川口春奈「低視聴率女優」返上をかけた8年越しリベンジの行方 | FRIDAYデジタル

川口春奈「低視聴率女優」返上をかけた8年越しリベンジの行方

TBS系の火曜夜10時の”胸キュン枠”『着飾る恋には理由があって』でヒロインを務める

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濃いピンクのセットアップにグリーンのカーディガンで表参道を歩く川口。隣は劇中で姉御と慕う夏川結衣
濃いピンクのセットアップにグリーンのカーディガンで表参道を歩く川口。隣は劇中で姉御と慕う夏川結衣

テレビ局がしのぎを削る「ドラマ戦争」が熱を帯びている。

注目のドラマ『ドラゴン桜』が初回放送で世帯視聴率&コア視聴率とも首位に立った。TBS関係者は「局上層部は「『半沢直樹』の再来だ! と浮かれています」と笑う。

「まさにその『半沢』を手掛けた福澤克雄氏が演出を担当しており、冒頭15分で視聴者を引きつける手腕はさすが。江口のりこ(41)、及川光博(51)、駿河太郎(42)が脇を固め、主人公の阿部寛(56)が悪役をぶっ潰(つぶ)して気分爽快――って『これは学園ドラマじゃなかったっけ?』という疑問はありますが、楽しめることは間違いない。

前作から出演している長澤まさみ(33)、元『欅坂46』のセンター、平手友梨奈(19)の熱演も見ものです」

業界注目の俳優、スタッフが多数参加しているのも今クールの見どころだ。

NHK大河ドラマ『麒麟(きりん)がくる』で、降板した沢尻エリカ(35)の代打という難しい状況の中、織田信長の正室を演じ切った川口春奈(26)。今回、『恋つづ』『ボス恋』が放送されたTBS系の火曜夜10時、いわゆる〝胸キュン枠〟の『着飾る恋には理由があって』でヒロインを務めているが、「今作で真価が問われる」と言うのはキー局プロデューサーだ。

「川口は’13年の同局の恋愛ドラマ『夫のカノジョ』で視聴率3%台と惨敗。〝低視聴率女優〟のレッテルを貼られました。それだけに気合が入っているでしょう。女性人気も高く、注目の女優です」

お相手は人気イケメン俳優の横浜流星(24)で、第3話では二人の入浴シーンまで放送されたが、思ったほど視聴率にはつながっていない。

同じく突出した数字は残していないものの、業界内評価が高いのが、松たか子(43)主演の『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジ系)だ。ライターの大山くまお氏が激賞する。

「脚本家・坂元裕二のドラマ復帰作。小粋な会話の応酬と達者な俳優たちはさすがの一言。クスクス笑いが止まらないうちに、深いテーマに気づかされる。大仰な演出に飽きた人に観てもらいたい大人のドラマです」

ドラマウォッチャーの北川昌弘氏によれば、ポイントは伊藤沙莉(さいり)(27)のナレーションだという。

「かつて橋田壽賀子はセリフで状況説明や心情まで語らせ、家事をしながらでも楽しめるよう工夫しました。現在のドラマでは独白とナレーションでの状況説明が重要になっているのですが、『M-1』ファイナリストを兄に持つ伊藤沙莉のナレーションは面白くてわかりやすい。個人的に最強のバイプレイヤーの一人と評価している彼女をナレーションに使うなんて贅沢です(笑)」

この作品に心血を注いでいる人物の存在を制作会社幹部が明かす。

「担当プロデューサーが元TBS局員なんですよ。在籍時に坂元作品を多く手掛けていたのですが、異動を巡って局と衝突。企画をネットフリックスに持ち込むなど、さんざん揉めた末にカンテレに転職した剛の者。

そのワケありプロデューサーがよりによって坂元作品で勝負しているので、TBSのドラマ班はお手並み拝見という感じになっています。出演者は渋いですが、さすがよく練られていて、観るべき作品になっていますね」

坂元裕二脚本で松と松田龍平(38)の組み合わせとなると’17年の名作『カルテット』(TBS系)が思い出されるが、『東京03』の角田晃広(かくたあきひろ)(47)が入ったことによって、印象がガラリと変わっているという。

「『カルテット』より明るくなったというか、観やすくなりました。角田は『半沢直樹』でも記憶に残る演技をしていましたが、彼のようにあまりドラマには出ないけど知名度がある芸人やアーティストはドラマのいいスパイスになる。

『東京03』が所属する人力舎の芸人はふせえり(58)の時代から演技力に定評があり、『ドランクドラゴン』の塚地武雅(49)、元『キングオブコメディ』の今野浩喜(42)、『アンジャッシュ』児嶋一哉(48)と、往年の新劇役者並みの供給率。人力舎の養成所『スクールJCA』の演技カリキュラムを分析する必要があるかもしれませんね」(ベテラン放送作家)

お笑い絡みでいえば『コントが始まる』(日テレ系)も高評価だ。大山氏が言う。

「挫折だらけで成功の気配もなく、鬱屈(うっくつ)する若者たちの現在の姿を『コント』『お笑い』を通して丁寧に描いている作品です。演じられるコントが全体のお話の伏線になっているのも面白い」

菅田将暉(すだまさき)(28)と有村架純(28)という、映画『花束みたいな恋をした』をスマッシュヒットさせた話題性のある二人をキャスティング。コア視聴率も上々だ。

最後に笑うドラマははたして――?

映画にドラマに多忙な有村。『コントが始まる』では泥酔して絡む演技を見せるなど、脱・清純派を図っている
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菅田&有村での映画&ドラマ連続W主演が話題に。映画『火花』で芸人役を経験済みの菅田は抜群の安定感
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本誌未掲載カット 川口春奈 早朝のロケで見せた爽やか笑顔
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『FRIDAY』2021年5月28日号より

  • 撮影近藤裕介、齋藤雅昭(菅田)、堀田咲(有村)(有村)

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