医師グループが開催!「コロナマンガ大賞」でデマを蹴散らせ | FRIDAYデジタル

医師グループが開催!「コロナマンガ大賞」でデマを蹴散らせ

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

医師グループがマンガのコンテストを開催するという。主催するのはあの「こびナビ」。

こびナビは、新型コロナワクチンの情報をわかりやすく解説するなどの活動を展開する、話題の医師グループだ。サイトでの解説だけでなく、Twitter、Youtube、InstagramとSNSを駆使して、ワクチン接種に不安を感じる人たちの疑問に丁寧に答えている。

そのこびナビが「こびナビ!コロナマンガ大賞」を設立した。

新型コロナを正しく知ってほしい。そんな医師たちの思いが「マンガコンテスト」になった。拡散されるデマに惑わされない情報収集をしたい
新型コロナを正しく知ってほしい。そんな医師たちの思いが「マンガコンテスト」になった。拡散されるデマに惑わされない情報収集をしたい

「副反応で死亡」ガンガン拡散されるデマに対抗する

「新型コロナの情報は正に玉石混淆で、デマかどうか判断が難しいのが大きな問題です。

感染すれば、若い人でも重症化することもあるし、長く後遺症が残ることもある。本当に、予防が必須なんです。でも、ワクチンで不妊になる、副反応で死亡した人がいるなど不安をあおる誤情報がガンガン拡散されて、接種をためらう動きに繋がっています。病気もワクチンも、正しい情報を元に、正しく恐れる姿勢が必要です。

そのために、もっと積極的に情報発信をしていかなければと痛切に思っています」(こびナビ副代表・木下喬弘医師)

筆者はライターとして、何度も何度も新型コロナについて取材をしている。毎回の記事の内容は医師に監修してもらっているし、内容を理解したうえで書いている。けれども…。

「不活化ワクチンと違ってmRNAワクチンが『細胞を工場に』できるのはなぜか」「DNAワクチンはどういう仕組みなのか」…生物の基礎的な知識がないため、このあたり、どうもイメージがつかめない。

「イメージがつかめないなら、イメージを作ってもらえばいいじゃないか」…そこで「正しい情報をマンガで発信したらいいのでは!」と思いついた。マンガ家芸能プロダクション「株式会社まんがたり」の前田雄太さんがいう。

「はじめに『新型コロナについてマンガにしたい』と相談された時、すごく社会的意義のある企画だ、ぜひ協力したいと思いました。

当初、プロのマンガ家さんにコロナのマンガに描いてもらうという案もあったんです。しかし、最終的にコンテストの形を提案しました。多くの方から作品を募集することで、コロナのワクチンについて知ってもらう機会が増えるし、マンガ家自身が制作を通して理解を深められる。そして専門家集団には発想できないアプローチのマンガが見られるんじゃないか、と。

マンガの書き手の『新しい発想』と、専門家集団の『正しい知識』が合わさることで、より多くの人に伝えられると思ったんです」

こうして「新型コロナ」をテーマにしたマンガ作品に特化したコンテストが始動した。

「めちゃくちゃ面白い企画だと思いました。僕らは医学や生物学の知識があるから、『ワクチンとはこういうものだ』というのはよく知っていますし、ファイザーやモデルナのワクチンがどれだけ天才的な発明なのかもわかるんです。でも、そういった背景がない人たちの中で『遺伝子のワクチン』という言葉がひとり歩きして、『なんか危なそうだし打つのはやめておこうかな…』と漠然とした不安を生んでいます。ワクチンを打った時に身体にどんなことが起きているか、マンガにすればより多くの人に理解してもらえる!と思いました」(木下医師)

「コロナマンガ」を大募集!

コンテストでは3部門のマンガ、イラスト作品を募集する。

①新型コロナワクチンの仕組み部門

②コロナと私たちの生活(フリーテーマ)マンガ部門

③コロナと私たちの生活(フリーテーマ)イラスト部門

手探りでスタートした企画だが、審査員が豪華すぎる。

審査員は、地域医療をテーマにした作品『町医者ジャンボ』などで知られるマンガ家のこしのりょう氏をはじめ、マンガ好きという堀江貴文氏、『ドラゴン桜』などの作品を担当した編集者、佐渡島庸平氏、タレントのゆうこすこと菅本裕子氏、サイバーコネクトツー代表の松山洋氏など多彩だ。審査員は全員、企画の趣旨に賛同して協力している。

応募作品は、まず、こびナビの医師が内容を確認する。その監修を経て、医学的に問題ないと判断された作品から、各賞を選出する仕組みだ。

大賞1作品には10万円、部門賞5万円、審査員特別賞1万円の賞金。受賞した作家から1名には、継続してコロナに関するマンガ作品の執筆も予定されている。

「正しい知識」の最新情報を手に入れるには

こびナビは現在、月〜金曜日の毎朝、8時半から9時まで、Twitterスペースを使って最新情報を伝える「生放送」も行っている。そこでは、新型コロナに関する最新情報や、接種の注意などさまざまな情報を、無料で聞くことができる。

ワクチン接種が進み、副反応の体験をしている人もいる。正しく恐れるために、まずは正しい情報を手に入れなくなくては。医師たちの思いは熱い。

「今回のマンガコンテストで、正しい医療情報を、より多くの人に伝えたいと願っています。マンガの持つパワーで、人々に元気と希望を与えたい。多くの人からの応募を期待しています」(木下医師)

*コンテスト詳細は→https://covnavi.jp/manga/

「こびナビ」は、新型コロナ「COVID-19」について正しい知識をナビゲートしよう、という医師たちのグループ
「こびナビ」は、新型コロナ「COVID-19」について正しい知識をナビゲートしよう、という医師たちのグループ
  • 取材・文和久井香菜子

    ライター、少女マンガ研究家。医療情報、ジェンダー問題について積極的に取材・執筆している。「こびナビ!マンガコンテスト」の発起人。7月には、16人の戦時体験をまとめたオーラルヒストリーブック『わたしたちもみんな子どもだった』(ハガツサブックス刊)が出版予定

Photo Gallery2

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事