1000人規模のものも…!政治家たちの「駆け込みパーティ」現場 | FRIDAYデジタル

1000人規模のものも…!政治家たちの「駆け込みパーティ」現場

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岸田派パーティの様子。会の土産は岸田氏の著書『核兵器のない世界へ』と東京プリンスのレトルトカレーだった
岸田派パーティの様子。会の土産は岸田氏の著書『核兵器のない世界へ』と東京プリンスのレトルトカレーだった

4回目の緊急事態宣言が発令される4日前の7月8日。東京・芝公園(港区)にある東京プリンスホテルの大広間に、多数の人が集まっていた。この日開催されたのは、『宏池会と語る会』。自民党・岸田文雄前政調会長の派閥の政治資金パーティである。

「会費は一人2万円。入り口にサーモセンサーが設置されていたり、会場で消毒液の使用を何度も促(うなが)されるなど、たしかに感染防止対策は行われていました。しかし、会が始まる直前の夕方5時半過ぎには、ホテルのエントランスは黒山の人だかりとなっていた。おそらく1000人近くは出席していたのではないでしょうか」(出席者)

同じ7月8日には、石破茂氏の派閥『水月会』も都内のホテルで政治資金パーティを開催していた。12日の緊急事態宣言の発令前に、各派閥が駆け込みでカネ集めのためのパーティを開催したのだ。

この前日の7日に緊急事態宣言発令の方針が報じられ、全国で飲食店を始めとする多くの人が悲鳴をあげていた。

7月14日、岸田派議員の秘書4人が新型コロナ陽性になったと報じられた。この4人は、それぞれ岸田氏や馬場成志参院議員など別々の議員の秘書で、彼らが一堂に会した、このパーティでのクラスターの可能性が高い。国民の苦しみを無視し、自分たちの手で感染を広げているのだ。

国民の声などまるで聞く気がないのは、感染症対策のトップも同じである。東京・永田町(千代田区)の「憲政記念館」。7月5日、ここの講堂で、『鳩山二郎政経セミナー』なる政治資金パーティがひっそりと開かれていた。そこに現れたのは、田村憲久厚労相だ。出席者が話す。

「これは衆院議員の鳩山二郎氏の政治資金パーティで、100名ほどが出席していたと思います。この会のゲストスピーカーとして田村氏が招かれたのですが、講演テーマは『新型コロナ対策について』でした。多数の人を一室に集めて、コロナ対策について話すという、まるでブラックジョークのような催しでした」

田村氏も、バレたらまずいと考えたのだろう。SPに囲まれながら、会場の正面玄関ではなく、裏口からこっそり出入りしていた。

田村氏の事務所に話を聞くと、

「講演等で政府の政策を説明することは差し支えない旨を官房長官に確認し、了承を得て、講演した」

と答えた。政治ジャーナリストの角谷浩一氏が語る。

「講演の依頼があっても、感染拡大を防ぐ陣頭指揮をとるはずの厚労相である以上、知恵を尽くすべきでしょう。リモートで講演をする、ビデオメッセージにするなど、いくらでもやり方はあったはずです。派閥のパーティにしても、秋に衆院選を控え、資金集めをしなくてはならないので、背に腹は代えられないということでしょう。しかし、飲食店を始めとする国民のほうが疲弊、困窮しています。自分たちの都合は押し通し、国民には犠牲を強いる。あまりに身勝手なのではないでしょうか」

自分たちの都合で、パーティも五輪も強行する。そのツケを支払わされるのは、常に国民なのだ。

  • 撮影鬼怒川毅

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