近藤真彦 会見でも見せた「薄っぺら」で芸能活動復帰に暗雲
芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”

《芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”》
近藤真彦さんは、まだ分かっていないのかも…。
近藤さんに妻のように振舞う女性がいた。その25歳年下の会社社長・Aさんとの5年間にわたる不倫が、昨年11月「週刊文春」の報道によって発覚してしまう。
この問題でジャニーズ事務所から無期限の活動自粛処分を受けた近藤さんだったが、今年4月末をもって突然事務所を退所。事務所の長男として君臨していた近藤さんの退所だけに、各方面に衝撃が走った。
<この度の一連の騒動におきましては、ファンの皆様、関係者の皆様にご心配ご迷惑をお掛けし致しましたことお詫び申し上げます。事務所との話し合いの結果、僕の新しい旅立ちを理解していただき、40年以上お世話になったジャニーズ事務所を退所させていただくことになりました(中略)ありがとうジャニーズ ありがとう素敵な後輩たち ありがとうジャニーさん>
と綴った。これを2歳年下の東山紀之さんは「退所の仕方に大きな疑問が残る」と批判した。しかも、
「自分を犠牲にしてきたスタッフの思いをマッチさんはどう受け止めるのか。退所のコメントもすごく薄っぺらに感じる」
とまで言われてしまったのだ。
確かに事の成り行きを後輩たちにも説明はしていなかった。驕りがあったのは、Aさんとの交際の中にも見られたようで、2人のことが仮に発覚することになっても「揉み消せる」と、Aさんに豪語していたようだ。
かつて交際していた歌手・中森明菜さんとの時も、事務所スタッフに支えられて、マッチは自分だけは悪者にならずに済んだ。それだけ、事務所が庇ってくれると思っていたのだろう。
しかし、現実はそんなに甘いものじゃなく、時代も大きく変わってきていたのだ。結局、ジャニーズからの退所に追い込まれ、後輩からは厳しい言葉を投げかけられてしまった。
その近藤さんが、事務所退所後初のイベントに登場した。笑顔を見せながら、‘19年の日本レコード大賞の舞台以来、1年半ぶりの公の場で、芸能への未練も覗かせた。
「お待たせしました。どうぞお手柔らかにお願いします」
と、どこか不倫失脚の話を匂わせた。
今回は20年以上世話になっている株式会社「セガサミーホールディングス」のイベント。近藤さんが監督を務める「KONDOracing」のスポンサーだ。
すでに、レーシングチームの監督としては動き出していたが、芸能人として話をするのは初めて。会見終了後、記者から芸能活動再開や家族間の質問なども飛びだした。
「徐々にやっていきますんで、いろいろスタッフと打ち合わせして、ファンの皆さんに喜んでもらえるように今努力していますので」
と答え、
「(ファンには)本当にご心配をおかけして、大変申し訳なかったと思っています。また、一から頑張らせていただきます」
と、やんちゃだったマッチは見られなかったが
「退所する前に、いろんな方から、後輩から連絡を頂いたりしました」
と、話した。「薄っぺら」とまで言われた東山さんとは連絡を取ったのかと聞かれると、
「話していないんで…また」
と少し困った顔を見せた。二人が話し合うことはもうないのだろうな、という印象を持った。「家族とは円満ですか?」には「大丈夫です。大丈夫です」と、笑顔を見せた近藤さんにAさんに対する質問は飛ばなかったのがせめてもの救いかもしれない。
「ちょっと太りました?」に「大きなお世話だよ!」と答えた近藤さんに明るさは戻っていたが、次の芸能界本格復帰の会見にはどのくらいの記者たちが集まってくれるのだろうか…。
不倫がいいとは言わないけど、奥さんの様子や別れることになったであろうAさんには、どのようにケジメをつけたのだろうか。スターとして約40年君臨した大スターの行動としたら、東山さんが言う「薄っぺら」なのかも知れないな。
その“薄っぺらさ”は東山さんだけじゃなく、世間も感じていること。それに対してきちんと向き合わないと、芸能活動復帰したって誰も見向きをしてもらえないよ。
文:石川敏男(芸能レポーター)
‘46年生まれ、東京都出身。松竹宣伝部→女性誌記者→芸能レポーターという異色の経歴の持ち主。『ザ・ワイド』『情報ライブ ミヤネ屋』(ともに日本テレビ系)などで活躍後、現在は『めんたいワイド』(福岡放送)、『す・またん』(読売テレビ)、レインボータウンFMにレギュラー出演中
写真:ロイター/アフロ