井岡一翔vs.JBC「謝罪会見」のヤバすぎる顛末 | FRIDAYデジタル

井岡一翔vs.JBC「謝罪会見」のヤバすぎる顛末

ありもしない薬物使用疑惑を警察やメディアにリークして大問題に キモの部分はゼロ回答で報道陣はグロッキー

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「謝罪」「責任」という単語は口にするも、具体的な内容を語らない永田理事長に井岡の厳しい視線が刺さる

”ゴング”前から、この謝罪会見には不穏な空気が漂っていた。

7月12日、都内のホテルでWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(かずと)(32)が日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長(66)と共同記者会見を開催。永田理事長は一連のドーピング疑惑騒動について”公開謝罪”したのだが、実はこの会見、7月5日に開催されるはずだった。

突如キャンセルされて12日に延期されたのだが、その理由は「WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(けんしろう)(29)の世界戦の会見と被っていたことに気づいたから」(永田理事長)というトホホなものだった。

会見が始まった後も、会場の雰囲気はどんよりとしていた。

「直接謝罪を受けることを重要視して求めてきた。すっきりと解決した気分ではないが、ひとつのケジメとして受け入れたい。一連の騒動で受けた苦悩はさまざまな場所で語ってきたが、私と同じ目に遭(あ)うボクサーが二度と出ないようにして欲しいし、このようなツラい思いをするのは私だけで十分だ。(JBCは)私の指摘した誤りをすべて認めて対応した。これでひとつのケジメがついたので、スポーツマンらしく前を向いて、次の防衛戦に勝つことに努力したい」

冒頭、永田理事長から謝罪文を受け取った井岡はこう一定の評価を示したのだが、質疑応答の時間になるや、その表情はどんどん険しくなった。

「謝って許されるとは思っていない」「この謝罪が終わりではなく始まり。今後も謝罪を続けていく」など、永田理事長は口では反省の言葉を繰り出すのだが”有効打”が「ほぼゼロ」だったからだ。

たとえば井岡陣営が求めたJBC幹部の退任については「私には管理責任がある」と言いつつ「勝手なことはできない」と辞任は否定。JBCの理事会に進退伺を出したとして「しっかり、私の管理責任を審議してもらいたい」と躱(かわ)した。煮え切らない態度に腹を立てた記者に「辞任すべきかどうか、自分では判断がつかないという意味か」と詰められると渋々、「……そう捉えてもらってけっこうです」と認める体(てい)たらく。その後、理事会が開かれるのが8月末だと聞かされ、報道陣はグロッキーとなるのだった。

ドーピング検査のズサンさもさることながら、今回一番問題なのは、本来守るべき現役世界王者の井岡に連絡も確認もなく、JBCがありもしない薬物使用疑惑を警察と『週刊新潮』および『FLASH』にリークしたことだ。

ある日突然、井岡と妻子は10人近い警察官に取り囲まれ、家宅捜索を受けた。無罪放免されたと思ったら今度は件(くだん)の2誌に「マリファナ陽性」「覚醒剤成分が検出」と報じられ、ネットで「シャブ中の息子」などと猛バッシングされる事態となったのは6月11日号で報じた通り。

井岡自身、会見の最後に、

「こちらに何も知らされないまま自宅に警察がきた。警察に通報した”悪意”が心苦しかった。日本のボクシングを盛り上げようと、少しでも貢献しようとやってきた。その返答がこれかと悲しかった」

と言及したが”悪意”の正体について本誌を含む報道陣に何度問われても、永田理事長はゼロ回答だった。

「内紛で事務局長が更迭されたり、不正経理問題が持ち上がったり、世界戦の管理責任を問われて亀田3兄弟に訴えられて一審で4500万円もの巨額賠償金支払い命令が下ったりと、ここ数年のJBCは失態続き。資金繰りも悪化している。統制を欠いた運営の中で今回のドーピング騒動が勃発した。過去10年、何度も改革を促されながら、JBCはまったく変わらなかった。この組織に自浄作用など望めません」(JBCのガバナンス問題を指摘してきたライターの藤岡雅氏)

人事刷新しか、道はない。

本誌未掲載カット 井岡一翔vs.永田有平理事長 JBC謝罪会見のトホホな試合運び
本誌未掲載カット 井岡一翔vs.永田有平理事長 JBC謝罪会見のトホホな試合運び

『FRIDAY』2021年7月30日・8月6日号より

  • 撮影中村和彦

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