綾瀬が、永野芽郁が、ガッキーが…!有名人「迫力の激走」写真
19年11月の日中。東京・大田区では大勢の撮影スタッフが集まり、ドラマのロケが行われていた。スーツ姿の綾瀬はるか(36)と、Gジャンを着た上白石萌歌(21)だ。
この日撮影していたのは、18年の『義母と娘のブルース』(TBS系)の続編で、20年正月に放送されたスペシャルドラマ。どうやら坂を駆け下りるシーンだったようで、綾瀬と上白石は疲れも見せず、髪を振り乱しながら下り坂を何度も激走していた。
「綾瀬演じる堅物のキャリアウーマンが、上白石扮する血のつながらない娘と心を通わせる様子が感動を呼び、高視聴率を獲得しました。この日撮影していたのは、赤ちゃんを乗せたベビーカーが坂道を下ってしまい、二人が慌てて追いかけるというシーンです」(芸能プロ関係者)
走る、走る、走る! 芸能人も走る。撮影現場でジョギンで。さすが有名人はランする姿も様になっていてオーラを感じる。これまで見てきた、彼ら彼女たちの「疾走感」を紹介したいーー。
ガッキーが打ち上げ中に激走のワケ
家族づれで賑わっていた、11年9月の都内ボウリング場。その一角で、走ってトイレに駆け込む女性がいた。今年5月に星野源との結婚を発表した、新垣結衣(33)だ。
この日、行われていたのは彼女が主演のドラマ『全開ガール』(フジテレビ系)の打ち上げ兼ボウリング大会。ガッキーは主役を務めた責任感からか、周囲に挨拶し気を配っていた。そのためか、席を外してトイレに行く時も戻る時もボウリングシューズで疾走! スタッフにお礼を言うため、少しでも時間がほしかったのだろう。
「東日本大震災直後の放送で、プロデューサーが福島県出身ということもあり、出演者の多くは東北に思いをはせたスピーチをしていました。ガッキーも殊勝に、こう話していましたね。『この時期にトレンディドラマに出演していいのか悩みましたが、演技を通じて勇気を送りたいと思いました』と」(フジテレビ社員)
走って寸暇を惜しんだガッキー。その一途な思いは、スタッフ全員に伝わったようだ。
シェパードと必死のラン!
秋風が肌寒く感じられるようになった12年10月。一人の女性が都内を全力疾走していた。かたわらには並走するシェパード。通行人が驚いた様子で足を止め、美女が必死に走る様子を眺めているーー。
走っていたのは、女優の瀧本美織(29)だ。彼女が主演のドラマ『パーフェクト・ブルー』のワンシーン。彼女が演じたのは探偵事務所の調査員で、元警察犬のシェパードと事件を解決していくというストーリーである。
「このドラマは、とにかく美織ちゃんがシェパードと走るシーンが多かったんです。一度の撮影で、10回以上全速力で走ってもらったこともあります。美織ちゃんは文句一つ言いませんでしたね。『小学生の頃からダンスで鍛えているので体力には自信があります』と笑い、スタッフを安心させていました」(芸能事務所関係者)
疲れ知らずの元気の良さと、周囲を和ます優しさ。瀧本がスタッフからの評判上々なのも納得です。
早朝5時の高速ジョギング
「走ったり、歩いたり。たまに何か気になるモノを眺めてみたり。そんな感じですよ」
記者の突然の問いかけにもかかわらず、丁寧に対応してくれたのはタレントのタモリ(75)だ。
12年5月の午前5時過ぎ。タモリはカラーが薄めのサングラスをかけ、都内の公園に向かっていた。足をくり出すピッチは、異様に速い。ほぼ毎朝ジョギングしていたというタモリ。走行距離は一日平均7kmで、コースは日替わりだ。話を聞こうと記者が追いかけたが、たちまち息があがり置き去りにされてしまった……。ジョギングを終えたところで、ようやく声をかけた。
ーーどうして、あんなに速く走れるんですか。
「アハハハ。そんなこと、ない、ない」
ーーあれだけ休まずに走れるなら、27時間テレビでマラソンに挑戦してみては?
「絶対しない。ハハハ」
とても1時間以上走った後とは思えない、涼しい笑顔だった。
テレビの前では、常に元気な姿を見せている有名人たち。時間がない中で一秒でもはやく目的地に着くために、走る走る。そこには彼ら彼女らのプロ意識が見えるのだ。
- 撮影:足立百合 岡田浩太郎 川上孝夫 近藤裕介 島 颯太 高橋美礼 竹本テツ子 西原 秀