スーパークレイジー君が当選無効…本人が語る「出る杭は打たれる」 | FRIDAYデジタル

スーパークレイジー君が当選無効…本人が語る「出る杭は打たれる」

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クレイジー君が当選無効となった無念を語った

狂気の桜、再び散るーーー。7月12日、戸田市市会議員を努めていたスーパークレイジー君(本名=西本誠・34)の当選無効が、埼玉県選挙管理委員会の書簡により本人に通達された。

同議員は2020年の東京都知事選で特攻服姿でダンスパフォーマンスを行ったラッパー兼歌手。今年1月に戸田市の市会議員選で初当選を果たしたものの、市民からの異議申し立てを受けた戸田市選挙管理委員会により、当選無効とされた。その決定を不服としたスーパークレイジー君は埼玉県選挙管理委員会へ申し立てを行ったが、棄却された。

またもや議員失格の烙印を押されてしまったスーパークレイジー君は、本誌の取材に対し、真っ赤な髪にやや疲れが滲んだ表情で語る。

「出る杭は打たれるを実感しています。自分は目立ちすぎてしまったのかもしれません。全国に2万人の議員がいますが、その中には居住実態がない議員もたくさんいると言われているので……」

公職選挙法によると、地方議員は選挙に出馬する前にその自治体に3ヵ月以上居住していなければならない。市と県選管は、スーパークレイジー君は戸田市に住んでいなかった可能性があると報告している。

「自分が戸田に住んでいたのは事実です。詳しく言うと、妻と子供は都内のマンションに住んでおり、自分は単身赴任のような形。行き来していたのは間違いないですが、寝泊まりしていたのは、ほぼ戸田でした。

しかし、居住を証明するものが足りなかった。電気水道光熱費の領収書や戸田で買い物をした際のレシート等は提出したのですが、県の調査はそれ以上でした。何時に起きて、何時に寝たか、何時にどこで食事をしたか、何を食べたかなど、まるで警察の取り調べのよう。

最終的には自分だけでなく、妻や友人、通っていたコンビニやガソリンスタンドへの聞き込み調査が行われていました。防犯カメラ映像の提出も要請されていたようです」

公職選挙法では県の選挙管理委員会による審査は60日をめどに結論を出さなければならないとされているが、スーパークレイジー君の場合は80日以上もかかっている。

「自分の居住実態の有無に関して、議論が割れていたのではないでしょうか。そうでないとここまで結果が遅れるわけがない」

あくまで戸田市での居住を主張するスーパークレイジー君議員は徹底抗戦の構え。身の潔白を証明するために高等裁判所に提訴するという。この戦いに勝算はあるのか? 弁護団の1人である弁護士・加藤博太郎氏が重い口を開いた。

「居住実態に関しては、客観的証拠で見ると弱いと言わざるを得ない。しかし、生活の跡が伺えるレシート等もあるので、居住実態がなかったとは言えない。なかったというのであれば、その客観的な証拠を出さなくてはならないでしょう。いずれにせよ、投票によって選ばれた方が居住の問題で失職させられようとしている。民主主義の根幹に関わる極めて重たい手続き。司法の正しい判断を仰いでもらうしかない」

最後にスーパークレイジー君は語気を強めてこう語った。

「居住実態があっても証拠がなければ当選無効になってしまう。コンビニのレシートはもちろん、自分が寝ているところを映像で取っておかなければならない。こんなことになったら、政治の世界に飛び込みたいと思う人が減ってしまうのではないか。若い人に『政治には闇がある』『やっても無駄』と思って欲しくない。道を閉ざしちゃいけない。若者のためにも、自分を信じて一票を投じてくれた有権者のためにも最後まで戦い抜きます」

スーパークレイジー君と弁護団は、7月14日に東京高等裁判所に上告する予定だ。

  • 取材・文尾谷幸憲

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