ショートパンツ、ボブ、全力疾走…永野芽郁「7変化」の存在感
今年6月の休日――。神奈川県内、駅前広場の階段にジッとただずむ男女がいた。「オカッパ頭」が新鮮な永野芽郁(21)と、モジャモジャヘアが似合う三浦翔平だ。
三浦は耳にワイヤレスイヤホンをはめ、誰かと連絡をとりながら階段下にいるカップルに鋭い視線を送っている。そして三浦のすぐ後ろで永野はターゲットを目で追う。やがてカップルが広場を後にすると、永野たちも階段から飛び出し、急いで後を追うのだった。
「ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系)のロケです。ハコヅメこと交番勤務の警察官を演じる永野と戸田恵梨香のW主演の〝交番エンターテインメント〟と銘打たれた作品。永野さんはドラマのために、わざわざ髪を切ったそうです。ロケ現場の広場には、永野さんをひと目見ようとヤジ馬でごった返していました」(ドラマスタッフ)
公開中の映画『地獄の花園』の他、『キネマの神様』『そして、バトンは渡された』……。出演作品が目白押しの永野は、いま最も売れている女優の一人だろう。実は女優歴12年と意外にも下積みが長く、ブレイクしたのは’18年のNHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』がキッカケだった。コロナから回復した魅力とオーラあふれる彼女の素顔を紹介したい――。
真冬の寒さにもかかわらず……

人気女優は真冬の寒さにも負けず、笑顔で撮影に励んでいた。
20年12月。神奈川・新横浜駅近くのビル街に、永野の姿はあった。この日臨んでいたのは、出演映画のロケ。大勢のエキストラが周辺で待機していた。
「共演者の田中圭さんやスタッフと談笑していた永野さんは、出番が近づくとスイッチが入ったようです。寒さ対策のベンチコートを脱ぎ、脚に巻きつけていたブランケットも取り払う。真冬の寒さにもかかわあらず、ショートパンツ姿で気合十分で演技に集中していました」(芸能プロダクション関係者)
何度も自転車で猛スピード

都心からやや離れ、住宅街が広がる多摩市永山。20年11月には、永野が出演する映画の撮影が行われていた。
スタッフに囲まれて登場した永野。ベンチコートを脱ぐと、赤い自転車にまたがり、川沿いの道を走っていく。カットの声がかかると、また自転車を漕いで元の場所へ戻ってくる永野。スタッフを待たせてはいけないという配慮からなのだろうか。
「寒い日にもかかわらず、懸命にペダルを踏んでいました。戻る時のスピードは撮影中よりも速いほどで、アッという間にスタート地点に着いていましたよ」(映画スタッフ)
複数の作品を同時撮影

20年9月、永野は国際的な水泳大会にも使用される江東区の東京辰巳国際水泳場にいた。
歩道には、撮影用のバス停が置かれ、学生やサラリーマンに扮したエキストラが大勢並んでいる。列の先頭にいたのは、永野と広瀬アリス。カメラが回り始めると、険しい表情を浮かべる二人。どうやら、言い争っているシーンを撮影しているようだ。
「18年にNHK朝ドラ『半分、青い。』でヒロインを演じブレイクした永野さんは、以来、快進撃が続いています。20年9月まではドラマ『親バカ青春白書』(日本テレビ系)に出演していましたが、同時に別の作品の撮影もこなしていたんです。カットがかかった後も永野さんは、スチールカメラマンのオフショット撮影に笑顔で対応していましたね」(民放キー局社員)
多忙にもかわらず、スタッフへの気遣いを忘れない永野。カメラが回っていなくても、魅力たっぷりの女優なのは間違いない。





撮影:足立百合 近藤裕介 島 颯太