高い飯に選手放置…テレビには映らない「メダルラッシュの舞台裏」 | FRIDAYデジタル

高い飯に選手放置…テレビには映らない「メダルラッシュの舞台裏」

開会式では入場前の海外選手を、往来の激しい屋外コンコースに放置 定価の2倍で売られるドリンクに高すぎるレストラン 急な会見の取りやめや入場制限で、現場はパニック

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場内に入場する直前の日本選手団。忙しく働くスタッフたちも、この時だけは足を止めて声援を送っていた

開会式が始まる1時間前、国立競技場前に到着すると、横断幕を掲げたデモ隊が大会中止を呼びかけていた。

怒声が響く中、スタジアムに近づくと、海外の選手団が外にいた。え、なんで? パーテーションで目隠しされていたが、簡易的な柵で作られたコンコース内にズラリと並んでいる。隙間からわずかに見えただけでも、100人近くが確認できた。

あまりの暑さに、お互いを手であおいでいる選手もいる。近場にいたスタッフに声をかけると、彼らは入場行進まで屋外で待機させられるという。さらに選手の真横を警官やスタッフが走り回っている。暑さ対策、コロナ対策の両面から、とても安全とはいえない状況である……。

スタジアムに入ると、当然のことながら、大勢のスタッフが忙(せわ)しなく行き来している。メディア関係者席へ案内してくれた警備担当の40代男性に声をかけると、こんな愚痴(ぐち)を漏らした。

「昼から働いていますが、今日は深夜3時まで残業です。たしかに観客こそいませんが、なんせ選手だけで1万人以上が参加していますから。人手が全然足りない状態です」

不満の声はあちこちで聞いた。報道拠点のある東京ビッグサイトで働くスタッフは同僚とこんな話をしていた。

「(フロア内にある)レストランの価格設定がおかしい。500mlのコーラが300円、ハンバーガーは1個1600円もする。しかも冷たくて、肉もパサパサ。駅まで歩いて牛丼屋に行ったほうがいいよ」

実際にレストランでメニュー(2枚目写真)を見ると、ピザとハンバーガーばかりのかなり偏(かたよ)ったラインナップ。しかも高すぎ。『金メダルバーガー』(1600円)は何が入っているのだろうか。試しに『東京バーガー』(1600円)を食べてみた。直径15㎝を超える巨大パテの上になぜか海苔がかかっている。作り置きなのか、肉汁がゼロだった。

また柔道会場では、取材ができなくなるトラブルに巻き込まれた。阿部一二三選手が金メダルを獲得し、大興奮の中、ミックスゾーンの会見に向かった。だが、会見自体が突如として中止に。スタッフに理由を尋ねても「責任者じゃないからわからない」の一点張り。結局、選手の声は聞けずじまいだった。

大会は終盤に。まもなくすべてのミスが「後の祭り」となる瞬間が来る。

メニューには1000円超えの商品が並ぶ。外国人記者はいたが、日本人スタッフは誰もいなかった
実食した『東京バーガー』。青リンゴに牛肉、海苔と〝東京感〟はまったく感じられなかった
チーズが大量に入っており、他の風味は皆無だった『本日のパスタ』。茹で過ぎと感じるほど柔らかかった

『FRIDAY』2021年8月13日号より

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