大谷翔平が二刀流大活躍の裏で…エンゼルスが抱える深刻トラブル | FRIDAYデジタル

大谷翔平が二刀流大活躍の裏で…エンゼルスが抱える深刻トラブル

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
投打に活躍する大谷。所属するエンゼルスは深刻なトラブルを抱えている(画像:共同通信社)
投打に活躍する大谷。所属するエンゼルスは深刻なトラブルを抱えている(画像:共同通信社)

打っては両リーグトップの31本塁打、投げては先発投手として3勝――。

エンゼルスの大谷翔平(26)は、日本だけでなく米国のファンも驚かせる規格外の活躍をしている(成績は7月5日現在)。だが、その裏で大谷のプレーに水を差しかねない事態が。エンゼルスは、球団が深刻な問題を抱えているのだ。トラブルを伝えたのは、6月29日(米国時間、以下同)のスポーツ専門局『ESPN』電子版である。

「所属していたタイラー・スカッグス投手が19年7月に27歳の若さで急死しましたが、遺族が球団と元スタッフを提訴したんです。当時スカッグスは遠征中で、ダラス郊外のヒルトンホテルに宿泊していました。しかし明け方、吐しゃ物がノドに詰まり窒息死。

検死の結果、遺体からは大量のアルコールとともに、合成した鎮痛剤であるオキシコドンが出てきました。オキシコドンは、米国で依存症が社会問題となっている薬物です。メジャーでも使用が禁止されています」(スポーツ紙担当記者

スカッグスは、エンゼルスの先発3番手投手。当時はチームトップの7勝をあげ、仲の良い大谷も頻繁にアドバイスをもらっていた。翌日の試合ではエンゼルスの選手全員が黙とうを捧げ、スカッグスの背番号45をつけてプレーした。

薬物入手の意外なルート

選手たちが悲しみに包まれる一方で、球団にとって不都合な真実が徐々に明らかになる。

「スカッグスがどうやって薬物を入手したのかが注目されていましたが、20年10月に連邦麻薬捜査局の捜査により、エンゼルスの広報職員エリック・ケイ(現在は辞職。後に逮捕、起訴)が渡していたことが判明したんです。ケイはオピオイドの常用者で、スカッグスに薬物の売人を紹介。購入のたびに、150ドル~600ドル(約1万7000円~6万7000円)を得ていたといわれます。

遺族は、球団への不信感をあらわにしました。『エンゼルスの関係者が関与している可能性を知り、大きなショックを受けている』というコメントを発表。有名な弁護士を雇い、球団の法的な責任を問う姿勢を示したんです」(同前)

遺族の強硬な態度に対し、エンゼルスは「スカッグスとケイの薬物依存について知らなかった」としている。だが、メジャーに詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏はエンゼルスの体質に疑問をていする。

「エンゼルスは、ケガをしている選手にムリを押して出場させる傾向があります。鎮痛剤が蔓延していた可能性は、ぬぐいきれません。実際ケイは、当局の調べに対し他の選手にも薬物を調達していたと証言しています。本当に球団がスカッグスとケイの薬物依存を知らなかったとしたら、管理が甘いと言わざるをえないでしょう。

18年にエンゼルスでトミージョン手術を受けた投手は6人いますが、復帰してローテーションに入ったのは大谷ぐらい。もっと選手を手厚くサポートすべきです」

今回、遺族が提訴に踏み切ったことに球団は文書で声明を発表。「訴状は事実関係に乏しく、根拠も薄い。信頼できるものではない」とした。エンゼルスは、法廷闘争を強いられることになる。

  • 写真共同通信社

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事