セリカ、スープラ、ハチロクも 米西海岸に日本の名車が揃ったワケ
カリフォルニア州で開催 トヨタへの愛が濃すぎる米国ファンが一堂に会した 貴重な歴代スープラやセリカ、カローラレビン、センチュリーまで450台が集結
センチュリー
「今回で25回目になります。今年は450台が参加しました。本来なら600台は入れる会場なのですが、ソーシャルディスタンスをとったんです。用意した6000人分のチケットはすべてさばけました」
そう語るのは、米国のトヨタ車愛好家クラブ『TORC』(Toyota Owner’s and Restorer’s Club)の役員・テリー山口氏である。同クラブが6月にカリフォルニア州で開催した「オール・トヨタフェスト」はコロナ禍でも大盛況。写真のような往年の名車がズラリと並んだ。
「年一回開かれるトヨタ車オーナーの同窓会みたいなものです。最初は20台程度がビーチに集まる規模だったものが、年々大きくなっていきました。トヨタ車の魅力は、壊れないという安心感があること。それが米国に根付いて、家族何代にもわたってトヨタから浮気しないファンを生んでいったのです」(山口氏)
米国でのトヨタ人気を自動車ジャーナリストの加藤久美子氏はこう語る。
「日本人には外国車のほうが優れているという思い込みがあって、実用面以外で国産車の良さに気づいていなかった。米国人のほうが先入観がない分、日本車を率直に評価できたということでしょう」
ここまで熱狂的なトヨタファンは日本にはいないかもしれない……。
ハイラックス
カローラレビン
スターレット
スープラ
セリカ
スプリンターカリブ
スプリンタートレノ(AE86)
『FRIDAY』2021年7月23日号より
- 写真:TORC / Fung Bros / CarNichiwa