「戦隊ヒロイン」新條由芽がコロナ禍のショーで涙を流したワケ
ヒロインを演じて起きた、自身の変化
約45年の歴史を持つ『スーパー戦隊シリーズ』の44作目、『魔進戦隊キラメイジャー』。
今年2月にフィナーレを迎えた同作で、キラメイグリーン・速見瀬奈役を演じ注目を浴びたのが、女優の新條由芽(しんじょうゆめ・23)だ。
およそ1年にわたる長編を終えた現在の心境や自身の変化について、インタビューした。
「1年間瀬奈を演じてみて、誰よりも私自身がその役柄に影響を受けた気がします。一言でいえば、明るくなりました(笑)。
母にもマネージャーさんにも言われるので、よっぽどわかりやすく変わったんだなと思います。
”明るい”に振り切った瀬奈という役と、普段の私は真逆に近くて。
それが一年、ほぼ毎日のようにあった撮影のおかげで、すごく良い変化が起きたなと」
出演が決まってからは、少しでも”子どもたちが憧れるヒロイン”に近づくため、たとえば『歩行者用の信号が点滅していたら渡らずに待つ』、といった基本の生活態度から変えていった。
「もちろんいまも守り続けてますよ(笑)。
子どもたちの目線を意識するとか、あとはたくさんの子どもたちからお手紙をもらうみたいなことって、戦隊の仕事をさせてもらったからこそだなと思っています。
お手紙は本当にいっぱいもらいました。折り紙を折ったものが入っていたり、キラキラのシールがたくさん貼ってあるものだったり」
ヒーローショーの忘れられない光景
例年、『スーパー戦隊シリーズ』は、放送最終回を迎えた後に『ファイナルライブツアー』と称するヒーローショーを全国各地の会場で行っている。
しかし今年は新型コロナウイルスの影響で、入場制限や無観客開催、会場によっては公演中止の措置が取られていた。
こうした状況のなか行われたヒーローショーのある場面が、新條には忘れられないという。
「全国ツアーの終盤、福岡会場のフィナーレの時でした。
福岡のあとはラストに大阪公演があったのですが、大阪2日間あったうち、1日が中止、もう1日が無観客になってしまっていて。
いま自分が立っているこの回が、お客さんの前で瀬奈でいられる最後の回。そう考えると、寂しさだったり、悔しさだったり、いろんな感情がこみ上げて来ちゃって……。
でもそんななかで、目の前にいるお客さんたちは、演目が進むたびにものすごくたくさん拍手してくれるんですよ。
(コロナ対策で)声は出しちゃいけない。だからその分、『頑張れ!』みたいな声援の代わりの温かい拍手が会場いっぱいに広がっていったんです。
そりゃ泣いちゃいますよね。もう最後の挨拶もできないくらい、ぐちゃぐちゃになってしまいました」
『ファイナルライブツアー』全日程を終え、現在はバラエティ番組や美容誌への出演など、さらに活躍や表現の幅を広げている。
そんな新條に次に演じてみたい役柄を聞いてみた。
「うーん。悪役、ですね。
憧れは『相棒』の犯人役です。お母さんと妹が『相棒』が好きで、右京さんに逮捕されてみたいという夢があります(笑)。
ヒロインから一転して悪役というのも、ギャップがあって面白いのかなって」
profile
新條由芽(しんじょうゆめ)
1998年4月27日生まれ。身長158cm。
群馬県出身の女優。
’19年に日本テレビ系のドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』で女優デビューを果たし、その後もドラマやCMで活躍する。
スーパー戦隊シリーズ『魔進戦隊キラメイジャー』でキラメイグリーン/速見瀬奈役を演じ注目を集めた。
最新情報はインスタグラム(@yume_shinjo)まで。
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- 撮影:三瓶康友
- スタイリスト:高垣鮎美
- ヘアメイク:イワタユイナ