石原さとみ、菜々緒、有村…「傘をさす女優」の圧倒的存在感
真夏のような日差しが照りつける20年9月の朝。東京・お台場の商業施設の近くには、女性エキストラが大勢集まっていた。その中心には紫色の特攻服姿で、何か叫んでいる長身の美女が。映画の撮影にのぞむ菜々緒(32)だ。

この炎天下に分厚い特攻服が、さぞかし応えるのだろう。菜々緒はカットがかかるたびに自ら日傘を差すが、表情は険しい。それでも懸命にセリフを叫ぶ。あまりの迫力に、近くを通るカップルが驚いて二度見するほどだった。
炎天下での日差しよけ、梅雨の雨宿り……。オーラ満点の芸能人は、傘をさしているだけでも絵になる。秘蔵写真で見る「傘と有名人」。魅力あふれる彼ら、彼女たちの画像を紹介したい――。
早朝の中華街に映えるワンピース
19年5月の朝。まだ開店前のため、静まり返っているはずの横浜中華街の一角に多くの撮影スタッフが集まっていた。そこに、華やかなワンピースに身を包んだ石原さとみ(34)と福士蒼汰の姿が。
この日行われていたのは、同年7月に始まったドラマ『Heaven?〜ご苦楽レストラン〜』(TBS系)の撮影。石原は変わり者のフレンチレストランオーナーを、福士はオーナーに翻弄(ほんろう)される堅物のウェイター役を演じる。
「石原は21年1月に、一般男性と婚姻届けを提出したことを報告。結婚後も仕事をセーブせず、精力的に働いています。」(芸能プロ関係者)
暑苦しい屋外ロケでも、日傘の下で爽やかな笑顔を振り撒いていた石原。仕事中も幸せオーラが溢れていた。
季節外れの豪雪でも……

18年3月の東京は、猛烈な寒さに襲われ季節はずれの激しい雪が降っていた。そんな寒冷の中、神奈川県川崎市にある新丸子駅近くのカフェで行われていたのは、ドラマの撮影だ。
近くの商店街にあるビルを控え室として使っているようで、休憩時間になるとスタッフらがカフェとの間を行ったり来たり。その列の中に、黒いベンチコートでばっちり防寒した美女を発見。高畑充希(29)である。傘で雪を避け、寒さをものともしないニコニコ笑顔が印象的だ。
「高畑は歌唱力も抜群なので、活動の場が幅広い。先日もディズニーの『リトル・マーメイド』イン・コンサートでアリエル役として美しい歌声を披露していました。実際の彼女はなかなか気が強いのですが(笑)、ほんわかしたイメージと清潔感で同性ウケが良く、CMギャラも上昇中です」(広告代理店関係者)
「(父への紹介は)まだです」

18年6月の夜。小雨降る東京・麻布十番(港区)の路上に、相合傘で見つめ合う一組のカップルがいた。うっとりした目でカレ氏を見つめる長身美女は、石田純一の娘で女優のすみれ(30)だ。
老舗焼き肉店で早めの夕食を楽しんだ二人。店を出た後、ウエンツ瑛士をマッチョにした感じのイケメンカレ氏が傘を差すと、すみれがすっと腕を絡ませ、商店街を歩いていく。
ショートパンツからスラリと伸びた美しい脚が通行人の目を引いていたが、そんな周囲の視線はまったく気にならないようだ。焼き肉店を出てしばらく、散歩したアツアツの二人。タクシーを拾ってすみれの自宅へと帰っていった。
当時は父と月に2回は食事に行っていた、親子仲の良いすみれだ。はたして新恋人の存在を父は知っていたのか。数日後、再びカレ氏とデートしていたすみれを直撃した。
――すみれさん、新しいカレ氏ができたんですね。
「(笑顔を見せながら)はい。友達の友達の紹介で」
――かなりイケメンですが、モデルさんでしょうか。
「いえいえいえ、一般の方です」
――ちなみに、カレ氏はもうお父さんに紹介したんですか。
「まだです(笑)」
日よけ、雨宿りばかりが用途ではない。時に、傘の下では男女の物語がつむがれることもあるようだ。








撮影:榎原優美 岡田浩太郎 菊池有香 結束武郎 近藤裕介 高塚一郎 西 圭介 堀田 咲