『ドラゴン桜』で最注目の南沙良が「ポストガッキー」となり得る訳 | FRIDAYデジタル

『ドラゴン桜』で最注目の南沙良が「ポストガッキー」となり得る訳

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生徒役で出演中の女優・南沙良。注目の若手たちの中でも、最注目の女優だ(写真右上が南。画像は『ドラゴン桜』公式ホームページより)

主要生徒役は人気より演技力優先

春ドラマの中で視聴率・話題性ともに独走状態が続く『ドラゴン桜』(TBS系)。同作らしいユニークな勉強法が登場するなど、東大受験に向けた動きが本格化したことで、生徒役への注目が集まりはじめている。

今回の主要生徒役は、ジャニーズ事務所の次世代トップグループ・King & Princeの髙橋海人(22歳)、映画・CM業界での評価が高く出演作が相次ぐ南沙良(18歳)、元欅坂46のセンター・平手友梨奈(19歳)、人気子役時代からのキャリアが世代屈指の加藤清史郎(19歳)、俳優デビュー作の映画『蜜蜂と遠雷』で新人賞を総なめにした鈴鹿央士(21歳)、今秋に2本目の主演映画を控える志田彩良(21歳)、初主演映画『町田くんの世界』で新人賞を総なめにした細田佳央太(19歳)。

制作サイドが現時点での人気や知名度より、演技力や才能をベースに選んでいることがわかるのではないか。16年前の前作を振り返ると、主要生徒役の中から、山下智久、長澤まさみ、新垣結衣、小池徹平が連ドラ主演の常連となっていた。

では今春の続編で、同じように連ドラ主演の常連となりそうなのは誰なのか。前述したように映画業界で評価を集める実力派が多い中、真っ先に名前が挙がるのは南沙良。早くも業界内では、「近年中の連ドラ主演間違いなし」なんて声も聞こえてくるほどだが、なぜそれほど期待されているのか。

南沙良と新垣結衣の共通点がズラリ

南沙良の芸能界入りは、2014年の「nicolaモデルオーディション」グランプリ。当時、小学校6年生だったが、すぐに専属モデルとしての活動をスタートさせた。

女優デビューは3年後の2017年、映画『幼な子われらに生まれ』。初の芝居オーディションであるにもかかわらず物語のキーパーソンに抜てきされ、浅野忠信と田中麗奈の娘役を好演した。

2018年には『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で早くも映画初主演を飾り、第61回ブルーリボン賞新人賞、第43回報知映画賞新人賞、第33回高崎映画祭最優秀新人女優賞などを立て続けに受賞。一躍、同世代のトップ女優候補として注目を集めはじめた。また、同年秋には『江崎グリコ ポッキー』のCMに出演。こちらもCM初出演であり、しかも宮沢りえとの共演という大抜てきだった。

映画では『居眠り磐音』『太陽は動かない』『ゾッキ』、CMでは『キリンビバレッジ 午後の紅茶』『ソフトバンク』『日清食品 カップヌードル』などの大仕事が続いている。

そして今春、ついに『ドラゴン桜』で民放連ドラに初出演。さらに来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)に源頼朝(大泉洋)と北条政子(小池栄子)の娘・大姫役で出演が決まっている。

ここまで読んでピンと来た人もいるのではないか。『ドラゴン桜』と『ポッキー』……南沙良は新垣結衣と同じ道をたどっているのだ。さらに言えば、新垣は第50回ブルーリボン賞新人賞に輝いたことがあり、来年は『鎌倉殿の13人』に出演。2人は同じ芸能事務所の先輩後輩であり、しかも6月11日の誕生日まで同じなど共通点だらけなのだ。

唯一「普通の高校生」を演じる難しさ

実は南沙良が『ポッキー』のCMに出演したころから、一部で「ポストガッキー」という声が挙がったことがあった。

そこから現在までの間、南沙良は着実に出演作を重ねて演技力を高め、今春の『ドラゴン桜』出演でいよいよ全国区の知名度や人気を手に入れる。一方の新垣結衣は星野源との結婚を発表し、所属事務所との契約形態を変え、個人での活動も進めていくという。

テレビ、映画、CM、すべての業界が、実力に加えて知名度や人気を手に入れる南沙良を放っておかないだろう。一方の所属事務所も、「大切に育ててきた南沙良をついに羽ばたかせるときが来た」とみているのではないか。まさに機は熟した感があるのだ。

最後に話を『ドラゴン桜』に戻すと、南沙良が演じる早瀬菜緒は、「主要生徒7人の中で最も難しい役」と言われている。

菜緒以外の生徒役は、両親を亡くして姉とラーメン屋を切り盛りする瀬戸輝(髙橋海人)、バドミントンの全国トップ選手だがケガで挫折する岩崎楓(平手友梨奈)、優秀な弟と常に比較されて劣等感が染みついてしまった天野晃一郎(加藤清史郎)、学年トップの成績で他人を見下すため浮いている藤井遼(鈴鹿央士)、文系トップの才女なのになぜか就職希望の小杉麻里(志田彩良)、昆虫が好きな優しい性格だが問題を抱えて孤立している原健太(細田佳央太)と強烈な背景や個性の持ち主ばかり。言動にわかりやすい特徴がある上に、個人のエピソードにも起伏が生まれやすいキャラクターがそろっている。

一方、南沙良が演じる菜緒は、「何不自由なく仲の良い家族で育った」「飽きっぽい性格で何かを頑張ったことがない」という普通の女子高生で、これといった背景や個性がない。「普通の振る舞いをしながら感情表現していかなければいけない」という難しさがあり、飯田和孝プロデューサーも「一番難しい役」とコメントしている。だからこそ南沙良は好演することができれば、一気のステップアップにつながるだろう。

また、視聴者にしてみれば、普通の女子高生という役は親近感が湧くとともに、「かわいい」という印象を抱きやすい。実際、ここまでの放送を見た人の「南沙良のファンになった」「生徒役の中で一番かわいい」という声が目立っている。7人の主要生徒役には魅力的な若手俳優がそろっているが、まずは南沙良をチェックしておけば間違いないはずだ。

  • 木村隆志

    コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。ウェブを中心に月30本前後のコラムを提供し、年間約1億PVを記録するほか、『週刊フジテレビ批評』などの番組にも出演。各番組に情報提供を行うほか、取材歴2000人超の著名人専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、地上波全国ネットのドラマは全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

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