。それなのに、“記事が公になるとストーカー行為を助長する”と、かなり無理筋な難癖だったため、怒り心頭だったとか。自ら公表したあたりもその辺に理由がありそうですね」(前出・スポーツ紙記者)

芸能スキャンダル記事ですから、絶対的に“社会の利益”であると、大上段に構えるつもりはありません。しかし、裁判という“公の力”を使って言論を抑え込むというのは、気持ちいいものではありません。

ましてや、黒田氏はシンガーソングライターという、ある意味“言葉”を生業にしている方です。それなのに、自身の不倫報道を抑え込むため、法律の力を使って“言論封殺”しようという行為に、違和感を持った方は私だけではないはずです。

これが「不倫の事実が一切ない」というのであれば、裁判所に訴えるのは当然のことです。しかし、彼は雑誌発売日の前日に事務所を通じて

《記事に掲載されている女性、ご家族に対して大変ご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます》

と謝罪コメントを発表しています。

不倫スキャンダルというのは、クリーンさを求められるテレビタレントや、異性のファンが多いアイドルなどは、致命傷になる可能性があります。しかし、熱烈なファンに支えられる歌手やアーティストというのは、それらのスキャンダルには最も強い人たちでもあります。

ですので、黒田氏もA子さんとの不倫関係を認めて謝罪。その上で彼女との関係やストーカー行為で弁護士さんと対応してきたことなどを包み隠さずに話していれば、ここまで大きなマイナスにはならなかった気がします。

‘25年に予定されている大阪万博のテーマソングを担当しているコブクロ。果たして、法の力で言論を抑え込もうとした彼らの“言葉”は、世界中の人たちを感動させることはできるのでしょうか…。

  • 荒木田 範文(FRIDAYデジタル芸能デスク)

    ‘75年生まれ埼玉県出身。夕刊紙、女性週刊誌の記者、編集者を経て現職。テレビやラジオにも出演中

  • 写真共同通信

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