屈指のオタク 喜屋武ちあきがガンダムをヨガにしてしまった理由 | FRIDAYデジタル

屈指のオタク 喜屋武ちあきがガンダムをヨガにしてしまった理由

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が11日から公開

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放送から40年以上が経ち、今なお人気を集める『機動戦士ガンダム』。6月11日に映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が公開されることが決まった。屈指のガンダムオタクとして知られ、YouTubeの公式ガンダムチャンネルで「GUNDAM YOGA」(キャラのポーズなどを利用したヨガ)を披露した喜屋武ちあきに、ガンダムの魅力と「GUNDAM YOGA」をはじめとするアニメヨガに込めた思いを語ってもらった。

初めてガンダムを見たのは大学生のとき

19歳で芸能界に入り18年目を迎えた喜屋武が初めてガンダムに触れたのは、短期大学生だった2002年。『機動戦士ガンダムSEED』(2002年‐/以下、『SEED』)のテレビ放送が始まるというニュースを知り、良い機会だと1979年放送の『機動戦士ガンダム』をレンタルビデオで見た。幼いころからアニメが好きだった喜屋武だが、それまで、ガンダムに触れる機会がなかった。

「世代的に『美少女戦士セーラームーン』、『ドラゴンボール』、『るろうに剣心』などに夢中になりましたが、ロボットアニメは見たことがありませんでした。ただ、『機動戦士ガンダム』を観て、“ガンダムはロボットアニメで、ロボットが正義の名の下に悪と戦う”という認識は間違っていたことを知りました。

全43話の中にさまざまなキャラクターが登場する、ひとつの歴史ドラマとして楽しめました。幼い頃からSF小説が好きで、筒井康隆さん、小松左京さん、新井素子さんなどの作品を読んでいたのですが、ガンダムはロボットアニメというよりは、これまで触れてきたSF作品の文脈に近いと感じ、素直に入ることができました」

それからガンダムシリーズにはまり、過去作品を見漁り、新作の放送を待ちわびる日々が始まった。芸能活動を行う中でガンダムが好きだという思いの丈を発信することで、ガンダム関連の番組やイベントに呼ばれるようになった。

喜屋武にとって、ガンダムシリーズの魅力のひとつはキャラクターにあるという。

「ガンダムには人類が宇宙へと進出したことをきっかけに誕生した、心と心で分かり合える新しい人類”ニュータイプ”という概念があります。私たちオールドタイプ(現代人)からすれば超能力が使える人々ですね。ただ、ほとんどの登場人物は私たちと同じただの人間なので、お話の中にもコミュニケーションがうまくいかず何かが起こるということが度々でてきます。

『機動戦士Ζガンダム』(1985年‐)で言えば、レコアさん(=反地球連邦組織の女性軍人)がクワトロ大尉に想いを寄せるのですが、理想通りに構ってもらえないので、女性の気持ちを扱うことに長けている敵側についてしまうとか、そういうリアルな愛憎劇も多く登場します」

ガンダムが好きなことで男性との距離が縮まることも。

「どのシリーズが好きかなどで盛り上がり、ガンダムをきっかけに仲良くなることがあります。男性からは、『機動戦士Ζガンダム』や『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』がよく好きなタイトルとして上がります。今ではガンダムファンは男性も女性も満遍なくいらっしゃいますが、それでも女性とガンダムの話で盛り上がる機会はそこまで多くないようで、“この子は、そういうことを話せる子なんだ”と心を開いていただけて。

私も、コミュニケーションがすごく得意なわけではないので、好きなもので盛り上がって仲良くなれるというのは、ガンダム好きで得をしている部分かもしれません(笑)」

ガンダム愛を熱く語る喜屋武ちあき(GUNDAM Café TOKYO BRAND CORE (C)創通・サンライズ)
ガンダム愛を熱く語る喜屋武ちあき(GUNDAM Café TOKYO BRAND CORE (C)創通・サンライズ)

アニメヨガに込めた思い

喜屋武は、30歳まで男装アイドルユニット「風男塾」(ふだんじゅく)のメンバーとして活躍。卒業後、運動不足を解消したいと思っていた際、ヨガに出会い、ヨガインストラクターの資格を取得した。

「さまざまな業種の方々もそうですが、お仕事に熱意がある方ほど、健康に気を使いご自身の体を労わることが二の次、三の次になってしまいがちだと感じていました。そういう方々が体や心のバランスを崩しているのを見て、楽しく運動する習慣を身につけ、健やかにご自身のやりたいことに熱中していただくために何かできないかなと思ったときに、アニメヨガを思いつきました。

世の中には、ヨガに対して敷居の高さを感じている方が多いのですが、馴染みやすいアニメと絡めることで、ヨガに触れていただく機会を作れればと思いました」

「アニメヨガを広めたいと思ったときに、最初は自分でアニメヨガの同人誌を作ってコミケで売ったりしていましたが、編集者の方がコミケ会場で本を手に取ってくださって、アニメヨガの本を出版させて頂きました。昨年の緊急事態宣言中には、YouTubeの公式ガンダムチャンネルさんからお声がけいただき『GUNDAM YOGA』を制作させていただきました」

ガンダムシリーズは、歴史ドラマでもあるという。

「もちろん、モビルスーツをはじめとするメカも大きな魅力だとは思いますが、ガンダムシリーズには、たくさんの個性を持つキャラクターが登場し、人間の業や、エゴや、悪も描かれています。ガンダムを見ると、それこそ大河ドラマを観ているような感覚になることができると思います。ガンダム自体が持つ40年以上という歴史の中で、多くのタイトルがあってキャラやドラマが多角的に描かれているので、いくらでも深堀りできるんです」

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が公開も予定されている。

「『閃光のハサウェイ』は、ホワイトベースの艦長としてアムロたちと一緒に戦ったブライトの息子であるハサウェイのお話です。シリーズの生みの親・富野由悠季監督の小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』にはシビアで残酷な面もあって、ガンダムファンの多くは“あれを映像化できるわけがない”と感じていたと思います」

「注目しているのは、予告で“謎の少女”というテロップが付くギギ・アンダルシアという女の子です。『閃光のハサウェイ』は映像のクオリティーが日本最高峰と言っても過言じゃないというくらい丁寧で、予告のギギもとても美しく描かれています。ギギが反地球連邦政府運動・マフティーのリーダーでもある、ハサウェイ・ノアと出会うことでどのような物語を巻き起こしていくのか、注目しています。ハイクオリティーで描かれるモビルスーツ戦も見ごたえがあると思うので楽しみです」

最後に、「ご自身にとってガンダムはどんな存在?」と尋ねると、以下のように語ってくれた。

「自分にとって長い年月をかけて、“当たり前のようにそこになくてはならない存在”になりました。ただ、愛する気持ちはいつでもあるのですが、毎日、“好きだよ!”とメールを送るような関係でもないという、不思議な感覚です」

「普通に喋っていても気がついたらガンダムのセリフを言ってしまう」という喜屋武は、その度に、セリフの意味を説明してガンダムを勧めているというが、同じように、ガンダムを熱く語りたいファンは世界中にいるのだろう。映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』も公開され、ガンダムシリーズの人気はますます高まりそうだ。

(C)創通・サンライズ (取材協力:GUNDAM Café TOKYO BRAND CORE)

◆GUNDAM Café

GUNDAM Cafe( https://g-cafe.jp/ )はキャラクターテーマカフェの先駆けとして、2010年4月、第一号店が秋葉原駅前に誕生。キャラクターの世界観を取り入れたメニューや内装、接客で多くのガンダムファンに愛され、お土産にも最適なGUNDAM Caféオリジナルグッズも多数販売。旗艦店舗となる「GUNDAM Cafe TOKYO BRAND CORE」を含めた全国5店舗を展開中。(ダイバーシティ東京プラザ店・HANEDA Airport Satellite・GUNDAM SQUARE<大阪>・福岡店)

撮影協力:GUNDAM Café TOKYO BRAND CORE (C)創通・サンライズ
撮影協力:GUNDAM Café TOKYO BRAND CORE (C)創通・サンライズ
撮影協力:GUNDAM Café TOKYO BRAND CORE (C)創通・サンライズ
撮影協力:GUNDAM Café TOKYO BRAND CORE (C)創通・サンライズ
  • 取材・文・動画作成竹内みちまろ

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