関西弁と美スタイルで人気!「マルコス」が語る怪魚釣りの魅力
「おっきな 魚が大好きです♡」 バッチリメイクにコテコテの関西弁
6月半ばの関西某所、小雨が降る水辺に、ピチピチTシャツとホットパンツで釣りをするギャルの姿があった。身長の2倍以上ある釣り竿を豪快に操るのはチャンネル登録者数40万人越えの人気ユーチューバー・マルコスである。
彼女の最大の特徴は「怪魚」へのこだわりだ。釣り歴わずか1年半で、アマゾン川を舞台に5日間にわたって釣果を競う国際大会の日本代表として選出され、「アマゾンクイーン」の称号も手に入れた。
今まで釣り上げた怪魚は20種類以上。飽くなき探求心を燃やす〝釣りギャル〟が、コテコテの関西弁で、その魅力を語り明かしてくれた。
「魚がかかった瞬間が一番気持ちええかな♡ 大きい魚はその快感が段違いで、病みつきになった感じです。魚は50アップ(50㎝以上の魚)から引きの強さが全然違う。釣れた時にその迫力に感動して手がブルブル震えました。達成感がものすごかった。それからもっと大きい魚を釣りたいなって。今までで一番大きかった獲物は、カナダまで一人で行って釣った2m越えのチョウザメかな」
天真爛漫なマルコスだが、釣りに出会ったのは人生で一番辛い時期だった。
「3年前、ストレスが原因でノイローゼになって、会社を辞めちゃったんです。そんなの経験したことがなかったから自分でもどうしたらいいかわからなくて。家にひきこもってた時にふと、魚を釣ってみようと思ったのがきっかけです。
もともと魚を飼育するのが好きやったし。最初は近所でブラックバスを釣ってたんやけど、だんだん物足りなくなってきて。1ヵ月経つ頃には、47都道府県を回って、日本各地でデカいブラックバスを釣るようになってた。琵琶湖で60アップのブラックバスが釣れた時はめっちゃ興奮した〜〜。
旅が終わると、さらにデカい魚を釣りたくて。たまたま図鑑に載ってた『トーマン』っていう虹色に光る魚に一目ぼれして、『なんやコレ! すげーー!! マレーシアにおるん? 行くしかないやん!』って感じで(笑)。それからは海外にも行くようになりました」
どっぷりと釣りの魅力に取り憑かれているマルコス。一方で、プライベートでも〝釣果〟は好調だと語る。
「肉食系なんで、男も大物を求めてガツガツいきます! え? 彼氏ですか? それは……秘密です♡ でも、今は釣りの方が楽しい。それにどことなく恋愛に似てるんです。エサをまいたり、我慢して待つのか、一旦引くのか、駆け引きが大事なところとか。手を替え品を替え、時間と労力をかけて振り向かせなあかん。あと、釣りの時も絶対メイクする! なんぼ朝早くても30分は時間をとる。魚も男もすっぴんには寄り付かん!(笑)」
現在はコロナ禍で遠征を自粛中。だが、次の獲物はすでに決まっているという。
「オオウナギとナルトビエイは釣ってみたい! どっちも2m越えで、日本で獲れる中では最大級なんです」
目標は怪魚100種類制覇! 釣りギャルの挑戦はまだまだ続く。
『FRIDAY』2021年7月16日号より
- 撮影:加藤 慶(2枚目写真)