あの悪夢が再び…!この7月、「殺人豪雨」が首都圏を再び襲う | FRIDAYデジタル

あの悪夢が再び…!この7月、「殺人豪雨」が首都圏を再び襲う

’18年の「西日本豪雨」、’20年の「熊本豪雨」の教訓を忘れてはならない

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「西日本豪雨」によって高梁川から溢れた濁流で、’18年7月7日、岡山県倉敷市にある住宅街が完全に水没した 写真:読売新聞/アフロ

今年も豪雨の季節がやってきた。

’18年の「西日本豪雨」(6月28日〜7月8日)や’20年の「熊本豪雨」(7月3日〜31日)が、日本列島に甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しいだろう。西日本豪雨では200人以上が亡くなり、2万棟近い住宅が全半壊した。

梅雨の後半や終わった直後は、とくに警戒すべき時期だと言えるだろう。

ウェザーマップ代表取締役社長で気象予報士の森朗氏はこう解説する。

「活発化した梅雨前線によって、すでに5月20日には九州各地で記録的な大雨が降り、道路の冠水や土砂崩れが発生しています。おそらく6月後半には梅雨前線が日本列島に停滞するようになり、そこに南の蒸し暑い空気がドンドン送り込まれ、さらに大雨になりやすい状況になるでしょう。今年は梅雨前線が日本列島に留まる期間が長くなりそうです。また、海面水温が高いため雨になる水蒸気の量も多く、水害をもたらすほどの豪雨が降る可能性は十分にあります」

梅雨に対して、小雨が何日もしとしと降り続くというイメージを持っている人はいまも多いだろう。しかし、最近の梅雨は、いきなり大雨が降った後、しばらく晴れる日が続くという場合が多い。

日本気象学会前理事長で東北大学名誉教授の岩崎俊樹氏はこう指摘する。

「長い目で見ると、降水の集中性が徐々に強まっています。降水量はそれほど変わらないまま、集中豪雨の頻度が増加傾向にあります。理由の一つは気候変動です。温暖化の影響によって、ここ数年、とくに災害を引き起こすような集中豪雨の頻度が増えているように思えます」

下のグラフを見てほしい。

これは、1時間80㎜以上の「猛烈な雨」(傘はまったく役に立たなくなるレベルの雨)の年間発生回数の推移を示している。最近10年間(’11年〜’20年)の平均発生回数は、’76年〜’85年の10年間と比べると、約1.9倍に増えているのだ。また、言うまでもなく、6〜9月に集中する。

東京は豪雨が多い

なかでも、危険なエリアはどこだろうか? 前出の森氏が言う。

「まず九州西部。太平洋高気圧が西に張り出していますから、湿った空気が入り込みやすい。つまり東シナ海側から湿った空気がドンドン流れ込んでくる鹿児島、熊本、長崎、佐賀、福岡あたりは注意が必要です。

もう一つは日本海沿いの東北、北陸地方です。今年は梅雨前線が北に抜けきらず、そのエリアで停滞する可能性があります。その梅雨前線に日本海から湿った空気が流れ込んで豪雨となるかもしれません。’11年の新潟・福島豪雨(7月27日〜30日)がこのパターンです」

では、関東、首都圏は安全なのか。もちろんそうではない。水害対策の専門家である公益財団法人『リバーフロント研究所』技術参与の土屋信行氏が言う。

「昨今は集中豪雨の形が変わってきています。連続して同じ場所で積乱雲が発生し続けるということが起こっています。これが『線状降水帯』です。太平洋上で海水が暖められてなかなか冷めないので、水蒸気が供給され続けて豪雨になる。これは全国どこでも発生する可能性があります」

前出の森氏もこう指摘する。

「梅雨が明けた後も安心してはいけません。上空に急に寒気が流れ込んで来れば、『ゲリラ雷雨』を起こすことがあります。寒気は場所を選ばず入ってきますから関東でも激しい雨が降ります。

また梅雨前線に、台風が絡めば梅雨の時期に首都圏などの都市部でも線状降水帯が発生することがありえます。線状降水帯は前線と台風の位置関係次第でどこにでもできるんです」

世界最大の民間気象情報会社『ウェザーニューズ』の発表によれば、東京都では’15年〜’19年の5年間で言うと、年平均172回の「ゲリラ豪雨」が観測されている。これは全国でも上位の発生回数である。

また、’19年には豪雨によって、神奈川県川崎市の武蔵小杉駅前にある高級タワーマンションが浸水し、全棟が停電する事態に陥った。都市部が豪雨災害に脆弱なのが、露(あらわ)になったのだ。

「今年は例年以上に豪雨に警戒が必要です。どこかでまた記録的な集中豪雨が降るでしょう。首都圏に関しては東京・杉並区で’05年に1時間112㎜の大豪雨が発生しています。どこに住んでいても他人事ではありません」(前出・森氏)

令和時代の雨は、短時間に大量に降る。6月後半になる前に、豪雨対策を万全にしておくことをおすすめする。

’14年6月13日、東京の都心部で、局地的な雷雨が発生した。積乱雲の下では激しい雨が降り、稲妻が走った

『FRIDAY』2021年6月25日号より

  • 写真読売新聞/アフロ、朝日新聞

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