キャバクラ通いで大関陥落の朝乃山に「元時津風親方が贈る言葉」 | FRIDAYデジタル

キャバクラ通いで大関陥落の朝乃山に「元時津風親方が贈る言葉」

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「腐らないでほしい」と朝乃山を激励した元時津風親方。自身も雀荘や風俗店通いで相撲協会を退職した
「腐らないでほしい」と朝乃山を激励した元時津風親方。自身も雀荘や風俗店通いで相撲協会を退職した

大関陥落は確実となった。

『週刊文春』(5月27日号)で、緊急事態宣言中にキャバクラに通っていたと報じられた朝乃山(24、高砂部屋)だ。6月11日に開かれた日本相撲協会の臨時理事会でくだされた処分は、6場所の出場停止と報酬6ヵ月50%の減額。カド番の朝乃山は、三段目まで降格する可能性が濃厚だ。

「力のある力士ですから、腐らずにがんばってほしいですね」

こう激励するのは、元時津風親方の坂本正博氏(47。以下、親方)だ。親方も朝乃山と同様、『週刊文春』(2月4日号)が場所中に雀荘や風俗店に通っていたと報道。2月に相撲協会を退職し、『FRIDAY』(6月18日号)のインタビューで「軽い気持ちでした。甘い認識で賭博にかかわったことを反省しています」と謝罪した。親方は、朝乃山とは浅からぬ縁があるという。

「関取になった17年3月ごろから、よく部屋(時津風部屋)に出稽古に来ていたんです。マジメな力士でね。他の力士とあまり会話することもなく、黙々と稽古に励んでいました。

私ともほとんど話をしませんでしたが、同じ学生出身力士(親方は東京農業大、朝乃山は近畿大)なので、なんとなく気になる存在でした。素質は十分。懐の深さや、逃げずに真っ向勝負する姿勢に、将来必ず出世するなと感じていました」

「かわいそうだな」

20年上旬から新型コロナウイルスが感染拡大すると、出稽古は自粛となる。親方は直に稽古を見られなくなったが、朝乃山は3月場所後に大関に昇進。新大関として迎えた7月場所(5月場所は中止)は、12勝3敗の好成績を残した。だが……。今年に入り、前述の通りキャバクラ通いが発覚してしまう。親方が続ける。

「もちろん外出自粛が求められているのに、ルール違反はいけません。ただ、コロナが感染拡大していなければ、なんの問題もなかった行動です。正直、『かわいそうだな』という印象はあります。私が言う立場にないかもしれませんが……」

事態をより深刻化させたのが、朝乃山の虚偽報告だ。

「相撲協会は、5月18日に朝乃山を事情聴取しました。芝田山・広報部長や尾車・コンプライアンス部長らが、『こういう記事が出るけど大丈夫か?』と問いただしたんです。朝乃山は『事実無根です』と頑なに否定。親方衆が『後で事実だとわかったら大変なことになるぞ』と言っても、態度は変わりませんでした。

発言を一転させたのは、翌19日の取組後の調査です。朝乃山の話に辻つまが合わない部分が多かったため、顧問弁護士が同席し再度聴取。弁護士は『そこまで否定するならスマートフォンを見せて』と催促したとか。スマホを調べると、端末に位置情報が残っていて『週刊文春』が指摘した日にキャバクラにいたことが判明したそうです。『どういうこと?』と問い詰められた朝乃山は、ようやく『すいません』と事実を認めました」(相撲協会関係者)

虚偽報告に関しても、親方は朝乃山をかばう余地はあると考える。

「自分の非を認め、都合の悪いことでも最初から事実を話すのがスジです。しかし現実には、なかなかその勇気が出ない。いきなり『キャバクラに行っただろ』と言われて、『ハイ、行きました』とは答えられないでしょう。自分を守ろうと、言い逃れしてしまうのが人間の心理ではないでしょうか。しかも報道によると、親しいスポーツ新聞の記者に口裏を合わせるよう言い含められていたと聞きます。

私は相撲協会の取り調べに正直に答えましたが、3回目の規律違反で覚悟ができていましたからね(10年6月に野球賭博、20年9月にゴルフコンペ参加、21年1月に雀荘と風俗店通い)。朝乃山にとっては初めてのトラブルで、取り調べ中はパニック状態だったと思います」

親方は、一度の失敗で朝乃山が腐らないでほしいと願う。

「素質のある力士ですからね。自分の犯したミスは反省しつつ、また大関に戻ってきてほしい。困難な状況を耐えきれば、さらに成長できるはずです。稽古中も逃げずにぶつかっていく朝乃山なら、必ず復活できるでしょう」

逆境を乗り越え、人間として一回り大きくなった朝乃山を期待したい。

  • 撮影会田 園

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