好調の波瑠と不調の石原さとみ…新旧ドラマ女王が入れ替わった理由 | FRIDAYデジタル

好調の波瑠と不調の石原さとみ…新旧ドラマ女王が入れ替わった理由

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昨年3月、東京・渋谷の雑貨店で「すごもりグッズ」を購入した波瑠。ゲーマーとしても知られる

波瑠(30)主演の月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)が好スタートを切った。物語は、働き方改革を目指す医療業界において、夜間診療専門の救命救急センターで働く医師たちの成長を描いたもの。波瑠が演じる朝倉美月も、ナイトドクターとして、恋愛、そして自身の生き方に悩みながら、少しずつ自分なりの幸せを見つけていっている。

そいうった、仕事を通して多くの人が抱える悩みや葛藤を描き、視聴者の共感を得るドラマを一般に“お仕事ドラマ”と言う。そして今作で波瑠は、この“お仕事ドラマ”における新女王として、完全に認められたと言えるだろう。ネット上に「波瑠とお仕事ドラマの親和性は健在」、「成長していく姿がいい」などと評価する声が増えているだけでなく、視聴率を見ても、波瑠はお仕事ドラマで主演を務めたときのほうが圧倒的に結果を残しているのだ。

『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(2020年・日本テレビ系)、『G線上のあなたと私』(2019年・TBS系)など恋愛メインのドラマで主演を務めたときは、どの作品でも視聴率が2ケタに届いてないことがほとんどだ。対して恋愛抜きの熱血刑事を演じた『未解決の女 警視庁文書捜査官』(2018年・テレビ朝日系)は、平均視聴率12.9%と大好評。

その後、スペシャル(2019年)やシーズン2(2020年)も製作され、どちらも好成績を治めている。思えば波瑠の出世作となったNHK朝ドラ『あさがきた』(2015年)も、ビジネスウーマンの先駆け的存在を演じており、朝ドラ版お仕事ドラマであったと言えるだろう。

ピンチに陥った背景

では波瑠が新女王となると、これまで女王として君臨していたのは誰なのだろうか? それは文句なしで石原さとみ(34)だろう。『5→9~私に恋したお坊さん~』(2015年・フジテレビ系)の英会話講師、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(2016年・日本テレビ系)の校閲担当者(出版物の誤記や事実の誤り、不適切表現など全てをチェックする仕事)、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(2020年・フジテレビ系)の病院薬剤師など、誰もが知る職業から日の当たらない職業までを幅広く好演し、その認知度を高めることにもひと役買ってきた。

が、昨今は華道家を演じた『高嶺の華』(2018年・フジテレビ系)、レストランオーナーを演じた『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(2019年・TBS系)など、どれも平均視聴率は2ケタに届かず苦戦。先日終了した、環境保護に心血注ぐ海洋学者を演じた『恋はDeepに』(日本テレビ系)も平均視聴率8.4%に終わるなど、お仕事ドラマ女王の地位が揺らぎ始めている。そこに現れたのが『ナイト・ドクター』の波瑠、というわけだ。

しかし石原と波瑠とでは、正直全くといっていいほどキャラクターが違う。石原は甘く親しみやすいルックスを生かした人情家な役どころを得意としている。一方の波瑠はクールビューティータイプで、役どころも感情表現が苦手で不器用な女性、というものが多い。お互い領地を分け合っている印象だが、最近の成績を見る限りでは波瑠の圧勝。石原は完全に押されている、という印象だ。

なぜ元祖お仕事ドラマの女王は、ここまでピンチに陥ってしまったのか。ドラマウォッチャーの芸能記者たちに話を聞いてみた。

「最大の違いは、演じるキャラクターの“新しい・古い”だと思います。石原さんが得意とするのは、一生懸命だけどドジっ子、あるいはおせっかいで熱血漢など、『いやいや、今どきそんな働き方していたらクビだから……』というキャラクターが多いんです。

今は、何事もスピーディーでネットを調べればすぐに答えが得られるような合理的な時代。その変化を無視して、相変わらず旧来の“一生懸命が一番”というヒロインを演じていることが苦戦の原因ではないでしょうか」(テレビ誌編集者)

一方の波瑠はというと……。

「波瑠さんは、ウジウジ悩まず解決策を求めてさっさと前へ進んでいくという、現実的な女性を演じることが多いんです。今作の『ナイト・ドクター』で恋人に浮気されたときも、感情的にならず、『(仕事優先で)私はあなたを大事にしてこなかった』と冷静に原因分析している姿が印象的でした。

このように波瑠さんが演じる女性は圧倒的に今っぽいというか、リアリティがあるので、見ていて共感しやすい。だからと言って、石原さんもこういう役を選べばいいのに、とは思いませんが。彼女にこのタイプの合理的女子が合うとは思えませんから……」(前出の編集者)

またこんな意見もある。

「石原さんはお仕事ドラマといっても、仕事を通して恋愛を描いている作品が多い。対して波瑠さんがヒットさせているお仕事ドラマは、色恋要素の薄い純粋なお仕事ものばかり。石原さんも、やや陰のある監察医を演じた『アンナチュラル』(2018年・TBS系)は恋愛要素のないヒューマンドラマでしが、これは実に評判が良かった。

石原さんの場合、いつまでたっても同じようなお仕事もの恋愛ドラマに出演するなど、どう見ても作品の選び方が悪い。そこは同い年の北川景子さんや長澤まさみさんのように、もう少し違う一面を見せてほしいと思います」(ライター)

今年1月には結婚もした石原。お仕事女子役は後輩の波瑠にバトンタッチして、次なるステップへ進むときが来ているのかもしれない。

  • 取材・文奈々子

    愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影足立百合

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