門倉健が3度目の失踪…デーブ大久保が語る「騒動の舞台裏」
盟友が初めて明かす騒動の舞台裏 家族でやり直そうと話し合ったが、連絡がつかなくなり……
――もっと家族のことを考えろよ。
「はい……。本当にすいません……」
――子供たちや奥さんを大切にして。
「もう絶対に、こ、こんなことはしません! 隣に女房もいますので……。約束します!」
こう号泣しながら誓ったのは、失踪騒動を起こした元中日コーチの門倉健(47)だ。諭(さと)したのは、西武や巨人でプレーした盟友・デーブ大久保氏(54)である。5月15日から行方をくらませていた門倉は、6月6日の帰宅直後にデーブ氏に電話し謝罪。もう家族に迷惑をかけないと誓った。だが涙ながらの約束は、1ヵ月も経たないうちに反故(ほご)にされる――。
『週刊文春』(7月15日号)は、門倉が再び姿を消し、妻が自殺未遂したと報じた。同誌によると、門倉は6月19日に2度目の失踪。一旦、自宅に戻ったが、6月23日以降3度目の音信不通になったという。妻の窓口になっている弁護士は、事実を認めている。デーブ氏が語る。
「カド(門倉のこと)とは1度目の失踪後に2回電話で話し、こう励ましました。『子供たちに、お父さんの娘や息子で良かったと思われるようになれ。そのために、プロ野球界に戻れるようがんばれよ』と。私には動画サイトがあるので、『何か言いたいことがあれば協力する』とも伝えたんですが、カドは申し訳なさそうに辞退しました。『医者から治療を優先するよう言われているので……』と」
門倉の携帯から、再びデーブ氏に電話が入ったのは7月に入ってからだ。だが、声の主は門倉ではなかった。
「奥様の民江さんでした。『主人から連絡はありませんか』と。尋常でない様子だったので『どうしたんですか』と尋ねると、『10日ほど前に、また主人がいなくなったんです』と言うではありませんか。理由を聞くと、『いろいろとウソが出てきてしまって……』と憔悴(しょうすい)した様子。私は警察に相談するよう伝えました」(同前)
それでも水に流す
門倉の失踪には、ある女性が絡んでいる。門倉が中日のコーチに就任した19年の年末に知り合ったAさんだ。
「ファンとの集(つど)いで知り合った門倉さんとAさんは、すぐに男女の仲になったようです。するとAさんから門倉さんの自宅に、『健さんを束縛している』などと、民江さんを誹謗中傷するような手紙が届くようになった。なかには、門倉さんとの親密さがうかがえるような写真もあったとか。門倉さんは当初、不倫関係を否定していました。しかし次々と送られる手紙や写真に次第に追い込まれ、逃げ出してしまったようです」(門倉の知人)
前述の通り、6月6日に一度帰宅した門倉。逃亡中の詳しい様子や動機について、家族も聞くことができないほど衰弱していたという。デーブ氏が続ける。
「民江さんは、Aさんとカドの関係をすべて把握しているようです。それでも水に流すつもりだった。家族で話し合い、カドが反省し心を入れ替えてくれれば、もう一度やり直すつもりでした。ところが6月19日に、何の前触れもなくカドは再び姿を消したんです。民江さんの心労は相当だったでしょう。薬を飲んで倒れ、病院に搬送されたのは事実。ただ『週刊文春』に書いてあったような、自殺の意図はまったくなかったと聞いています」
門倉は、民江さんの入院を伝えようとした娘からの電話を無視。LINEを送られ、ようやく事態の深刻さを知り帰宅したという。だが民江さんの容体が回復すると、再び行方をくらませる。
「3度も夫に裏切られ、民江さんも一時は感情的になったと思います。しかし一番下の娘は未成年で、『パパに会いたい』とカドに懐(なつ)いているそうです。冷静に子供のことを考えると、夫の帰りを待つしかない。一緒に動物愛護活動を行い、一時保護した犬もいます。離婚という選択肢は、今のところ考えていないと思いますよ。『奥さんにも問題があるのでは』と、心無い中傷を受けたこともあったでしょう。民江さんは、家族のことを考え我慢しているんですよ」(デーブ氏)
いまだに、家族は門倉と連絡がとれない状態だ。心労は募(つの)るばかりだろう。
「何も言わずに出ていくなんて、卑怯です。奥さんや子供たちは過去のことは許し、待ってくれている……。逃げてばかりでどうするんだ、カド!」(同前)
姿を隠し続ける門倉は、家族や盟友の想いをどう受け止めるのだろうか。
『FRIDAY』2021年7月30日・8月6日号より
- 撮影:青沼修治