いま女子たちがSNSに「#制服売ります」と投稿するワケ | FRIDAYデジタル

いま女子たちがSNSに「#制服売ります」と投稿するワケ

最高120万の値がついたことも! 中国の富裕層が上客になり、販売価格は高騰中 コロナ禍で密かに市場が急拡大していた

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〈高校時代の制服を売ります。欲しい方はDMください〉

今、SNS上ではそんな投稿が大量に溢(あふ)れている。

約200着が収められたささのゆ氏の保管倉庫。ほかの倉庫も併せると扱う商品数は2000点以上にものぼるという

「#制服売ります」というハッシュタグをご存知だろうか? その名の通りツイッターを中心に、制服を販売するときに用いられるものである。

とくに昨年からこうしたタグのついた投稿が急増しているという。その裏には、コロナ禍の影響が深く根を下ろしている。実際にSNSで制服を売却した、南関東在住の女子高生に話を聞いた。

「きっかけは、コロナのせいでバイトができなくなったことです。飲食店で働いているんですが、営業時間の短縮で、まったくシフトに入れなくなってしまって。そんな時に友達が勧めてくれたのが制服を売ることでした。ツイッターならこちらの言い値で交渉できるし、手間もかからないと聞き、さっそく中学時代の制服を出品しました。すると、あっという間に売れ、5万円もの大金を稼げてしまった。今でもソックスや運動靴など出品できるものがあれば投稿しています」

一方で割のいい儲け話という側面だけではないようだ。高校の制服を売った経験のある専門学生は、そのリスクを語る。

「交渉の過程で『会おう』とか『LINEのIDを教えて』とDMを送られたり、『これを使って何するかわかる?』といかがわしいコメントをもらったりするので、メンタル的な負担は大きいです。あとは、学校名はもちろん、銀行口座に振り込んでもらうときに名前がバレてしまいます。幸い、今まで何か被害に遭ったわけではありませんが、万が一のことを想像すると、ゾッとします」

目先のお金を求めてSNS上で制服が安易に取り引きされている。その市場規模はここ1年で1.5~2倍に増加したという。日本最大の制服専門のオークションサイト『制服市場』の管理人である、ささのゆ氏が実情を解説する。

「制服は一般のオークションサイトやフリマアプリでは規制により販売することができません。そのためSNSでの売買が急増しているんです。コロナ禍で、その供給量が増加し、私が運営する専門のサイトにも商品が大量に流れてきています。実際に’19年に1万4000件だった出品点数が、’20年には2万5000件以上に増加、取引総額も初めて3億円を突破しました。
また供給量の増加に合わせて、超進学校の制服も出品されるようになり、人気を博しています。たとえば偏差値70を超える東京・桜蔭(おういん)高校の制服は、とてもレアなため20万円前後で取り引きされている。『ブルセラブーム』のときは周囲の目を気にして出品を控えていた高学歴校出身者までもが、昨今では売買を行うようになっています」

また、ささのゆ氏によると制服を購入する層にも変化が生まれているという。それは学生服の文化が根付いてこなかったアジア諸国、とくに中国の富裕層からの需要の増加だ。

「中国では『JKショップ』という、制服のようなデザインの服を専門に扱う店が流行しています。ここ数年で日本の制服はファッションの一ジャンルとしての地位を確立しました。中国では、ピンクやオレンジといった明るい色が好まれる傾向にあります。加えて人気コスプレイヤーが試着したことで有名になった東京の小野学園女子高校(現・品川翔英高校)の制服(2枚目写真)は、最高120万円で取り引きされました。ほかにも岡山県の清心女子高校の制服に50万円の値が付くなど、インフレが進んでいるのも特徴です」

ネットの世界で、制服バブルは今日も膨らみ続ける。

夏冬服やスカートの一式セットで120万円の値が付いたという小野学園の制服。コレクション需要も高い
購入者を募る投稿。単品からセットもの、制服からハンカチなどの小物まで多種多様な商品が売られている

  • 撮影結束武郎(倉庫、制服)

Photo Gallary6

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