市川海老蔵 金策や実母との確執ではなかった!自宅売却報道の深層 | FRIDAYデジタル

市川海老蔵 金策や実母との確執ではなかった!自宅売却報道の深層

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5月に十三代目市川團十郎白猿を襲名する海老蔵。勸玄くんも八代目市川新之助を同時襲名する(’19年)
5月に十三代目市川團十郎白猿を襲名する海老蔵。勸玄くんも八代目市川新之助を同時襲名する(’19年)

東京・目黒区にある市川海老蔵の実家が売却され、すでに建物の解体工事が始まっているということを女性週刊誌2誌が報じている。

海老蔵の実家は築60年の物件で、土地は150坪あり、現在の資産価値で8億円だという。ところが売却前にこの土地・建物は、ワケあって松竹の所有となっていた。

「今から30年ほど前に海老蔵の母親のお父さん、つまり十二代目團十郎さんの義父が作った借金を、連帯保証人だった團十郎さんが背負うことになったんです。その金額は20億円と言われてますが、歌舞伎の名門とはいえども簡単に返せる額ではないので、‘92年に松竹が土地と建物を担保にして借金を肩代わりしたんです。

返済相手が松竹に代わっただけで負債がなくなったわけではありませんが、返済プランは緩いものとなり、金融会社からの取り立てもなくなった。團十郎さん一家が“借金地獄”に落ちることを免れた形となったわけです」(女性誌記者)

家はそのまま住み続けて構わなく、完済と同時に所有権が戻される予定だったという。

いくら返済プランが緩くなったとはいえ、半端ではない額の負債を抱えているとなれば、それまでのような贅沢な生活は難しいのではないか、と巷の人たちは思っただろう。

だが、一家が困窮しているという話は聞こえてこず、海老蔵もそれまでと変わらない生活を送っていた記憶がある。

当時、話を聞いた松竹の関係者はこう語っていた。

「負債を抱えたなんて考えずに、これまで通りに歌舞伎に専念してもらいたいです。成田屋は松竹の大看板です。松竹の責任において彼らにみすぼらしい思いをさせることはできません。それに借金返済の期限は切っておりませんのでゆっくり返してもらえばいいです。それに團十郎さんと海老蔵さんなら、返済に時間はかからないと思います」

‘13年に團十郎さんが亡くなった後、負債は海老蔵が引き継ぐことになったが、松竹の姿勢は変わらないということだった。負債は半分以下になっていたというが、なぜ今になって、実家を売却することになったのか。

『週刊女性』(6月15日号)によると、売却はもちろん海老蔵サイドと松竹の合意があったとし、そこにはコロナ禍で予定していた息子の勧玄くんとの「團十郎・新之助ダブル襲名披露」が延期になっていることが深く影響しているという。

襲名披露興行が予定通り行われていればまとまった収益があり、残った借金もきれいに清算できたのは間違いない。それができなくなった以上、家を売却して返済するしかないと考えた、と。また子どもたちに負の遺産を残したくない親の思いがあったのではないかと報じている。

一方、『女性自身』(6月22・29日号)は少しニュアンスが異なる。

いま海老蔵と実母の希実子さんとの間に確執があり、その原因が実家売却にあるのだという。要約すると、実家売却は松竹が決め、海老蔵も承諾したのだが、夫の残した家を守り続けたいと望んでいた希実子さんが猛反対。しかし売却の話は進んでしまい、希実子さんはショックのあまり毎日のように泣きはらしているというのだ。

そして、松竹が売却を決めた理由として、

《借金をきちんと整理して海老蔵さんにまっさらな状態で團十郎襲名披露興行に臨んでもらいたいと考えたのです》

という歌舞伎関係者の話も出ている。

だが、これに疑義を唱えるのは、前出とは別の松竹関係者だ。

「返済は何十年も続いていて、着実に負債は減っています。松竹としてはもう十分という気持ちもどこかにあるようです。それなのに今更きちんと返却してまっさらな状態にしましょう、なんて誰が言ったんでしょうか。

それに実家は希実子さんが残したいと言っていたとしたら、それを無理やり売ってしまうなんて、するわけないでしょう。松竹は血も涙もないと言われてしまいますよ」

では、なぜ。周辺を取材してみるとこんな話が。

「希実子さんはあの家に1人で住んでいました。70歳を前にして広い家に1人で住んでいるのはいろいろとしんどいようです。それで自分は都内のマンションに引っ越したと聞きました。その方が楽だからでしょうね」(歌舞伎関係者)

そして、海老蔵との関係は悪くなどなっていないと。

「麻央さんがいない今、贔屓筋の接待やチケットをさばいたりするのは希実子さんの仕事です。二人の関係がギクシャクしていたら海老蔵さんも歌舞伎に専念できないでしょう。お子さんたちのこともありますしね」

実家売却はどうやら実母の“終活”の一環…だったようだ。

となると、予定通り襲名披露興行が行われていたとしても、売却話は進んでいたのだろう。早くコロナが収束し、海老蔵一家の晴れ姿を見られる日が待ち遠しい。

  • 取材・文佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • PHOTO川上孝夫

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