紀州のドンファン怪死事件 黙秘を続ける被告の「本当の狙い」 | FRIDAYデジタル

紀州のドンファン怪死事件 黙秘を続ける被告の「本当の狙い」

現地取材で見えた事件のウラ側 命日を迎えて墓参した、故・野崎幸助さんの実兄が胸中を独占告白 19歳当時の詐欺容疑で再逮捕された〝渦中の未亡人〟

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
野崎氏が亡くなって3ヵ月後の’18年9月、早貴被告は和歌山県内のゴルフ場で知人女性とコースデビュー

5月24日は、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家・野崎幸助氏(享年77)の命日である。変死から3年。元妻の須藤早貴被告(25)は殺人と覚醒剤取締法違反の罪で命日の5日前に起訴された。和歌山県田辺市にある墓所に、当日線香を上げるために訪れたのは、野崎氏が経営していた会社の役員だった男性一人だけ。実に寂しいものだった。

「マスコミがいそうだから、命日には行きませんよ」

実兄である野崎豊吉さん夫妻は前日に墓参を済ませていた。

「1度目の命日は、妻である早貴さんも来て、寺で法要もしたけれど、去年は私たち以外は誰も来なかった。今年も同じか。田辺市の市役所からも来ないんか」

田辺市は野崎氏の遺言に従い、13億円とも言われる遺産を受け取ることを表明している。だが、墓参に来たことはない。遺言無効を訴えている遺族と田辺市は現在係争中である。

豊吉さんは命日の前日に手を合わせた後、同行した本誌記者にこう呟(つぶ)いた。

「なんやねぇ〜、この文字を削ってしまいたいな」

豊吉さんは墓石の側面を指差した。そこには「野﨑早貴建之」の文字が彫られていた。

「ニュースで見たけれど、早貴さんは札幌でも詐欺を働いてて再逮捕されたってね。もともとそんな下地があったのかねえ。もし彼女と結婚しなかったら、幸助は殺されなかったかもしれないなぁ」

そう言うと深いタメ息をつく。

早貴被告は当時19歳だった5年前に、北海道札幌市在住の60代男性を騙(だま)し、約1200万円を振り込ませていた詐欺容疑で5月19日に再逮捕された。

「友人にケガをさせて補償しなければならないので……」

早貴被告はそう偽って男性に送金させたというのが逮捕の理由である。

「野崎氏が亡くなった後の’18年10月頃に田辺署が被害届を受理し、いつでも逮捕できる態勢になっていました。ただし、この詐欺事件について、警察は正式に発表していません。犯行時に未成年だったためで、マスコミ各社は取材に苦慮しています」(全国紙担当記者)

被害状況の詳細は不明だが、裁判員裁判に向けて、早貴被告に対する世間の印象が悪くなったのは間違いないだろう。

早貴被告は再び20日間勾留され、田辺署で取り調べを受けることになる見込みだ。

だが、当の早貴被告は夫を殺害した容疑を否認し、黙秘を続けているという。

本誌はこれまで何度も指摘しているが、早貴被告は今後も黙秘を続けると思われる。野崎氏が亡くなった後、彼女は田辺署で幾度も任意で聴取を受けている。その際、ポリグラフ検査、いわゆる「ウソ発見器」も経験済みだ。

当時は家政婦だったKさんも一緒に聴取を受けていた。Kさんによれば、ポリグラフ検査を終えた後の早貴被告は、

「Kさんの捜査員にイケメンがいたじゃないですか」

と話すなど余裕たっぷりだったという。

事件発生後に東京に転居してからも、5回は家宅捜索を受けている。〝リハーサル〟を繰り返し、警察の取り調べにはすでに「耐性」ができていることだろう。

そして、彼女には妙な度胸もある。ある知人はこう明かす。

「’18年4月に運転免許を取得して、事件後の6月には、初心者マークもつけずに国産車を運転して田辺市から700㎞先の東京に向かいました。周囲は皆、止めたのですが、早貴さんは『運転には自信がありますから』と言って出発しました。同乗したことのある人の話によれば、高速道路では150キロのスピードを出すことも珍しくなかったそうですよ」

前出の記者が言う。

「誰かの入れ知恵もあると思いますが、警察側が状況証拠しか握っていないと想定したうえでの黙秘でしょうね」

早貴被告と警察・検察のせめぎ合いは続く。

<大特集!「紀州のドン・ファン 知られざる壮絶生涯」はこちらをクリック

初心者にしては、アドレスは良い感じ。スコアについて早貴被告は「数えきれないぐらい」と語っていたという
命日の前日、和歌山県田辺市内にある野崎氏の墓所を実兄の豊吉さんが訪れて手を合わせた。側面に彫られた文字が目を引く

『FRIDAY』2021年6月11日号より

Photo Gallary3

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事