錦戸、渡辺直美、桐谷…芸能人「庶民派チェーン店で食事」のひと時

ガツガツ、ムシャムシャ！　何ともいい食いっぷりだ。

18年12月の昼過ぎ。スーツ姿のサラリーマンで溢れる都内の牛丼チェーン店で、勢いよく牛丼をかき込む男性がいた。アーティストの錦戸亮（36）である。

チェスターコートに黒いパンツでビシッとキメた錦戸は、近くのコインパーキングに停めたミニバンから颯爽と降りると、迷うことなく牛丼屋へ。変装もせず、カウンター席に腰を下ろすと、慣れた様子で牛丼と味噌汁を注文。背中を丸め、左手にスマホを持ちながら右手で味噌汁をすする。10分ほどで牛丼を完食し、満足げな表情で店を後にした。

店内のサラリーマンも、隣にいるのが全国５大ドームを超満員にさせるアイドルだとは、夢にも思わないのだろう。錦戸にまったく気づかない様子だった――。

華やかな世界にいる芸能人は、いつも高級レストランで食事をとっているわけではない。時には、一般の人と同じようにチェーン店に入る。ファストフード、ラーメン店、ファミレス……。庶民的な店でくつろぐ有名人を紹介したい。

深夜のハンバーガー爆買い

14年１月。深夜のハリコミに備えて記者が東京・虎ノ門のファストフード店に入ると、見覚えのある女性が……。「和製ビヨンセ」こと、タレントの渡辺直美（33）だ。全身真っ黒の服装で、手際よくスタッフに注文している。

料理ができあがるまで、渡辺はイスに座り携帯をチェックしながら静かに待っている。商品を受け取ると、華麗なターンでカウンターから出口へ。大量のファストフードが入ったビニール袋を片手に、タクシーで帰途についた。

人気女優が一人でラーメン店へ

東京・目黒通り近くのラーメン店から、スタイル抜群の女性が一人で出てきたのは13年３月夜のこと。ペロッと舌を出し、かなり満足した様子。女優の桐谷美玲（31）だ。

「桐谷さんは大のラーメン好きとして知られます。お父さんが福岡県出身ということで、お気に入りは豚骨だとか。気になるお店なら、１時間以上並んで待つこともあるそうです」（芸能事務所関係者）

桐谷が入店したのは「横浜家系」として知られ、こってりとした味が人気の有名チェーン。人気女優が、ラーメン店から一人で出てくるとは……。そのギャップに驚きだ。

カレーチェーン店でちょい飲み

今年５月。東京・虎ノ門のカレーチェーン店前で、華やかな衣装を身にまといビシッとポーズをキメる美女。新しい〝メシものドラマ〟『ひとりで飲めるもん！』（WOWOW）を撮影中の大政絢（30）だ。

この作品は、働く女性の「ちょい飲みグルメ」をテーマにした人気漫画の実写化で、大政が演じるのは仕事がデキるクールビューティーなヒロイン。『吉野家』や『餃子の王将』など、実在の飲食チェーン店が登場するのが見どころだという。

「近年、『孤独のグルメ』（テレビ東京系）を筆頭に、食事をテーマにした作品は安定した人気を得て、ロングヒットする傾向があります。WOWOWもそこに目を付けて、満を持してグルメドラマの制作に踏み切ったというわけです」（民放テレビ局関係者）

まだ少し肌寒かったこの日、大政は『カレーハウスCoCo壱番屋』の店内で１時間ほどの撮影に臨んでいた。プライベートでもお酒が好きだという大政。彼女の食べっぷり＆飲みっぷりに、ついついお腹が空いてしまうかもしれない。

優雅な雰囲気の高級レストランと違い、チェーン店には安心感や落ち着きがある。多忙な芸能人も、心安らぐ貴重な食事タイムを過ごせるのだろう。