五輪ボランティアの怒り!「あれこれ現場に丸投げすぎて…」 | FRIDAYデジタル

五輪ボランティアの怒り!「あれこれ現場に丸投げすぎて…」

ボランティアに要人のアテンドを任せ、無策な交通封鎖で住民を困らせる

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名誉最高顧問への就任の動きが報じられた森喜朗氏。バッハ会長の歓迎会が行われた際、会場に入っていくときの様子

五輪が開幕して1週間以上が経ち、あちこちでトラブルが続発している。ボランティアの50代男性がこう憤(いきどお)る。

「各国の大臣などのアテンドをボランティアに丸投げしているのです。というのも、基本的には海外の要人は組織委員会や外務省の職員が案内などを担当しているのですが、実は予定していなかった人間が多く来日しているのです」

彼らの多くは、その国の五輪委員会などが独自にゲストとして呼んだ要人たち。リストに入っていないため、組織委員会や外務省が対応しきれず、語学が堪能(たんのう)なボランティアたちが対応に追われているのだ。ボランティア男性が続ける。

「早朝から要人たちに呼び出されて、急にアテンドをさせられたりと、ひどい目に遭(あ)っているボランティアたちが多くいます。さらに、各国の大臣を送迎するための専用の配車アプリが不具合を起こして使えなくなるというトラブルまで起きている。いまは現場のボランティアが自己犠牲でカバーしているだけで、システムとしては完全に崩壊しています」

五輪の開幕に合わせ、国立競技場周辺を中心に交通規制が行われているが、ここでも問題が発生している。

「封鎖する道が毎日のように変更されているのです。昨日まで通れた道が、翌日には封鎖されているということで、周辺の住民が混乱している。区役所のオリパラ対策部には、住民の方々から抗議や苦情の電話が殺到しています」(渋谷区議の堀切稔仁(ねんじん)氏)

これだけ現場で問題が起きているにもかかわらず、開幕前にあれだけ騒いでいた政治家たちは、まるで消えてしまったかのように鳴りを潜(ひそ)めている。

五輪開幕直前、菅義偉総理(72)は海外メディアの取材に対し、「(五輪を)やめることは一番簡単なこと、楽なことだ」「挑戦するのが政府の役割」などと大見得を切った。都知事の小池百合子氏(69)も同様だ。

「開会式の日、都議会の臨時会がありました。それまでは五輪について言質(げんち)を取られないような言動を繰り返していた小池氏は、そこで『後の世に語り継がれる大会を実現する』と熱く語りました。大会開催の流れに乗ろうと判断したのでしょう」(元都庁幹部職員の澤章氏)

最も金メダルを願う男

しかし、そこからは菅総理も小池氏もダンマリを決め込んでいる。やっていることといえば、金メダリストに電話をかけるなど、メダルラッシュに「便乗」することだけだ。

「永田町では『日本で一番金メダルを願っているのは菅総理だろう』と揶揄されています。メダルラッシュが続けば、批判の矛先が政権に向かわなくなるからです。ここ最近は菅総理も機嫌がよく、秋の総裁選へも意欲を示しています」(自民党ベテラン議員)

姿を消した政治家たちがやっていることといえば、もっぱら五輪をダシにした政争である。舌禍(ぜつか)で組織委員会会長を辞任した森喜朗氏(84)を、組織委の『名誉最高顧問』にしようという動きがあると報じられた。これに対し、官邸内から反対論が出たとも言われたが、実はこれも裏がある。前出・ベテラン議員が語る。

「森氏を名誉最高顧問にしようと動いたのは、安倍晋三前総理(66)と言われています。安倍氏は森氏に恩を売りたいという狙いでしょうが、世間の反発は必至で、菅総理にとっては迷惑でしょうがない。官邸の反対というのは、もちろん菅総理の意向です。安倍氏は『ポスト菅』についてもしきりに公の場で発言しており、菅総理は警戒感を強めています」

ツケは現場の国民ばかりが支払わされている。

名誉最高顧問への就任の動きが報じられた森喜朗氏。バッハ会長の歓迎会が行われた際、会場に入っていくときの様子

『FRIDAY』2021年8月13日号より

  • PHOTOJMPA(開会式)、蓮尾真司(森氏)

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