キムタク、渡部建、米倉&松潤…芸能人の「圧倒的な帽子ルック」
今年4月。恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)の広場に、2匹のモフモフ犬を連れたカップルの姿があった。黒とブルーのキャップをかぶった、木村拓哉(48)と工藤静香(51)夫妻だ。
この日は愛妻・静香の誕生日の2日前。2人で愛犬の散歩がてら、夫婦水入らずの時間を楽しんでいたのだろう。しばらくすると、木村は愛犬の「エト(エトワール)」と「アム(アムール)」をお座りさせ、ベンチに腰を下ろす。
一方の静香はアイスクリーム店へ。数分後、アイスクリームを手に静香が戻って来ると木村は笑顔を見せながら立ち上がり、歩き始めた。道中、静香がアイスクリームを木村に差し出すと、ペロッと舐めて返す光景も。お似合いのキャップをかぶった夫婦は、結婚から20年経った今でも仲が良いようだーー。
芸能人にとって、帽子はプライベートの外出時に欠かせない大切な変装グッズだろう。だが、そこはサスガ! 単なるアイテムとしてだけではなく、オシャレなデザインがなんとも様になっているのだ。『FRIDAY』がキャッチしたステキな帽子画像から、芸能人たちの高いファッションセンスを感じていただきたい。
目だけ出して読書に集中
今年2月の平日、『アンジャッシュ』渡部建(48)は黒いキャップをかぶり、都内の書店で読書に集中していた。時刻は朝10時半。平日の午前中といえば、世のお父さんたちは仕事にいそしんでいる頃だろう。
「20年6月に『週刊文春』で報じられた〝多目的トイレ不倫〟の余波は、まだ収まっていません。それどころか、同年12月に開かれたグダグダの謝罪会見により、世間からの目はより厳しくなりました。仕事がない夫に代わり、妻の佐々木希は7年半ぶりにバラエティー番組に出演するなど、懸命に家計を支えています」(芸能プロ関係者)
妻に迷惑をかけっぱなしの渡部。書店で時間を潰していたのも、家庭内に居場所がないからかもしれない。
この書店では、購入前の書籍を座りながら試し読みすることができる。渡部もカフェのドリンクを片手に椅子に腰かけ、眉間にしわを寄せつつ単行本を熟読していた。そんなに真剣な表情で、いったい何の本を読んでいるのか。表紙を見ると、『デール・カーネギー流 1分で惹きつけるプレゼンの技法』とある。
同書は20年10月に発売されたビジネス本で、内容は「論理的で感情に訴える」プレゼンテクニックを伝授するというもの。成功するプレゼンのポイントとして、「わかりやすさ」「リアリティ」「人間性」「説得力」などを挙げている。どれも、謝罪会見で渡部自身に欠けていたものばかりではないか。キャップとマスクで顔を隠し、渡部が真剣に読みふけるのもうなずける。
松潤と早朝のハグ&握手
人通りもまばらな、明け方の東京・西麻布。路上にツバの広い帽子をかぶった美女と、同じく黒のハットを頭に乗せた男性が握手をかわしていた。バラエティ番組で共演したことのある、米倉涼子(45)と松本潤(37)だ。2人を目撃したのは16年11月。有名和食店「W」の前でのことである。
「前日の夜10時半過ぎから、『W』で食事をしていたようです。岸部一徳さんや岸本加世子さんらも一緒の、食事会だったとか。『W』は、薄い牛肉をワインが入ったすき焼きの割出汁にくぐらせて食べる『すきしゃぶ』が自慢。予算一人1万円とやや高めですが、大人の隠れ家として有名で芸能人にはうってつけの店なんです」(芸能プロダクション関係者)
一行が店から出てきたのは、早朝4時。ファッションセンス抜群の米倉と松潤は、肩を組んだりハグをかわすなど、仲の良さそうな様子だった。
遠くからでもわかるド派手さ
09年7月。羽田空港(東京都大田区)に現れた沢尻エリカ(35)は、周囲の目をひいていた。素晴らしいスタイルや美貌もさることながら、真っ白なフロッピーハットがいやがうえにも目立つのだ。
「結婚していたハイパーメディアクリエイター高城剛氏と、奄美大島(鹿児島県)に日蝕を見に行く途中だったようです。当時の沢尻さんは拠点をスペインに置いていましたが、帰国後たった3日で奄美大島へ。東京より南国の開放的な雰囲気のほうが、性に合っていたのでしょう。報道陣からの『日蝕は楽しみ?』などの問いかけに、ニッコリ笑いご機嫌な様子でしたから。
沢尻さんは、数十種類の帽子を持っているといわれています。クラブやライブハウスで、顔を隠すためですよ。ただ手足が長く一目で女優とわかる美しさなので、スグに本人とバレてしまいますが」(ファッション誌編集者)
見る者を驚かせ、楽しませてくれる、有名人の個性的な帽子。ブランド物で、高価という以上の雰囲気がある。ユニークなアイテムは、華やかな芸能界に身をおく彼らだから似合うのだろう。
- 撮影:足立百合 岡内正敏 香川貴宏 鬼怒川 毅 坂口靖子 島 颯太 高塚一郎 西 圭介 原 一平