GACKTがコロナに危機感足りない→もうよくない?に方針転換
「皆さん、ちょっとコロナよくないすか? もうあんまり神経質になること止めないですか?」
「もう風邪ですよ、風邪。例年風邪で亡くなる方もいっぱいいるわけですから。風邪ですよ」
歌手のGACKTが14日、動画配信サイト「17LIVE(イチナナ)」での生放送で、新型コロナウイルスに警戒心が高まっていることに対し苦言を呈した。
GACKTは“死者の数で考えたら、インフルエンザの方が圧倒的に危険”と主張。さらにコロナで騒ぐことで儲けている闇が存在すると話した。
「実際、僕の仲間とか病院を買う側の方なんですけどね、買いまくってますね今。つまり、闇です闇。本当に酷い話ですよ」
「この10年間ずっと赤字だったアメリカを支えるファイザー製薬は、今年3兆円の黒字化に成功しました。闇深いですね」
と独自見解を展開した。
「インフルエンザより新型コロナの方が、数倍死亡リスクが高いことがデータで分かっています。GACKTさんが言うインフルエンザの方が圧倒的に危険という根拠は、発言だけではよくわかりません。しかしコロナはまだ収束していません。ファイザーも10年赤字という発言も、ソースがないのですが…」(全国紙記者)
一つ気になるのは、GACKTがなぜここまで自粛の緩和を促すのかということだ。というのもGACKTは1年前に『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)で自宅のあるマレーシアとテレビ電話をつなぎ生出演した際、
「マレーシアから今の日本の現状を見て、今の日本はどう映ってます?」
と尋ねられ、
「言葉を選ばずに言っていいのであれば狂ってますよ、かなり。危機感が足りない」
と日本の対応に警鐘を鳴らしたのだ。
昨年、アジアでは真っ先にロックダウンを実施した国のひとつがマレーシアだった。そんな中GACKTの目には日本の対応がぬるく映ったのかもしれないが、1年が経ち“コロナ陰謀論者”のような発言をするとは驚きの変貌ぶりだ。
「日本は、政府が東京五輪をなんとしても実施したいと思う一方、反対する多くの国民がいる。開催国にもかかわらずワクチン接種が他の国に比べて非常に遅れていることが問題になっている。
夏までに五輪を開催してもいい雰囲気にまで抑え込めるかは定かではありませんが、とにかく拡大を抑え東京五輪にこぎ着けたいと政府は考えているでしょう。そんな中“もうよくない?”とか“神経質になるな”というのは全く反対の意見ですね」(テレビ局関係者)
負担を強いられ続けている医療従事者などからすると、五輪などと言っている場合ではないだろう。また東京都以外で開催を予定している8つの自治体のうち、選手や関係者が新型コロナウイルスに感染した際の専用病床の確保について、現時点で専用病床の確保の意向を示している自治体はない。それほど医療現場はひっ迫しているのだ。
SNSなどのコメントを見ていると、コロナ自粛に限界を感じGACKTに賛同している人もいる。大半は懐疑的なようだが、GACKTの真意はどこにあるのだろうか…?
PHOTO:西 圭介