ノーベル平和賞・ムラド氏に、日本人カメラマンが密着取材していた

ノーベル平和賞受賞者が語る「私はISの性奴隷だった」

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10月8日、米国の首都ワシントンで記者会見を開く。「すべての政府に性暴力と戦う責任がある」と訴えた

「彼女は『今でも夜になるとIS(過激派組織イスラム国)から受けた性的暴行の悪夢にうなされる』と話していました。毎日のように、繰り返しレイプされ続けていたんです」

こう話すのは、報道カメラマンの横田徹氏だ。横田氏が言う「彼女」とは、10月5日にノーベル平和賞受賞が決まったナディア・ムラドさん(25)。イラク北部の少数派ヤジディ教徒で、’14年8月にISに拉致され性奴隷となった。ムラドさんは3ヵ月後にISの拠点から脱出。横田氏が’15年6月にイラク国内の難民キャンプで密着取材すると、涙ながらにこう語ったという。

「拉致されると、モスル(イラク北部の都市)の奴隷市場に連れていかれました。そこでISの戦闘員に買われ、窓をカーテンで遮られた狭い部屋に押し込められ……。毎晩のように犯されたんです。抵抗すると、プラスチック製のホースで殴られました。食事も缶詰とパン程度の粗末なモノ。病気になると性交できないので、食欲がなくてもムリヤリ食べさせられます。地獄のような生活に一日中泣いていました」

ムラドさんは顔を公表し実名で、国連本部などで自身の悲惨な体験を世界へ訴えてきた。横田氏が続ける。

「ムラドさんのおかげで、性奴隷の惨状が明らかになりました。一人の女性が世界の人々の意識を変えたんです」

現在でもISに拉致された6000人ほどのヤジディ教徒のうち、3000人以上が行方不明のままだ。

イラク北部の難民キャンプで訪問者を歓迎するムラドさん。ISに拉致された際、母親が殺害されている

写真:横田徹 picture alliance/アフロ

Photo Gallary2

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