無気力と協会が批判も…104連敗!序ノ口・勝南桜の意外な目標 | FRIDAYデジタル

無気力と協会が批判も…104連敗!序ノ口・勝南桜の意外な目標

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連敗記録を更新中の勝南桜。勝利への執念は強い(画像:時事通信社)

23歳の誕生日も白星で飾れなかったーー。

大相撲7月場所13日目の7月16日。西序ノ口24枚目・勝南桜(23、しょうなんざくら)は、同18枚目・御船山に立ち合いで踏み込まれると、そのままなす術もなく後退。土俵をわった。これで19年初場所から続く連敗記録は、大相撲ワーストを更新し104に……。通算3勝238敗1休で、34場所連続の負け越しとなった(成績は7月16日現在)。

「よっぽど悔しかったんでしょう。14場所連続の全敗ですからね。取組後、勝南桜はリモート取材に応じず会場(名古屋市のドルフィンアリーナ)を後にしました」(相撲協会関係者)

今場所の主役は、進退をかける横綱・白鵬と3場所連続の優勝をめざす大関・照ノ富士だろう。だが、下位でも注目の力士がいる。連敗記録更新中の勝南桜だ。とにかく勝てない。来る日も来る日も、負け、負け、負け……。身長180cmながら体重86kgと、他の力士と比べると圧倒的に細い。

「勝南桜は小学生の時からの相撲好き。親に両国国技館(東京都墨田区)に連れてもらった際には、現師匠の式秀親方(元前頭・北桜)と記念撮影をしました。中学時代は陸上部でしたが、下半身強化のために四股を踏んだりすり足をしているうちに、力士になりたいと思うようになったとか。中学卒業と同時に単身で茨城県龍ケ崎市の式秀部屋を訪れ、入門を直訴したんです。

親方は細身の勝南桜を見て力士に向かないと感じ、『呼び出しや行司になれば』と勧めます。勝南桜は『絶対に力士になります』と譲りません。新弟子検査の基準は67kg。当時66kgしかなかった勝南桜は、2リットルのペットボトルの水を一気に飲み、なんとか合格したそうです」(スポーツ紙担当記者)

土俵に上がると目が泳ぎ……

角界入りへの情熱は人一倍強かった。だが勝南桜には、身体の細さ以上に力士として致命的な欠点が。相手が当たりの強いタイプだと、とたんに弱気になるのだ。16年9月場所には、こんな取組があった。挑んだのは、185cm、130kgの巨漢力士・錦城(当時)だ――。

土俵に上がった勝南桜(当時のしこ名は服部桜)の様子は、明らかにおかしい。キョロキョロと視線が泳ぎ、しきりに肩や脚をさする。

「見合って!」

行司が声をかけた直後のこと。勝南桜は錦城にぶつかる直前に、自ら両手を土俵にペタッ。行司が仕切り直しをうながすと、今度は立ち合い直後に前方へダイブ! 3度目の立ち合い後には、後方にお尻をドスン! 4度目にようやく組み合ったが、されるがままにあっさり引き落とされた。

「勝南桜は取組前から、怯えていました。支度部屋では顔が真っ青。とても勝てないと考え、わざと負けるような無気力な相撲をとったのでしょう。取組後、本人は『恐かった……』と漏らしていましたから」(同前)

相撲協会は、この取組を問題視。二所ノ関審判部長(元大関・若嶋津、当時)は、式秀親方を「厳しく指導しろ」と厳重注意した。式秀親方は、こう言って勝南桜を叱る。

「ぶつかっていかないのは、見ているお客さんに失礼だ。自分の弱さを出すな。ああいう相撲を取ったら、休場させるぞ!」

勝南桜は「二度と同じことはしません」と反省。涙を見せたという。

「師匠の叱責で、自分の行動を恥ずかしく思ったのでしょう。それからです。勝南桜が逃げなくなったのは。入門当初は、腕立て伏せが1回もできませんでした。今は10回を10セットもできる。稽古に熱が入っていますよ。

気持ちも前向きなりました。式秀部屋では年始に、各力士の目標をツイッターにアップするのですが、勝南桜は以下の通り。17年『とかく勝つ』、18年『年間十勝』、19年『前進』です。新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれた20年は、報道陣に『勝ち越したい』と力強く語っています」(同前)

しこ名の下の名前「聡太」は、将棋の藤井聡太二冠にあやかり今年初場所前に改名した。強い気持ちがあれば、勝南桜が目標の「勝ち越し」を達成できる日も近いだろう。

  • 写真時事通信社

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