「オリンピックだから仕方ない」?五輪貴族ファーストに高まる反感 | FRIDAYデジタル

「オリンピックだから仕方ない」?五輪貴族ファーストに高まる反感

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6月20日に行われた報道陣向けの内覧会で挨拶をする川淵三郎「オリンピック選手村」村長

「国民の大半には『オリンピックはしょうがないかな』という形で認めてもらっていると思う」

そう述べたのは、東京オリンピック・パラリンピックの選手村(東京都中央区晴海)の村長を務める元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏だ。

6月20日に行われた報道陣向けの内覧会で挨拶に立ち、同氏は

「不満もあるでしょうが、ここまで来たのだから日本の国力、信頼感、日本のプライドを世界に発信していけるように支援をお願いしたい」

と頭を下げ「マスコミもそこに心を砕いてもらいたい」と要請した。

すったもんだの末に東京五輪が7月23日、予定通り開催される見込みとなった。前出の“川淵発言”には「国民は認めていない」「よくそんなこと言えるな!」と反発の声が殺到している。

大きな責任を背負っている川淵氏の苦悩はわかる。が、その一方で、JOCやIOCの「五輪貴族」の空気を読めない決定が続いている。

直近でも開会式の収容人数をめぐり、一般客1万人に加えて大会関係者用の“特別枠”を1万人追加。全体の入場者数を2万人程度とする方向で検討していると報じられた。スポーツ紙記者が吐き捨てる。

「しれっと発表しましたからね。集まる人数が多ければ多いほど、コロナ第5波が起きる可能性が増える。『感染対策を徹底する』と言っておきながら、矛盾しています。いかに“五輪貴族”とスポンサーのために五輪が開かれているかがわかります」

4年に1度の祭典だけに「アスリートファースト」は仕方のないことだが、生々しい“現実”も垣間見えた。選手村へのコンドーム配布だ。

一連の開催議論で、‘88年ソウル大会から選手村に大量のコンドームが配られていたことを知った人も多いはず。表向きは「エイズ撲滅の啓発活動の一環」としているが、実際は多くの人のご想像の通り。ベテランのスポーツライターが“裏側”を明かす。

「選手村は言わば、巨大な“社交場”。競技が終われば開放的になる人も出てくる。私が見た中では、1番人気はやっぱり“人類最速の男”でしたね。

日本では某メダリスト女性の部屋の前に『行列ができていた』という話もありました。これまで五輪の裏側には関心が向かなかっただけで、何年も前から夜の“五輪”は開催されてきましたよ」

と話す。世間の批判を受け、組織委はようやく方針転換。大会中のコンドーム配布はやめ、選手には帰国時に持ち帰ってもらい「母国で啓発に励んでもらう」とした。

ネット上では「結局、配るんかいw」とツッコミが入っているが、これもスポンサーとの兼ね合いがある。

選手村の飲酒に関しても、これまで“宴会可”だったものを全面禁止にし、“部屋飲み”を推奨したが、はたしてどこまで守る選手がいるか…。

「公共スペースや村内の公園で宴会はできなくなりましたが、選手の部屋に複数が集まり酒盛りする可能性は十分あります。監視員の数も足りず“抜け穴”は存在する。

選手村で酒類の提供は禁止されていますが、持ち込みはOK。五輪関係者は一昨年のクルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』で起きたような“選手村クラスター”を危惧しています」(前出・スポーツ紙記者)

仮にコロナに感染しても、選手村内には「発熱外来」が常設され、ワクチンの優先接種や、毎日のPCR検査が可能だ。これも「アスリートファースト」の一環で、ネット上では「至れり尽せり」「治療が遅れて亡くなった人もいる」と疑問の声が上がっている。

コロナ禍での開催ということで、国民全体がピリつくのは無理もない。今も五輪中止を望む人は4割いるという調査結果もある。

アスリートには1ミリも非はないが、ここまで望まれない五輪も珍しい。1カ月後、果たして世界中で大歓声は上がっているのか――。

  • 写真代表撮影/ロイター/アフロ

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