『おかえりモネ』出演 恒松祐里「7歳からの女優業で学んだこと」 | FRIDAYデジタル

『おかえりモネ』出演 恒松祐里「7歳からの女優業で学んだこと」

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芸歴15年、子役から大人へと成長した女優

2005年ドラマ『瑠璃の島』で子役としてデビュー。以来最前線で活躍を続ける

その大きなアーモンドアイを細め、エクボと八重歯を覗かせながら人好きのする笑顔でインタビューに答えてくれたのは、女優・恒松祐里。

弱冠22歳の彼女だが、7歳の頃にドラマ『瑠璃の島』(2005年放送/日本テレビ系)でデビュー以降、数多くの映像作品に華を添え続け、芸歴なんと15年というベテラン女優だ。様々な作品に出演しながらも、彼女が「どうしても演じたかった役があった」という。

それが連続テレビ小説『おかえりモネ』に登場する、主人公の同級生・野村明日美こと“スーちゃんなのだと語ってくれた。

「野村明日美役のオーディションを受けることになって台本を読んだんですけど、明日美を知れば知るほど、“この役を絶対に演じたい!”って心から感じました。とにかく明るくて、芯の強い子なんです。同級生の及川亮君に一生片想いしているっていう設定なんですけど、振り向いてもらえなくても毎年“好き”って言えちゃう子で(笑)。

笑っちゃうくらいしつこいけど、それが素直で可愛らしい女の子だなって。だから、“朝ドラ”への出演もそうですが、明日美を半年間も演じられることが今、一番嬉しいんです」

そう語る恒松祐里の笑顔は“スーちゃん”そのもの。そんな彼女だから、若き女優たちが目指す登竜門的作品でもある連続テレビ小説のオーディションも難なく合格したんだろうなと思えば、「“朝ドラ”に憧れつつも、これまでもオーディションは落ちてばっかりだったんですよ(苦笑)」と言う。苦労話のはずが、その屈託ない表情でサラリと語る彼女を見て、一気に心を掴まれてしまったことはここだけの秘密だ。

「どちらかと言えば、私も明日美に似ているタイプなので、彼女みたいな子が友達だったらうるさすぎるかも(笑)。“2人とも話通じているの?”って思っちゃうくらい、お互いひとりで喋っていそうだけど、でも彼女みたいな友達がいたら絶対楽しいだろうな。私もそういうところがあるんですけど、明日美はとにかくポジティブだから。演じる時も、嬉しいことは100%の気持ちで喜ぶ。何かを感じ取る時の質量を上げることで役を作っています」

役作りをする上で、彼女は一体どんなことをしているのか。そもそも、『おかえりモネ』には、東日本大震災当時中学生だった主人公や、その幼馴染みたちの成長物語の側面もある。そんな幼馴染みたちが一同に介したロケ地、宮城県気仙沼での話も聞いてみた。

「撮影は実際の気仙沼で行われました。震災時、私は小学生で東京にいたので、まずは伝承館というところに伺い、当時のことを色々勉強させていただきました。

あと、撮影が休みの時にロケ地を一周しました。共演している幼馴染み役の前田航基君と髙田彪我君と3人で自転車借りて出掛けたんですけど、海鮮丼やあんみつ食べたり、島を散策していたら自転車を返す時間ギリギリになっちゃって(苦笑)。最後は、早く帰らなくちゃってハラハラドキドキでした」

意外と撮影は大変だったのだとか?

「そうなんです、お盆の設定で撮っていたんですけど、実は冬の海だったので激サムでした(笑)。服が薄くて、それが一番辛かったかな」

7歳の頃から女優を続けていて、今回のような辛い現場経験は一度や二度じゃないだろう。ましてや小学生といえば勉強したり友達と遊びたかったりで、仕事を辞めたいと思ったことはないのだろうか?

「それがないんですよ。小さい頃からだったので、最初は習い事感覚でした。お芝居が楽しい、ただそれだけでしたね。私、小さい頃に水泳教室に通っていたんですけど、プールが嫌いで。だから、お母さんに“プール教室はもうやめさせてください”って泣きながら手紙を書いたのを覚えています(笑)。このお仕事も嫌だったら、きっと手紙を書いて辞めさせてもらっているはずだから、本当に好きなんだと思います(笑)」

だが、長い芸能生活。やはり全てが順調ではなかったと当時を振り返ってくれた。

「本当に楽しかった分、悔しいって思ったこともいっぱいありました。今でもなんですけど、演じたいなって思った役を自分が演じられなかった時は本当に悔しいなと思います。200回以上オーディションを受けてきて、落ちることもたくさんあったので。

私に技量がなかった、それを見せられるだけの演技ができていなかった、やれたのにやれなかったっていう悔しいこともいっぱいありましたね。でも、悔しかったことがあってもすぐ忘れます(笑)。そうやって次に進めるポジティブさは自分の好きなところでもあります」

自分自身の好きな部分を素直に認めることのできる恒松祐里は、女優以前に人として素晴らしいと思う。さらに、同性ながらにその可愛さにドキッとしてしまうほどの魅力を兼ね備えているのだから無敵だ。でも、そんな彼女にも意外な一面はある。それは「生粋のゲーマー」だということ。

「基本的にインドア派なので、オフの日はゲームをやっています(笑)。『あつまれ どうぶつの森』は、発売されてから毎日やっています。小さい頃から、ニンテンドーDSの『おいでよ どうぶつの森』をやっていたので。

でも、毎日30分〜1時間くらいですかね。ここ1ヶ月くらいは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をやっていたんですけど、クリアしちゃってもうやることがなくて。今は、“あつ森”でサンリオコラボの家具を使って、島をクリエイトしています(笑)。周りに“あつ森”のガチ勢がいないのが少し寂しいです」

筆者も自分へのクリスマスプレゼントと称し、“あつ森セット”を購入。以来半年間で島開発は着々と進んでいる。だが、恒松祐里の島は簡単に言うと「ヤバイ」。半端ない作り込みで、確かにガチ勢を探したくなる気持ちもわかる。「あつ森の話ができたら楽しそう」などと、安易な気持ちでインタビューに臨んでごめんなさい。興味のある人は、ぜひ彼女のSNSをチェックしてもらいたい。

「他にも、気仙沼ロケの頃、ビーズアクセサリー作りにハマっていたんです。ロケ地のホテルでずっとアクセサリーを作っていました(笑)。指輪とか、ブレスレットとか、桜モチーフのネックレスとか。でもビーズは集中力がいるから、時間がある時じゃないとダメですね。

物作りが好きなので、もしこのお仕事をしていなかったら、そういう道に進んでいたかもしれないです。デザイン系の学校に通って、インテリアデザイナーとか。あと吹きガラスの動画とかをよく見ているんですけど、職人さんみたいなお仕事にも憧れます」

作品を見る度に違う顔を見せてくれるその役作りの秘密は、もしかしたらこういった職人気質な部分から来ているのかもしれない。子役時代を経て、学生服姿の役柄が印象的だった彼女ももう20代。昨年公開された映画『タイトル、拒絶』や6月24日から世界配信スタートになったNetflixのドラマ『全裸監督 シーズン2』などへの出演にも果敢に挑戦している。女優としての可能性を、演技の幅をどんどん広げていく彼女が次に演じてみたい役とは?

「スパイ作品が大好きなので、やっぱりスパイ役は演じてみたいです。殺し屋とかサイコパス系もやってみたいなと思います。海外ドラマの『キリング・イヴ』が好きなんですけど、この作品に出てくるジョディ・カマー演じるヴィラネルっていう登場人物が、サイコパスで美しくって面白いけど、殺し屋っていう設定で。そういう普段じゃあり得ないような役も演じてみたいです」

ゴリゴリのアクションシーンを携え、スパイを演じる恒松祐里の姿を期待してしまうのは、ファンなら当然のことだろう。人の懐にスッと入り込む笑顔で情報収集もなんのその、相手がそうだとは気づかぬうちに諜報活動を終える有能なエージェントを演じるのか。はたまたその目力で他者を黙らせる、そんなオーラを纏った寡黙なスパイなのか……。

彼女が好きだと語る、海外ドラマ『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』シリーズを観ながら、その日が来るのを待とうと思う。

恒松祐里に5つの質問

Q1あなたが人に自慢できることは?
A1ポジティブなところ

寝たらすぐ忘れられます(笑)。落ち込むこともそんなになく、人に対してイラッとするとかそういった感情もあまりないです。何事も前向きに捉えられる自分の性格は好きです。でも、私自身が思ったことをポンと口に出しちゃう節があるので、もしかしたら逆に人を怒らせてしまっていることはあるかも(苦笑)。大人数のグループとかでは中立を保つのが得意。天秤座だからバランス感覚がいいのかもって勝手に思っています(笑)。

Q2今、プレイリストに入っているお気に入りの音楽は?
A2『Make You Feel My Love』

Adeleの楽曲で、元々好きな曲ではあったんですけど、『glee』でリア・ミシェルがこの曲を歌っていたのを聴いて、改めていいなって思いました。劇中で恋人同士で、プライベートでもお付き合いされていたというコリー・モンティスの死を悼んで歌っている姿が印象的で。より心に響くものがありました。

Q3影響を受けた作品は?
A3『すばらしき世界』

最近、お芝居を通して影響を受けた一本です。普段はいち視聴者として作品を鑑賞することが多い中、女優さんの演技を見ているとどこか同じ職業の方として、そのお芝居を見ていることもあって。素敵なお芝居がとても多いなって感じた一本です。都会の狭い空でも、思わず見上げたくなる、そんな作品でした。

Q4毎日していることはありますか?
A4お祈り

寝る前に必ずしているんですけど、私のご先祖さまと亡くなってしまった愛猫に、「今日1日、皆が無事に過ごせたこと」を感謝して、「明日も皆が無事に暮らせること」を願ってから寝ます(笑)。

Q5好きなタイプは?
A5面白い人

会話していて面白いなって感じたり、面白い視点、思想を持っている人が好きです。あとは目。自分がその人の目を見て、この人の目がいいなって感じられるかどうかかな。具体的に……瞳の奥が優しそうな人かな(笑)。

恒松祐里(つねまつ・ゆり) 1998年10月9日生まれ、東京都出身。2005年ドラマ『瑠璃の島』で子役としてデビュー。その後、映画『キラー・ヴァージンロード』や『タイトル、拒絶』、『スパイの妻』、ドラマ『女子高生の無駄づかい』や『真田丸』、『泣くな研修医』、昨年地上波初主演を務めた『100文字アイデアをドラマにした!』など、出演作品多数。

現在は、連続テレビ小説『おかえりモネ』をはじめ、『全裸監督 シーズン2』、など数多くのドラマ作品に出演中。また、ファースト写真集『月刊 恒松祐里 優』の発売が7月5日に控えている。

撮影:加藤誠
取材・文:小室麻衣
スタイリスト:武久真理江
ヘアメイク:安海督曜
構成:SUPER MIX

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