五輪ボイコット呼びかけ…!韓国大統領候補が「反日に豹変」のワケ | FRIDAYデジタル

五輪ボイコット呼びかけ…!韓国大統領候補が「反日に豹変」のワケ

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自身の政権下で数々のスキャンダルが発覚している文在寅大統領。次期候補にも頭を悩ますことになりそうだ(画像:ロイター/アフロ)

「狡猾でズルい」

「悪い人たち」

5月29日に韓国西部・忠清南道で行われた地元議員との懇親会で、与党「共に民主党」の重鎮が日本人を過激な言葉で批判した。発言の主は、来年3月の大統領選で与党の有力候補になると目される、前首相の丁世均(チョン・セギュン)氏(70)だ。

「丁氏は、東京五輪公式サイトの聖火リレー地図に、韓国が自国の領土と主張する竹島(島根県隠岐の島町)らしき点が示されているのを問題視したんです。丁氏は、こう主張しています。『五輪地図の独島(竹島の韓国名)表記は、日本の明白な政治的挑発だ。韓国の主権と誇りを損なう五輪参加に反対する』と。

日本が竹島表記の削除を拒めば、東京五輪をボイコットすべきと訴えたんです。忠清南道での懇親会では、さらに日本を手厳しい言葉で非難しています。『偏屈で恥知らずではないか』と」(韓国紙記者)

意識した「韓国のトランプ」

丁氏の過激な反日発言は、日本だけでなく韓国国民にとっても、かなりの驚きをもって受け取られている。丁氏は、「ミスター・スマイル」と呼ばれたほどの穏健派。以前は、親日派としても知られる存在だったのだ。『コリア・レポート』編集長・辺真一氏が語る。

「丁氏は、金大中政権の有力議員でした。金大中氏は98年に日本文化を受け入れる日韓共同宣言を出し、近年では最も日本と良好な関係を結んだ大統領だった。その政権の重鎮が丁氏だったんです。また16年6月には、国会議長に就任。タカ派でもハト派でもなく、ことを荒立てずに与野党を束ねる対応には定評がありました。

文在寅政権下では、首相として日韓関係の修復に尽力しています。今回の過激な発言には、私も驚いています。あまりに露骨な変わりようです」

なぜ丁氏は、親日から反日に豹変してしまったのだろうか。わかりやすい数字がある。5月27日に発表された世論調査会社「リアルメーター」によると、同じ与党大統領候補で京畿道知事・李在明(イ・ジェミョン)氏の支持率は25.3%。3.8%の丁氏は大差をつけられている。辺氏が続ける。

「李氏は『韓国のトランプ』と言われるほど、以前から過激な発言が目立ちました。『日本が過去を否定すれば後進国に転落する』と、反日的な言動で支持率を上げていったです。

良いか悪いかは別として、韓国で日本問題は『政治の道具』になりつつあります。目的達成のための手段です。日本を厳しい言葉で批判すればするほど、支持率が上がるのが現実です。丁氏は李氏に遅れをとり焦りを感じ、方向転換したのでしょう」

たしかに韓国では、日本批判をすれば共感を得られるのかもしれない。近年では、李明博氏が12年8月に竹島へ大統領として初上陸し支持率を、支持率を回復したことが知られる。辺氏は、こうした韓国政界の傾向の危うさを指摘する。

「丁氏は聖火リレーの地図に竹島が記されているのを問題視していますが、同様に北方領土や尖閣諸島らしき島も表記されています。しかし、ロシアや中国はなんの抗議もしていません。小さな点を竹島としてあげつらうのは、大統領候補として大人気ないと言えるでしょう。

過激な発言で日本を批判し、引くに引けなくなる恐れもあります。日本が地図から竹島を削除しなければ、どうするつもりなのでしょうか。本気で東京五輪をボイコットすべきだと、考えているとは思えません。支持率アップのために日本を批判したのは良いが、振り上げた拳をどこに持っていくつもりなのでしょう。後先を考えない言動は、自分で自分の首を絞める結果にもなるのです」

いまだに「政争の具」として、韓国の政治家が熱をあげる日本批判。本人がいかに日本に理解を示していても、言動がともなわなければ、日韓関係の改善はさらに遠のくだろう。

  • 写真ロイター/アフロ

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