ワクチン接種で「1億円が当たる」…米国のヤバイ大盤振る舞い感
「野球観戦チケットが無料」「ビールが飲める」「1億円が当たる」 海の向こうでは考えられない事態が起こっていた
タダでメジャーリーグ観戦
「ワクチン接種者から抽選で5名に1億円をプレゼントします」
5月12日、米国オハイオ州では、この発表に100万人以上の人々が会場に詰め掛けたという。
遅々として接種が進まない日本を尻目に、米国ではあり余るワクチンを打たせようと「特典競争」が起きている。ニューヨークでは、接種者にメジャーリーグ球団・ヤンキースの試合観戦チケットが配られたり、地下鉄の運賃が1週間無料になったりなど大盤振る舞いだ。国際ジャーナリストの山田敏弘氏が言う。
「米国では『ワクチンは有毒だ』という陰謀論が流布していて、接種を拒否する人がかなりいるんです。7月の独立記念日までに成人の7割にワクチン接種をさせることを公約としているバイデン政権は、特典で釣ってでも、接種率を高めたいという思惑(おもわく)があるのでしょう」
「ワクチン特典」はすでに結果を出し始めているという。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が語る。
「コロナは初夏と冬に流行しますが、接種者が増えた米国では再流行する気配はない。ワクチン特典は有効な手段といえます」
日本もいつまでも指をくわえて見ているわけにはいかない。
1週間地下鉄が乗り放題
家族4人まで入場無料
- PHOTO:時事 共同