大人気YouTubeチャンネル『くまの限界食堂』のやばいレシピ | FRIDAYデジタル

大人気YouTubeチャンネル『くまの限界食堂』のやばいレシピ

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「やばいニラ」「やばい大葉」「やばい漬け」「やばいトマト」…総再生回数600万回超えの「やばい」シリーズをはじめ、230万再生超えの「ミキサーに材料入れたら、極上のイタリアンプリンが。」など、驚異的な人気を誇るレシピ満載のYouTubeチャンネル『くまの限界食堂』をご存じだろうか。

「やばい」シリーズはどれも、酒のつまみになりそうでもあり、ご飯が何杯も進む副菜になりそうでもあり…。かと思うと、イタリアンプリンやパンケーキなど、いわゆる女子向けスイーツの、圧倒的に説得力のあるレシピ動画も登場する。

顔出しなし、ナレーションなし、キャラクター説明ほぼなしのどちらかというと無骨なつくりのYouTubeチャンネルだが、開設から1年ちょっとで登録者数はすでに40万人を超える勢いだ。著名な料理研究家でもなく、主婦向け時短レシピでもなく、ヘルシー&おしゃれな「映え」狙いのレシピでもないのに、つい作ってみたくなる魔力が、確かにある。

チャンネル開設は2020年の2月。新型コロナウイルスの市中感染例が発表され始め、そろそろ「これはもしかして他人事ではないのかも…?」と誰もが思い始めたころ。チャンネル開設のタイミングと関係はあるのだろうか? 『くまの限界食堂』をひとりで運営している自称・ぷーさんに話をきいた。

「あの頃はまだ、新型コロナウイルスはそれほど大事とは捉えられていなくて、『夏には収束しているのでは?』というのが世間一般の認識でした。でも、仲間内では『これは、あと1年以上、いや2年は収まらないぞ』と話していたんです」

YouTubeとは違う本業を持つぷーさん。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、そちらの仕事の縮小を余儀なくされ、時間ができたことをきっかけに料理動画チャンネルの開設を思い立ったという。ただ、その経緯を聞くと、動画のゆるゆるとしたイメージに反し、意外と計画的に、周到な準備ののちにスタートしたことがわかり、驚いた。

「やると決めてから2ヵ月を準備に充て、週3本くらいの配信を目標にまずは20本の動画をストックしました。とはいえ、そのうちの半分くらいしか使っていないんですけどね。新しいものを作っていくうちに、最初に作ったものに納得がいかなくなって」

そう笑いながら語るが、動画編集の経験がゼロの状況から、調理、撮影、編集までをすべて一人でこなす大変さは想像に難くない。

「でも、それまで普通に社会人として働いてきて、人と一緒に働くことで生じる煩雑な手続き、会議、チェックなどもろもろの面倒臭い仕事に疲れてきていたので、たった一人で全てを回していく仕事の、ストレスのなさといったら笑。皆さんに『大変でしょう』と言われますが、実はハンパなく楽しいです。

ただ、どうしても外に出ない生活になってしまうのは避けられない。コロナ禍では、それが世の中で推奨される生き方なのでちょうど良かったのですが」

仕事の都合上、顔出しなし、ナレーションなしという制約の中、スタートした2020年以内に登録者数10万人を見込み、ほぼ達成したという。2021年のGWを挟んでさらに急成長し、あれよあれよと言う間に40万人を突破した。

「実は、GWを前に1ヵ月間ずっとデータを分析し、かなり計画的に動画を作成したのが効いたみたいです。逆にそれくらい研究して作らないと、再生回数なんて絶対に伸びない。

これからYouTubeチャンネルを開設する方のために言っちゃうと、スタート当初は1週間で10万円の広告費を投入し、1週間様子見、次の1週間にまた10万円分の広告費投入…というのを2ヵ月続け、総額40万円は使っています。それでようやく1000人の登録者を獲得。それをしなかったら、そこまでに1年はかかっていたと思いますよ」

と、スタート時からかなり戦略的に運営してきたことがわかる。さらに運も味方した。そのきっかけは「父さん」と呼ばれる人が運営しているゲーム実況チャンネルだという。

「もともと趣味のオンラインゲームで、何も知らずただ遊んでいただけなのですが、『父さん』のゲーム実況チャンネルに勝手に参加しているという事になっていて、そのキャラクターが食いしん坊キャラだったんです。戦隊モノでいうところの『イエロー』笑。そこで『くまの限界食堂』のことを紹介してくれたことで、まだ登録者が4000〜5000人くらいだったところに、キャラのファンになってくれていた視聴者が2万人は登録してくれました。

『父さん』は今ではとてもいい友達です。

YouTube動画を作る以上、再生数が増えて、喜んでくれる人が増えなければ意味がないし、続けられない。そういう意味では、求められるものを提供することが最優先で、職人的なこだわりは一切ないんです。なので『どうだ!』というような料理ではなく、普通のスーパーで買えるものだけで作れることをテーマにしています」

簡単に手に入れられる材料や調味料を使用していることもさることながら、短めで独特、それだけに刺さるテロップも魅力で、「もううまい」「勝確」など決めのフレーズが特徴的だ。

「全部、書きながら考えてるだけなんですけどね。最初の4ヵ月くらいで視聴者の方が喜んでくれたフレーズは、自然と繰り返すようになりました。

短めのテロップはわかりやすいと言ってくださる方がいる反面、『これだけじゃあわからない』とコメントをくださる方も。ある意味、コメントが多いのはいいことと捉え、それぞれのコメントに返信はしませんが、たまに動画で答えたり、有料会員の方には直接答えたりしています」

6月6日にはついにレシピ本も出た。その名も「今日の限界めし」(ワニブックス刊)。それも、当初の計画通り?

「いえ、これは全く想定していませんでした。でも、せっかくお話をいただいたので、皆さんが喜んでくださるならと。本に関しても、YouTubeと同様いい意味でこだわりは一切なし。本作りのプロである編集の方にお任せして、少しでも多く売れて、沢山の方の手元に届く事が大事なので」

「今日の限界めし」(ワニブックス刊)より

喋らない料理チャンネルの登録者数の限界は50万人と想定し、2021年内に達成することを目指してここまできたが、すでに目標は射程圏内。今後のビジョンをきいてみた。

「そもそもYouTubeを始めた動機の一つとして、これまで懸命に取り組んできた仕事を卒業し、自分一人で、海外でも続けられる仕事にシフトしていきたいということもありました。現状、コロナのことさえなければ、すでに実現できる段階にはきています。

寒いところが嫌いだし、食べ物も美味しそうなので、これまで調べた感じだと移住先はマレーシアあたりかなと。登録者数50万人を達成したら、あとはキープで、頑張らないでもいい働き方を続けられたらいいなと思っています」

「今日の限界めし」(ワニブックス刊)より

再生回数が増えるにつれ、様々な方面からコラボの話などが舞い込んできているといいながら、「でもそれを受け始めると、また元の働き方に戻るのが心配…」と語るぷーさん。これまでの働き方を見直す機会が増えてきたコロナ禍、こんなシフトチェンジができるのは、ある意味理想ではないだろうか。

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