「死にたい」と訴えた安室奈美似さん母を救った“ライブ生出演” | FRIDAYデジタル

「死にたい」と訴えた安室奈美似さん母を救った“ライブ生出演”

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@akinainakamori

6年前に階段から転倒した母は植物人間に24時間介護!奇跡の復活寝たきりママ❤️にリハビリ❤️ママのきもち❤YouTubeあります#中森あきない #ママ介護 #奇跡

♬ オリジナル楽曲 – 💄中森あきない💄タレント – 中森あきない💄タレント

2018年9月に引退した歌手の安室奈美恵さんや、中森明菜さんの一挙手一投足を「完コピ」してファンを楽しませている、ものまねタレントの安室奈美似さんは仕事を続けながら、2014年に深刻な脳挫傷を負って重度障害の寝たきりになってしまった母・瑛子さんを自宅で介護している。

瑛子さんは指で意思表示ができるまで奇跡的な回復をしたものの、連日テレビで放送されるコロナ禍の暗いニュースに気持ちが鬱(ふさ)ぎ、最近、奈美似さんの手のひらに左手の指で「死にたい」と書いたという。そんな母の気持ちを何とか救えないかと、奈美似さんは巣ごもりでやれる仕事として始めた「TikTokライブ配信」に瑛子さんにゲスト出演を要請。すると…

何もできない自分が「お荷物」と感じてしまった

奈美似さんが、ものまねタレントの仕事を続けながら母・瑛子さんを自宅で介護する生活は今年で5年目に突入した。3月、何気ないやりとりの中で母からの“伝言”にショックを受けた。

「母は今、言葉を話して意思疎通ができるわけではありませんが、そのかわり私の手のひらに、してほしいことや感じていることを指で書いてもらっています。時折『痛い』『かゆい』と伝えてきたことはありましたが、もともと前向きな人なので『ありがとう』『幸せ』という言葉が大半でした。そんな母が『死にたい』って書いた日があったんです。さすがに『えっ?どうして?』と動揺して…」

瑛子さんは2014年11月、飲食店経営の仕事を終えて帰宅する際に階段から転落。公演に飛び回っていた奈美似さんは「母重症」の一報を、ステージの会場で聞いた。当初は「99%意識が戻らない」と言われていたが、奈美似さんや夫の雅也さん、事務所スタッフの手厚い協力により、手術から約2年経過した頃には「あ・り・が・と・う」と指で書いて意思表示できるようになった。担当医師が「聞いたことがない」と話したほど、奇跡的な回復だった。

この調子でいけば、受傷前と同じように会話もできるかもしれない……。そんな期待感をもって、奈美似さんは日々、母に接していた。

ただ、2020年の年始から蔓延する新型コロナウイルスによって、取り巻く社会環境が一変した。健康な人でさえ、精神的な不調を訴える人が続出。瑛子さんのように重篤な病と向き合っている人が感染した場合、一気に重症化するリスクがあるため、瑛子さんはもちろん、周りにいる家族もその不安と向き合っている。

瑛子さんの回復の「上昇曲線」も、この頃から平行線をたどる。瑛子さんは、言葉で気持ちは伝えられなくても、連日テレビで報道されるコロナ関連のニュースは理解できていた。奈美似さんが母から衝撃のメッセージを受け取ったのは、そんな渦中だった。

「冷静になって考えてみたときに、コロナの感染拡大がはじまる前は、ライブの仕事などで家を空けることが多かった娘が、今、家で配信ばかりしている。『娘が困ったことになっている』ということを母も当然、感じていて『私(瑛子さん)が動けないために、みなさんのお手伝いができない。コロナによって自分の存在が”お荷物”みたいになってしまっている』と感じてしまったようなんです。

コロナの蔓延がはじまって以降、母は感染予防のために、病院などに行くとき以外、外出は一切控えて散歩もできなかったので、そのこともストレスになっていたと思います。なので、『私たちには母が必要だよ』と実感してもらえるようなことを少しずつはじめました」

たとえば、ライブ配信に出る前に奈美似さんが身に着ける衣装を持ってきて「どっちがいい?」と瑛子さんに選んでもらった。奈美似さんが自宅でライブの配信している時間帯で、瑛子さんの体調がいい時は夫の雅也さんが瑛子さんのボールを使ったリハビリに付き添っていたが、その雅也さんから「ママも配信に出せるといいんじゃない?」と提案があった。

元気な頃の瑛子さんは飲食店を経営し、人と接することは生きがいでもあった。奈美似さんは瑛子さんの体調がいい時を見計らい、TikTokライブを配信にゲスト出演してもらうと、予期せぬ反応が次々に起こった。奈美似さんのコアなファンは、瑛子さんのかつての仕事内容を知っていたため、「ビール、お願い!」と注文するようなメッセージが届いた。また、瑛子さんと同様に重い病気と戦っていたり、親族の介護に追われながら仕事を続ける奈美似さんと同じ境遇にいる人から次々、メッセージが入った。

<私の妻も遷延性意識障害で今から3年程病院で治療してその後はやはり在宅介護なのですね、お母様に勇気付けられました。色々相談させてくださいませ>

<介護施設で働いていたけど、入居者さんに暴言吐く職員とか居て、嫌になり介護に転職しました>

奈美似さんや共演スタッフが読み上げるメッセージを聞くと、瑛子さんは目を見開いて喜び、何とか応えようと一生懸命の笑顔で言葉を話そうとしたり、マイクを握って言葉にはならない声で頑張って歌った。

ライブに出ると普段より受け答えが速くなった

最近の瑛子さんは話しかけても無反応の時間帯が多かったが、瑛子さんはこのライブ配信をきっかけに少しずつ片言ではあるが、言葉を発するようになり、表情も見違えるように明るくなった。負傷後、「話すこと自体、難しいだろう」と言われ、コロナ禍で「死」まで意識した瑛子さんが、2度目の復活を果たしたのだ。

驚くことに、瑛子さんがライブ配信に出演するようになった4月以降、奈美似さんのTikTok「中森あきない タレント」のフォローワー数は順調にのび、フォローワー16万に対して再生回数は180万とバズっているのだ。

「母を出すかどうかは、イチかバチかみたいなところはありましたが、予想以上の反響があって良かったです。母はTikTokのことは詳しくはわからないでしょうけど、テレビみたいな意識があって、最近は「出たい」という気持ちのときは自ら前髪を下ろすようになりました(笑)。ライブを通して外部の方と接点を持つことで、アドレナリンみたいなものが出るのでしょうか、ライブの時は普段より明らかに受け答えの反応速度が速くなります。気持ちが明るくなる、新しいリハビリ方法ができた感覚です」

4月下旬からは「ママの気持ち」と題するTikTokも開始。瑛子さんが受傷してから懸命に取り組んできたあらゆるリハビリシーンが投稿されている。奈美似さんが続ける。

「私はコロナ禍で結婚式、忘年会、新年会、お祭りなど、営業のお仕事がすべてキャンセルになって、1年以上がたちます。それをTikTok で補うことは到底できませんが、今まで出会うことができなかった人が来てくれます。一番の願いは、母と同じような境遇にある人に見ていただき、少しでも励みになってほしいと思っています」

純粋に母親を助けようと思って考えた企画がバズり、思いがけない形で娘の奈美似さんの仕事に還元されようとしている。突然の窮地を必死に乗り越えようとする日々を通して、親子の絆を実感しているかもしれない。

  • 写真、動画提供安室奈美似さん

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