大麻で解雇危機…貴源治「後輩へのパワハラ&いじめ騒動」の中身
「場所中に大麻をキメているようです。複数の力士が話しています」
こんな情報が日本相撲協会にもたらされたのは、名古屋場所中の7月17日だった。薬物使用の疑惑が浮上したのは、十両の貴源治(24)。事態を重く見た相撲協会は、翌18日にコンプライアンス部長の尾車親方らが、師匠の常盤山親方や付け人、床山などを聞き取りした。「過去にも噂があった」という証言が出たという。
「尾車親方と面談した貴源治は、当初こう言って疑いを否定していました。『大麻成分が含まれるCBDオイルという痛み止めを使っている』『あがり症を抑えるために食べているグミに大麻成分が入っているのではないか』と。しかし19日に尿検査を行うと、陽性反応が出ました。結果を受け再度、貴源治を聴取すると使用を認めた。名古屋場所中に、宿舎近くの道路で大麻タバコを吸っていたようです。
ただ今回だけでなく、以前から大麻を使用していた可能性が高い。『2年ほど前から噂があった』と話す力士が、複数いますから。場所中に、テンションを高めるため吸っていたようです。常盤山部屋の関取は、マンション住まいが基本。部屋以外での行動に目が届かず、師匠も薬物使用に気づかなかったのかもしれません」(スポーツ紙担当記者)
相撲協会からの通報を受けた警視庁は、任意で貴源治から事情聴取。大麻の入手先などを捜査している。本人が認めているため、解雇などの厳罰は避けられない状況だ。
ミスで腕立て伏せ50回2セット
貴源治が不祥事を起こすのは、今回が初めてではない。過去には後輩への「パワハラ&いじめ騒動」で、相撲協会から「けん責」処分を受けている。
「騒動が発覚したのは19年9月です。当時所属していた千賀ノ浦部屋の新弟子4人へ暴言を吐き、理不尽な要求をしていました。掃除などの仕事を疎かになっている、あいさつの仕方が悪いなどと、たびたび新弟子にブチ切れ。『腕立て伏せ、罰金、外出禁止のどれかを選べ!』と、叱りつけていたそうです。
粗相があると連帯責任。4人全員へ腕立て伏せ50回2セットを強要し、部屋の別の力士に録画させ、自身のスマートフォンへ送るよう命じていました」(相撲協会関係者)
19年7月場所中には、とんでもないハラスメント行為をしている。
「新弟子の一人を、『言いつけをスグ忘れる』と叱責します。さらに他の力士がいる前で片手を頭の上にあげるポーズをさせ、こう言うよう命じました。『自分は頭が悪いです』と。
双子の兄・貴ノ富士(19年10月に引退。現、格闘家のスダリオ剛)が暴行事件を起こしたことで、貴源治のパワハラも発覚。相撲協会は『指導の範囲を逸脱している』とし、6ヵ月間の報酬20%減額処分をくだしました」(同前)
今年の7月場所では、アッパー気味の突っ張りを何度も浴びせ十両の炎鵬を脳震盪にさせるなど、取り口も問題視されていた貴源治。たびかさなるトラブルで、角界追放の危機に瀕することになった。
写真:共同通信社