所属事務所と裁判中の岡田健史 本誌が見ていた「買い物中の異変」
黒いニット帽とマスクで隠された小さな顔から、その人物が俳優・岡田健史と気づく買い物客はさすがにいない。
だが、唯一覗く大きな切れ長の目、大きくビルドアップした胸元に広い肩幅、そして180センチというスタイル抜群の若者が只者ではないと、彼を目にした誰もが思ったことだろう。
‘20年に『石原裕次郎賞新人賞』に輝いた実績は伊達じゃない。それくらい岡田にはスターのオーラが漂っていた。
それは夜風にまだ肌寒さを感じる3月上旬の午後7時過ぎ、都内のスーパーでのことだった。
駐車場に停車した送迎車の後部座席から降りた岡田は、最初に精算機へ向かい、駐車券を発行してから店内へと入っていく。買い物かごを持って日用品と食品を手早く購入すると、レシートを持ってサービスカウンターへ。
そこで駐車場のサービス券をもらい、精算機で精算を終えてから送迎車に乗り込んだ。その間、運転手は、スーパーのトイレに立ち寄っただけで車に戻り、岡田の戻りを待っていた。
一見なんてことのない一コマだが、この一連の行動には「不可解な点」が見受けられた。
というのも、事務所が送迎車で送り迎えするクラスのタレントに関しては、サービス券をもらったり、駐車場で精算をするのは大抵マネージャーや運転手の仕事だ。だが、何よりも運転手の岡田に対する態度が、何か“よそよそしい”感じに見えたからだ。
「現在、岡田は所属事務所『スウィートパワー』に契約解除を求めて裁判を起こしています。一連の報道によれば、3月10日に発売された『週刊文春』で社長についてのスキャンダルが報じられたことがきっかけで、直後から岡田は社長との距離を置き始めたようですね」(スポーツ紙記者)
岡田が新人俳優賞を受賞した日本アカデミー賞授賞式が開催された3月19日からわずか数日後に、所属事務所の寮から突如、引っ越している。以来、事務所送迎車の利用も拒否しているというのだ。
これは、本誌が件の駐車場で岡田を目撃してからわずか数日後のことだ。つまり、この頃から事務所との間に“わだかまり”が大きくなっていたのかもしれないのだ。
「岡田はデビューしてから1年半は給料ゼロ。今でも手取りは15万円ほどと、所属事務所とかなり厳しい契約を結んでいると報じられました。
自宅は社長の自宅すぐそばのマンション借り上げの寮で、ほぼ毎日社長から監視されているような環境に耐え難かった…と周囲には漏らしているようです。少額とはいえ、仕事帰りの駐車場代としても、事務所に頼らないという彼なりの意思表示かもしれませんね」(芸能プロ関係者)
現在、岡田はNHK大河ドラマ『晴天を衝け』で、幕府崩壊騒動に巻き込まれ壮絶な死を遂げる尾高平九郎を熱演。『桜の塔』(テレビ朝日系)では刑事役を演じており、どちらもドラマのキーとなる重要な役を担っている。
今回の独立騒動により、岡田を敬遠するテレビ局も出てくる、と予想する報道もある。若い才能の未来のためにも、円満な解決を望むばかりである…。



PHOTO:足立百合(1枚目)、原一平(2~4枚目)