『アタック25』パーフェクト優勝弁護士の「意外な経歴」
紀州のドン・ファン殺害事件 番外編 松永成高氏 (34) 5月30日放送回で6年ぶりの快挙達成
長寿クイズ番組『アタック25』(朝日放送)で、6年ぶりとなる快挙が達成された。5月30日放送回に出場した、弁護士の松永成高(なるたか)氏(34)がパーフェクト優勝を果たしたのだ。
『アタック25』は、4人の出場者が早押しクイズをし、正解するごとに縦横5列の25枚のパネルの中から一枚を獲得。オセロのように相手のパネルを奪いながら、最後に一番獲得数が多い出場者が勝利となる。
松永弁護士はなんと、一人で25枚のパネルをすべて得て優勝、賞金100万円を獲得した。’75年4月に第1回が放送されてから半世紀近く経つが、パーフェクトでの優勝はわずか14回しか出ていない偉業である。「渥美坂井法律事務所弁護士法人麹町オフィス」に所属する松永弁護士が、優勝の喜びを語る。
「当初、私のボスである渥美陽子弁護士に出演依頼が来たんです。しかし、渥美弁護士は私に『行って来なさいよ』と……。軽い気持ちで出場したら、幸運が重なってパーフェクトを達成してしまい驚きました。放送後、祝福の連絡が多く来ました」
松永弁護士は東大法学部卒業後、IT企業などに勤めながら司法試験に合格し、’14年に弁護士になった。コスプレ好きとしても知られており、番組でも司会の谷原章介にコスプレ時の画像とともに紹介されていた。
だが、松永弁護士の異色経歴はそれだけに留(とど)まらない。実は、世間を大いに騒がせている「紀州のドン・ファン殺害事件」にも深く関わっているのだ。
資産家・野崎幸助氏(享年77)が殺害されたのは’18年5月。その後、〈全財産を田辺市に寄付する〉と記された遺言書が見つかり、同年8月に裁判所に提出された。昨年4月、野崎氏の遺族はこの遺言書が無効であるとして訴えを起こしたが、松永弁護士は上司の渥美弁護士とともに、遺族の代理人を務めているのである。13億円超に上るとされる莫大遺産の行方は、松永弁護士の働きによって大きく変わると言っても過言ではないのだ。
「これまでに計7回裁判は行われています。内容についてはお伝えできませんが、遺族の皆さんのために全力を尽くしています」(松永弁護士)
〝パーフェクト松永〟は、遺言書裁判でも見事正解を導き出せるか。
「FRIDAY」2021年6月25日号より