無事に開会式でも…小山田、小林辞任の裏に組織委の責任逃れ体質 | FRIDAYデジタル

無事に開会式でも…小山田、小林辞任の裏に組織委の責任逃れ体質

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関係者の辞任について会見する橋本 聖子(右)と 武藤 敏郎(左)

7月23日に無事に行われた東京オリンピックの開会式。直前に起こった前代未聞の“ドタバタ辞任劇”を考えたら、奇跡的と言ってもいいかもしれない。

まずは開会式の楽曲制作を担当するミュージシャンの「コーネリアス」小山田圭吾が19日に辞任。引き金となったのは、27年前の“いじめ自慢”だ。

「ロッキング・オン・ジャパン1994年1月号」(ロッキング・オン)と「クイック・ジャパンvol.3」(太田出版)で、小学校時代に障がい者の同級生を跳び箱の中に閉じ込めたり、マットレスでぐるぐる巻きにして窒息寸前にしたことを得意げに話していたことが判明した。

「実は小山田さんは過熱するバッシングにショックを受け、本当は早い段階で辞任の言葉を口にしていたそうだ。それを説得していたのが五輪組織委員会。不祥事続きで、任命責任を問われることを恐れていた」(スポーツ紙記者)

だが、小山田が謝罪したあとも、組織委の武藤敏郎事務総長は

「小山田さんが謝罪をしたのも私どもも十分に理解し、本人も反省している。当初(いじめ告白を)知らなかったのは事実だが、このタイミングでもあるので引き続き支え、貢献してもらいたい」

と“続投”を強調。辞任が決まった19日にも組織委の高谷正哲スポークスパーソンが

「ご本人がおわび文を掲出した。現在は高い倫理観を持って創作活動するクリエーターと考えている。開会式準備における貢献は大きなもの」

と発言していたのだから、危機意識があまりにも薄すぎた。

五輪開会式をめぐっては今年3月、クリエーティブディレクターの佐々木宏氏が演出チームのLINEでお笑いタレント・渡辺直美をブタに見立て「五輪ピッグ」とやろうとしていたことがバレ、大炎上。佐々木氏は謝罪し、辞任した。

さかのぼれば前組織委会長の森喜朗も女性蔑視発言で職を辞している。

そして、極めつけが開会式前日の22日に解任された開閉会式の制作チームのショーディレクターで元お笑いコンビ「ラーメンズ」小林賢太郎だろう。

‘98年5月に発売されたVHS「ネタde笑辞典ライブ Vol.4」に収録されているラーメンズのコント内で

「あの『ユダヤ人大量惨殺ごっこ』やろうって言った時のな」

とユダヤ人に対するホロコーストをネタにしていたことが発覚。ネット上で拡散し大炎上した。

「ユダヤ系人権団体が21日に《どんなに創造的であっても、ナチスの虐殺の犠牲者をあざける権利は誰にもない》との声明を発表したのが、辞任の決め手になった。批判の矛先がスポンサー企業に向いたら、それこそオリンピックそのものが中止になってしまう。小山田圭吾のときと違って対応が早かったのはこのためでしょうね」(全国紙記者)

だが、この件に関しても組織員会はなかなか解任への決断はできなかったという。

「組織委員会はセンスのない人の寄せ集め。感覚も鈍くて、それをやったら批判されるということがわからない。五輪を成功させようと全員が前を向いているわけではなく、必死になるのは責任回避、いかに失点しないかの時だけ。完全に機能不全に陥っています」(スポーツライター)

結局、辞任に対して“引導”を渡したのは官邸筋だった。政界関係者の話。

「小山田氏や小林氏の問題に関し、辞めさせることをプッシュしたのは菅義偉首相です。小山田氏に関しては首相も当初はこの問題を静観していましたが、世界にも広く打電されてしまったことで『これはマズイ』と顔色が変わった。また、小林氏の問題も結局はアタフタする組織委員会に対し、官邸が素早い対応を見せて“解任”という処置を取ったのです。

年内行われる衆院選のためには五輪の成功が必要不可欠。支持率も低迷しており、これ以上ミソをつけるわけにはいかない。最後は強い口調で小山田と小林を切るよう側近に指示したといいます」

開会式が無事に終わったが、オリンピック本番はこれからだ。コロナや熱中症対策、そしてテロへの警戒など、問題は山積している。もし、大きなトラブルが起こったとき、“責任逃れ”の組織委員会は、素早い対応が出来るのだろうか…。

  • 写真代表撮影/ロイター/アフロ

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