13年前にも… 韓国テレビ局が「不謹慎報道」を繰り返すワケ | FRIDAYデジタル

13年前にも… 韓国テレビ局が「不謹慎報道」を繰り返すワケ

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韓国のテレビ局に不謹慎な紹介をされたウクライナの選手団。東京五輪の開会式で(画像:AFP/アフロ)
韓国のテレビ局に不謹慎な紹介をされたウクライナの選手団。東京五輪の開会式で(画像:AFP/アフロ)

「配慮の欠けた放送で、心を傷つけられた当該国の国民と視聴者にお詫びします」

7月26日にパク・ソンジェ社長の謝罪文を発表したのは、韓国の公営放送局MBCだ。MBCは同国の地上波主要3局の一つ。なぜトップが謝罪する事態になったのだろうか。

「東京五輪の開会式で、各国の選手団を不謹慎なやり方で紹介したんです。ウクライナの入場時には86年に起きたチェルノブイリ原発事故の画像を使用、ハイチには『大統領の暗殺で政局は霧の中』というテロップ……。ハイチでは、7月7日にジョブネル・モイーズ大統領が武装集団に襲われ亡くなっています。

MBCが五輪中に起こした問題は、国紹介だけではありません。7月25日のサッカー韓国対ルーマニア戦でも、トラブルがありました。ルーマニアのマリウス・マリン選手がオウンゴールを決めると、『ありがとう、マリン』と字幕放送。相手選手への侮辱とも受け取れかねません。ルーマニアサッカー協会は、すぐにツイッターで同局へ抗議しています」(韓国紙記者)

視聴者からは「スポーツマンシップに反する。五輪の精神への配慮がない」「外交上の礼儀を失している」と、批判が殺到。韓国大統領府(青瓦台)には、「MBC五輪中継に対する調査依頼」の請願が提出された。

「島が沈んでいる」

同局による五輪での不適切な国紹介は、今回が初めてではない。韓国のニュースサイト『イーデイリー』によると、08年の北京五輪でも問題を起こしていたという。

「開会式でのことです。当時も、不適切な表現で各国を紹介していました。太平洋中部のキリバスを『地球温暖化で島が沈んでいる』、アフリカのジンバブエには『猛烈なインフレーション』と説明。さらにチャドを『アフリカの死んだ心臓』と表現したんです。当然、視聴者からクレームが相次ぎます。MBCは韓国の放送通信審議委員会から『注意』の懲戒処分を受けました」(韓国テレビ局社員)

度重なる、外国への敬意なき放送。なぜMBCは、東京五輪で北京と同じお粗末な失態を犯してしまったのだろうか。

「北京五輪の不適切紹介で放送通信審議委員から受けた処分が比較的軽かったので、問題意識が希薄になっていたのでしょう。MBCは韓国政府が間接的に出資する、半官半民のテレビ局です。政権寄りの番組内容が多く、当局から厳しい指導はないだろうとの甘えもあったのではないでしょうか。

韓国では反日的な言動をとる政治家の人気が高まるなど、外国をパフォーマンスの一環に利用する傾向があります。今回も視聴率目当てで、あまり深刻に受け止めていなかったのでは。トラブルをきっかけに、政治家やメディアの意識が変わると良いのですが……」(同前)

東京五輪の開会式での不始末は、海外メディアもいっせいに報道した。MBC社長は「徹底して原因を追究し責任を問う」としている。

  • 写真AFP/アフロ

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