苦境の北朝鮮レストランで客が卒倒した「過激サービス」の中身 | FRIDAYデジタル

苦境の北朝鮮レストランで客が卒倒した「過激サービス」の中身

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『FRIDAY』が独自入手した中国東部の北朝鮮レストラン店内画像。女性スタッフがステージで踊りを披露。16年に撮影

時短営業やアルコール提供の自粛を求められ、飲食店は苦しい経営を強いられている。北朝鮮の国外レストランも、逆境にあるのは同じ。ある店では、何とか苦境を脱しようと講じたサービスが、さらなる災いを招いてしまった――。

「最盛期には中国をはじめ、ロシアやタイ、マレーシア、オランダなど、北朝鮮レストランは全世界に約130店舗ありました。しかし、近年では経済制裁や新型コロナウイルスの影響で多くの店が閉店。残されたレストランは、客を引き込もうとあの手この手の工夫をしているんです」(韓国紙記者)

そうした「工夫」により、危機に瀕しているのが中国東部・丹東にある「平壌高麗飯店」だ。建物の所有者は中国人で、店の経営者は北朝鮮から越境した人物。料理の質は上々で従業員の対応も良いため、以前から人気があったという。米国の『ラジオ・フリー・アジア』によると、6月17日の夜0時過ぎに致命的な事件が起きた。『デイリーNKジャパン』編集長の高英起氏が語る。

「店内の個室では、馴染みの中国人男性が食事を楽しんでいました。彼が驚愕したのは、食事が終わりそうになった時のこと。20代の女性店員が、ヒザの上に座ったんです。彼女がカラオケで得意の歌をうたっていると、男性客は急に倒れてしまいました。なんらかの発作を起こしたのかもしれませんが、ヒザの上での接客行為に驚いたという憶測も。このトラブルをキッカケに、『平壌高麗飯店』での過剰サービスが明らかになったんです」

「ちょっとやり過ぎだ」

北朝鮮レストランでは、従業員と客の身体的接触は禁じられている。以前は「健全な飲食店」だった。だがコロナ禍の苦境で、やむにやまれず「平壌高麗飯店」は一線を越えてしまったのか。最近では「ちょっとやり過ぎだ」という悪評が立っていたという。高氏が続ける。

「『平壌高麗飯店』は、数ヵ月前から客を個室に招き女性スタッフに過度な接触をさせていたようです。経営者や幹部も見て見ぬふり。丹東では夜9時までの時短営業を求められていましたが、同店は深夜2~3時まで営業を続けていたと言われます」

丹東公安当局は捜査を開始。「平壌高麗飯店」の閉店は、時間の問題になってしまった。

「北朝鮮レストランは、数年前から逆境続きです。韓国の朴槿恵大統領(当時)は、16年2月に北朝鮮レストランの収入が核やミサイル開発に使われている可能性があるとして、自国民へ利用自粛を要請。韓国の客の大半が、店からいなくなりました。

17年9月には、国連安全保障理事会が北朝鮮との合併事業を禁じる制裁を決議します。中国でも、北朝鮮レストランをはじめとする合併企業に18年1月までに閉鎖するよう命じたんです。さらに新型コロナが追い打ちをかけている。美しいウェイトレスが評判だった北朝鮮レストランも、青息吐息ですよ」(前出・高氏)

国内生産は減少の一途なうえ、北朝鮮レストランは閉店に追い込まれ外貨も獲得できない。金正恩氏が「激やせした」と韓国メディアを中心に話題になっているが、指導者の悩みは今後さらに深くなりそうだ。

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