初の一橋大出身! 矢野康治・財務省新事務次官の「愛妻家伝説」
省内でも評判の美女と……
7月8日付で財務省のトップである事務次官に矢野康治氏が就いた。矢野氏は山口県立下関西高を経て、一橋大学経済学部を卒業。85年に旧・大蔵省に入省した。大蔵、財務省で一橋大出身の次官が誕生するのは戦後初めてのことだ。
「財務省の85年(昭和60年)入省組は『ロクマル』と呼ばれ、優秀な人間がそろっていると評判でした。当初、事務次官レースは可部哲生氏(現・国税庁長官)と岡村健司氏(現・財務官)の一騎打ちと言われていたんです。二人はもちろん東大法学部卒ですが、それだけではありません。可部さんは筑波大附属駒場高校、岡村さんは開成高校出身で、どちらも高校時代『2番をとったことがない』と言われた天才中の天才なのです」(全国紙記者)
その二人の天才を、東大法学部卒ではない矢野氏が抜き去った形なのである。なぜそのようなことが起きたのか。財務省関係者が語る。
「矢野氏は‘12年から約3年間、菅義偉官房長官(当時)の秘書官を務めました。秘書官になった際、省内では『なんで彼が?』と話題になりました。山口県出身のため、『安倍総理と同郷だからだろう』という声もありました。しかし、その後、秘書官として菅さんの信頼を得て、財務省内でもとんとん拍子で出世していったのです」
そうして同期の二人を追い抜き、トップに立ったのだ。省庁のなかの省庁である財務省で歴史的なごぼう抜きを果たした人物であり、政治との距離の近さも度々指摘されている。ただ、意外な素顔もあるという。
「矢野さんは大の愛妻家で知られているのです。奥さんは元々、通産省で非常勤職員をしていたのですが、当時から『女優の浅野温子似』と呼ばれた評判の美人。矢野さんが猛アタックして交際にこぎつけたそうです。矢野さんは20代後半のときに北海道・小樽の小樽税務署長として赴任していた時期がありました。その際は遠距離恋愛だったわけですが、矢野さんから毎晩、彼女に電話していたようです。その結果、月の電話代が10万円以上になってしまったという逸話が省内に残っています」(同前)
その熱意をぜひ国民のためにも生かしてほしい。
PHOTO:鬼怒川毅