有村、広末、ベッキー…人気女優「大衆居酒屋でくつろぎの時」
NHKの桑子真帆アナ(34)が、都内の赤ちょうちんが灯った居酒屋の暖簾をくぐったのは15年11月だ。仕事帰りに一緒に入店したのは、同僚らしき男性だった。
「480円のモノ煮込みや500円の刺身といって安くて旨い料理を肴に、日本酒を楽しめる大衆店です。メイン客は中年のサラリーマンですよ」(常連客)
おカタいイメージのNHKアナにしては、意外すぎるお店チョイス! 深夜1時過ぎまで滞在した桑子アナは、千鳥足の男性に「バイバ~イ、お疲れ様!」と明るく手を振ると、一人帰途についた。

新型コロナウイルスの影響で、なかなか飲みに行けない状況が続いている。タレントが居酒屋に行けるとしたら、ドラマや映画の撮影の時ぐらいだろう。
コロナ前の日常では大女優や女子アナも気軽に飲食店へ繰り出していた。セレブな彼女たちが、たびたび酒の場に選ぶんでいたのが、意外にも大衆的な居酒屋。なかなか自由に飲みに行けないご時世。過去の写真から、彼女たちのオフシーンを振り返りたいーー。

20年10月から放送されたドラマ『姉ちゃんの恋人』(フジテレビ系)。女手一つで3人の弟を養うためにホームセンターで働く主人公が、ワケありな男に恋をして……というストーリーだ。
東京の下町・深川の居酒屋でそのロケを目撃したのは、同年8月のこと。大勢のスタッフの奥に、主人公を演じる有村架純(28)の姿が見えた。
「脚本は、有村主演のNHK朝ドラ『ひよっこ』を手掛けた岡田恵和氏。さすが有村の魅力を知り尽くしているだけあって、肝っ玉姉ちゃんのキャラクターがよくハマっています。
この日は居酒屋ロケでしたが、ホームセンターのシーンが多く、閉店後の量販店を利用して深夜までロケが行われていたようです。こんなご時世だからこそ、視聴者がほっとできるドラマにしたいと有村も意気込んでいました」(テレビ局関係者)
撮影を終えた有村は笑顔で居酒屋を出ると、送迎車に乗り込んで去って行った。
中華料理店で育児談義

東京・世田谷区にある庶民的な上海料理店。18年2月の夜、鮮やかなイエローのスカートを穿きこなした美女がこの店に入って行った。広末涼子(40)である。当時、舞台『シャンハイムーン』に出演していた広末。だから上海料理店を選んだわけではないだろうが、個室もなく地元の人がワイワイと盛り上がる店内で、広末は友人らしき男女らと腰を下ろしていた。
「客の多くは広末に気づいていましたが、本人はまったく気にする様子もなく、お酒を飲みながら話に花を咲かせていました。ママ友なのか、子供の話題が中心だったようで、会話の主導権は広末が握っている感じでした」(居合わせた客)
3児の母である広末。育児に仕事に忙しい生活を送りながらも、美貌は衰え知らずだ。気が置けない友人たちと飲み、喋り倒すことが、広末流のストレス発散術なのかもしれない。
290円の餃子を黙々と……

16年11月。東京・三軒茶屋の庶民向け中華料理店に、知人らしき男性と現れたのはタレントのベッキー(37)だ。夕飯時とあって、店内はほぼ満席。だが顔に巻いたマフラーをとらず、視線を上げようとしないベッキーに気づく客はいない。
「店は290円の餃子がウリの大衆食堂で、客も有名な女性芸能人がいるとは思わないでしょう。ただ、マフラーでグルグル巻きにした『怪しい女性』がいるなとは思っていました。気になってチラチラ見ていると、食事が進み身体が火照ったのか、彼女がマフラーをとったんです。それで初めて、ベッキーだと気づきました」(居合わせた客)
焼餃子に、醤油と酢をたっぷりかけるベッキー。お腹が減っていたのか、ライスのドンブリを片手に勢いよく黙々と食べる。20分ほどの慌ただしい夕飯を済ませると、男性が会計を終え、再びうつむいて店を後にしたーー。
女優には「華やかな芸能人」というイメージもある。大衆店に行きたいが、周囲に知られたくないと考えるのも当然だろう。それでも居酒屋は、気の置けないスペースなのは間違いない。きっと彼女たちは「くつろぎの時間」を得ているハズだ。




撮影:榎原優美 香川貴宏 川上孝夫 島 颯太 原 一平 山田宏次郎