キムタクの海外ドラマ出演決定で思い出される「苦い過去」 | FRIDAYデジタル

キムタクの海外ドラマ出演決定で思い出される「苦い過去」

香港映画『2046』では日本語のセリフだけだった

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48歳のキムタクが、妻・静香のサポートのもと、海外進出を果たす(写真・山田宏次郎)
48歳のキムタクが、妻・静香のサポートのもと、海外進出を果たす(写真・山田宏次郎)

俳優の木村拓哉(48)が、ヨーロッパ各国の主要放送局と動画配信サービス・Huluが共同製作する大型国際ドラマ『THE SWARM(原題)』に出演することが報じられた。

来年、世界同時放送&配信が予定されているという同作品は、独の小説家フランク・シェッツィング氏のベストセラー小説が原作。世界各地を舞台にした海洋SFサスペンスで、世界的人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の主要プロデューサーの1人であるフランク・ドルジャー氏が製作総指揮を務めるという。

木村が演じるのは、海洋問題に取り組む財団の創設者で、人類の危機に立ち向かう科学者グループを指揮するアイト・ミフネ役。木村が海外制作のドラマに出演するのは初めてで、セリフは全編英語、撮影はイタリアで行われるのだとか。

物語の後半部分でキーパーソンとなるといい、木村は『原作の世界観の完成度が高く、この世界観の中に自分が参加できる事を大変うれしく思います。どんな役であれ、頂いた役柄を大切に演じたいと思っています』とコメントを発表した。

「コロナ禍によって、なかなか海外渡航がままならない中、願ってもない大作からのオファー。制作費は潤沢でかなり大々的にPR活動が行われることになりそう。木村さんの本格的な海外進出作としてはこれ以上はない大舞台が用意されました」(大手映画会社関係者)

木村は海外制作のドラマは今回が初めてだが、海外の映画作品は『2046』(’04年)と『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(’09年)の2本に出演している。2本のうち『2046』は’04年の「カンヌ国際映画祭」コンペティション部門に出品された。

同作は中国の巨匠、ウォン・カーウァイ監督(62)がメガホンをとり、主演のトニー・レオン(58)、チャン・ツィイー(42)、コン・リー(55)らアジアの名だたるトップスターが集結。その中に木村も名を連ね、意気揚々とカンヌ入り。日本からも多くのメディアが取材に訪れた。

だが、木村にとっては”苦い記憶”になっているかもしれない……。

「冒頭から木村のシーンが約5分続くものの、セリフはすべて日本語。恋人役のフェイ・ウォンとの濃厚なキスシーンを披露しましたが、出演シーンはわずか7分ほどでした。それを見て日本の報道陣は正直ガッカリ。出演が7分間だったことを強調した記事を書こうとしました。

ところが、木村の所属するジャニーズ事務所サイドが難色を示し、現場では監督がわざわざ『タクヤは出演時間が短いからといって何の問題もない』とコメントして演技を絶賛。さらに日本公開に向けて、木村の出演シーンが大幅に追加されました。結局、スポーツ紙は木村の存在感を持ち上げる記事一色になったんです。とはいえ、日本ではあまり客が入りませんでした」(スポーツ紙ベテラン映画担当記者)

この結果に一番納得がいっていなかったのは、木村自身だっただろう。

「『2046』の撮影は’99年9月にスタートし、足掛け5年で完成しましたが、その前から木村は英語を猛特訓していたそうです。そして、意気揚々と現場に入ったものの、用意されていたのが日本語のセリフのみだった。また、現場では共演者やスタッフたちとうまくコミュニケーションが取れず、英語力のなさを痛感したとか。娘2人をインターナショナルスクールに通わせたのは、自分の海外進出で味わった〝英語コンプレックス〟を味わってほしくないということもあったと思います」(同前)

その後も、木村は公式インスタグラムに『happy Mather’s day』と投稿して、ファンから〈Mother〉と訂正されたり、テレビ番組でマイケル・ジャクソンをあえてアルファベット表記でフリップに書いてスペルを間違えるなどのアクシデントもあったが、英語の勉強は続けてきたという。

満を持しての海外作品。新作で見事な英語セリフを期待したい。

  • 写真山田宏次郎

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