ロッキン中止にジャニーズ狙い撃ち…RAD野田ら怒るエンタメ狩り | FRIDAYデジタル

ロッキン中止にジャニーズ狙い撃ち…RAD野田ら怒るエンタメ狩り

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「ROCK IN JAPAN」中止に苦言を呈した「RADWINMPS」の野田洋次郎
「ROCK IN JAPAN」中止に苦言を呈した「RADWINMPS」の野田洋次郎

なぜエンタメだけが虐げられるのか――。

そう思わざるを得ない現象が続いている。政府は7月12日から東京五輪終了後の8月22日までの間、東京に通算4度目の緊急事態宣言を発令することを決めた。

これに先駆け、日本最大級の野外音楽祭「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021(ロッキン)」の中止が発表された。同フェスは8月7~9日、14、15日の計5日間、茨城・国営ひたち海浜公園にて開催予定がされていたが、県医師会などの要請により中止が決まった。

東京五輪は強行するのにロッキンは中止。これにはファンはもとより、アーティストも怒り心頭だ。

「RADWINMPS」の野田洋次郎は8日、自身のツイッターで長文を投稿。

《僕ら出演者も、この夏こそはという思いで臨んでいた中、無念です》

と心境を吐露。続けて

《有観客、無観客に関わらず五輪開催による感染者数の増加はすでにたくさんの専門家の意見でも明らかな中、開催は既定路線として進みました。その裏でこういった国内の産業やイベントが犠牲を払う図式にやりきれない思いです》

と失意をにじませた。また、ギリギリのタイミングで要望されたことにも

《せめてフェス開催まであと1ケ月あった中、五輪同様最後まで開催を前提にあらゆる準備をする機会を与えてほしかったです。今要請するというのは、あまりに横暴に感じます。極めて個人的な思いとしては『ふざけんな』という気持ちです》

と強い語調で批判した。

野田と同様に「ONE OK ROCK」のボーカル・Takaもインスタのストーリーズを更新し

《これは僕の一意見。しょうがないとか残念とかで許してくれる日本の音楽好きもミュージシャンも本当に優しい。ただな。もう そろそろみんな怒るよ》

と牽制。初日のトリを務める予定だった「King Gnu」井口理もツイッターで

《今この国にあるのは曖昧なルールと同調圧力。それで守られる人もいれば、殺される人もいる。誰かが不幸になるんじゃなくて、みんなで幸せになる方法はないのかな》

とつぶやいている。

コロナ禍においてエンタメ業界は大打撃を被った。貴重な収入源であるコンサートやイベントをやむなく中止しても、国の補填は雀の涙。ある大手プロダクションは所属タレントの給与体系を変え、またある大手レコード会社は従業員のリストラを行った。

「今回もエンタメ業界が狙い撃ちにされた感じ。“不要不急だから”という人もいますが、だったら五輪はどうなのか。日本は欧米諸国に比べて芸術に対する理解が低すぎます」(芸能プロ関係者)

ジャニーズ事務所も「槍玉」に挙げられていた。5月8、9日に行われたジャニーズWESTの新潟公演で、同県の市民オンブズマンがコンサート中止を求める申し入れをジャニーズ事務所に行ったのだ。オンブズマンメンバーの弁護士のホームページでは

「コンサートにおいて県外者が多く来場する見通しである場合、速やかに開催中止を決定してください」

と強い文言も掲載されていた。

ここでファンが激怒したのは、WESTの公演と同日の5月9日に、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで、サッカーJ2リーグ第13節・アルビレックス新潟VS松本山雅FC戦が予定通り開催されることだった。

「もちろんサッカーチームに罪はないのですが、スタジアムの収容人数は約4万2300人。対するWESTの会場は1万人。『サッカーはOKでジャニーズはNGなのか』という声が上がるのも当然です」(音楽関係者)

“五輪強行、ロッキン中止”の構図と似ており、国や自治体はまずエンタメにメスを入れる傾向がある。一体ナゼなのか? ジャッジが明確化されない以上、不満は募るばかりだ――。

 

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